2023年06月14日
マイナンバーと住民票の紐付け作業の難しさ〜システム編〜 [システム開発研究室]
こんにちは!
ナビゲータのEVEです。
昨日、マイナンバーを住民票へ登録するまでを妄想してみました。
書き終えて、19:00からNHKのニュースを見たのですが、その中で今回の作業について、マイナンバーと健康保険との紐付け作業という言い方をしていました。今まで、入力ミスという表現でしか聞いていなかったので、ちょっと驚きです。
この紐付け作業、昨日書いた名寄せに相当しますが、住民票で名寄せという表現は正しくないですね?名寄せという作業は、複数の同一個人情報を1つにまとめる作業を言います。住民票の情報が複数あるわけないので、NHKニュースの紐付けという表現が正しいと思います。
[Prototype EVEの個人情報の管理方法]
これから、日本年金機構や、健保組合等でどうやってマイナンバー情報と各機関で管理している情報を紐付けるのか妄想していくのですが、その前に、この紐付けの作業非常に難しいと言うことを説明したいと思います。
他人のシステムでは説明しにくいので、私が管理し現在バージョンアップしているPrototype EVEの個人情報の持ち方について説明しましょう。
Prototype EVEでは、文字コードはUTF8で、氏名は、漢字氏名、カタカナ氏名、英字氏名と分けて管理しています。
都道府県は、番号で管理しています。名称を知りたければ、その番号を管理しているデータベースを参照しなければなりません。加えて国名もコードで管理しています。国コードは、ISOから提供されている標準コードを使用しています。
そして、市町村群は、郵便番号で管理しています。郵便番号は、郵便局のホームページからダウンロードできます。以前の話ですが、定期的に郵便番号をダウンロード後システムへ登録し、郵便番号から住所を特定できるようにしていました。
それぞれの項目は分けて入力し、データベースでも項目として分けて管理していました。
[システムによる個人情報の紐付けの難しさ]
なとなく、イメージできましたでしょうか?これは、あくまでも私が現在バージョンアップしているPrototype EVEの話です。ただ、他のシステムではどうなっているでしょうか?実は、この部分の作りには標準に相当するものがなく、バラバラです。Prototype EVEでは、国、都道府県をコードで管理してるという話をしましたが、そうでなく、国名なら日本、都道府県なら北海道と行った文字を入力し管理している所もあります。ようは、そこは各システムの作りに依存しています。
しかも、システムにより文字コードが違います。IBMならEBCDICとかWindowsならSHIFT-JISとか、UnixならUTFとか、とにかくバラバラです。このような状況の場合、常用漢字ならすべてのシステムで保有しているかもしれませんが、それ以外なら保有していない場合もあるかもしれません。
日本におけるシステムは、以上のような状況なので、マイナンバーが指し示す個人を、各システムで特定するのは非常に難しい状況です。だから、目検で確認し紐付けしたというのも頷けます。
[あとがき]
明日からシステムでどんなことが出来たのか検討していきたいと思います。
本日の所は、マイナンバーと個人情報の紐付けは非常に難しく、目検による入力も仕方がなかったのでは?っというところで終えさせて頂きます。
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