「夏のマンションの最上階は、他の階よりも暑い」というウワサ。
これは本当に真実なのか、
それともただの都市伝説なのか!?
そこで実際にはどうなのかを、
10階建てのマンションで実験&検証してみた。
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<以下 記事参照>
■最上階とその一階下の部屋では、平均2℃も気温が違う!?
マンションの最上階に住んだ経験のある人の多くが、
「最上階は、他の部屋より暑い!」という
感想を持っているようだ。
かくいう筆者も、10階建てマンションの最上階の東向きの部屋に
住んでいる。
確かに言われてみれば、朝日を浴びた我が寝室は、
うなされつつ目を覚ますほどの酷暑だ。
同じマンションの9階の東向きの部屋を事務所にしているのだが、
事務所のドアを開けて「あれ? 下のほうが涼しい!」と
思ったことが何度もある。
では実際どうなのかと、10階と9階に温度計を設置。
朝8時前後のそれぞれの部屋の気温を、
計測してみた。
1日目は10階34.8℃、9階31.5℃。
2日目は10階32.2℃、9階30.1℃。3日目も10階33.0℃、
9階30.0℃と、軒並み10階のほうが暑いという結果に!
8日間検証して計算してみたところ、
平均温度差は2.03℃。実に2度以上も10階のほうが暑かった。
ちなみに気温の高い日ほど、
気温差が大きくなりやすいということも分かった。
■最上階の部屋が暑い理由は、コンクリートにあり!
ではなぜ、マンションの最上階はかくも暑いのか?
「住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所」の井上恵子さんによると、
大きな理由は「屋根が太陽の直射日光を受けるから」だという。
「屋根が太陽の熱で熱くなり、
その熱が最上階の部屋に降りてくるのです。
私の家でもそうですが、
一戸建てでも1階より2階のほうが暑いんですよ」(井上さん)。
特にマンションの屋根に使用されるコンクリートは蓄熱しやすく、
その傾向は高まるとか。
暑くなりがちな最上階で快適に暮らすには、
部屋の熱を上手に逃がす工夫や熱をためこまない策を
講じるのが大事だと言えそうだ。
「最上階は低層階よりも風通しがよいので、
2カ所以上の窓を開け、室内に風をよく通しましょう。
窓ガラスが日射で熱くなるのを防ぐために、
窓の内側よりも外側にすだれを
取り付けるのが効果的ですよ」(井上さん)
マンションの最上階の部屋には、
階上の住民の騒音がないという大きなメリットがある。
しかも夏暑いということは、冬は暖かいともいえる。
しっかり見極め&対策をほどこして、
快適な最上階ライフを送ろう!
都心のマンション選びなら ⇒
東京砂漠 前川清さん
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