おやじの動物日記

先日、またもや高齢者の女性患者さんが、院内で飼育している海水魚を見て、

「このお魚達は夜になったら寝るの？」 と訊くので、

そうですよ。　お魚は、岩の中に入って隠れて寝るんですよ。　と言ったら、

「魚って、やっぱり目をつぶって寝るんやろ♪」　

・・・・・・

http://photozou.jp/photo/show/197884/23095167

さ、さ、魚が目を閉じる・・・・


彼女は、魚屋で、目をつぶって死んでる奴とか、半開きの奴を見たことがあるのか？

まさか、マンボウやサメ以外に目を閉じることのできる魚がいたのだろうか・・・


た、確か、魚には マブタ がないから目を閉じることはできないと思いますけど・・・。

と言ったら、


「そういや、目つぶった魚、見たことないわ♪」

と、言っていた。


も、もしかしたら、そんなことも知らないで、80年も生きてきたというのか？　

こっちの目が点になって、塞がらなくなったわ♪

このお方、今の今まで、魚がまばたきしたり、(^_-)こんなことするものだと

思っていたらしい。


彼女は、何も知らなくても立派に生きていけることを世に示しながら、多分、死ぬ日まで

生きているだろう。




マンボウなどフグの仲間は、目の周りに輪状筋という組織があって、刺激を受けると、

ゆっくり目を覆うことができる。　また、メジロザメは餌に喰らい付く時に、瞬膜と呼ばれる

膜が目を保護するため、白目をむくといわれるが、よほど魚に詳しい人でなければ知らないし、

そこらの魚屋には売っていない。