2016年08月17日
BEN BLAU'S ASYMPTOTES
斜め読みしたレビューです。
過度の期待は禁物です。
アシムトーツのレビュー
「カードを使ったメンタリズム」的な触れ込みですが、マキシマム・エンターテインメントのケン・ウェーバーの分類によれば、ほとんどはメンタルマジックに属するものです。
ルーク・ジャーメイのカードマジックのほうがよっぽどメンタリズムになっているのは置いといて…
良かった点:
技法がほぼ要らない所。
即興で出来るものが多い所。
半分くらいは借りたカードでも出来る所。
普通に不思議。プレゼンテーションが良い。
悪かった点:
大部分がメンタリズムではない所。
メンタルマジック特有の冗長感がある所。
ほとんどがカード当てという現象に落ち着くので、連続ではやれない所。
ハンズオフの現象でも、電話越しなどでは出来ない所。
価格(笑)
(注:日本語解説だけ読むとマジで高く感じます。原書は原理の成り立ち等が書かれていて結構なボリュームが有るので、値段分の価値はあるかもしれません。どういう思考でこういう考えに行き着いたと分かるのが書籍類の強みだと私は思っていますので、原書を読む気力が無い方には価格的にオススメしにくいです。)
基本的に目新しい技法や原理はありません。
クラシックに独自の味付けをしたものと言うのが近いです。
「メンタリズム」という言葉に強く惹かれる人には合わない可能性があります。
逆に、普段からカードマジックをしていて、他の演出をしたい方には良いかも知れません。
(パケットトリックやカードで長いルーティンを好む人などは特に)
全体を斜め読みした簡易な感想ですが…
Boolean Logic
プログラムに使われる理論がメンタリズムに使えるのではないかという物でした。
演出上使うだけであって実際には使いませんが、私はこのホントは全く無関係な別のマジックに取り入れました(^ρ^)
CRIMSON CLUPEIDAE
上記の理論を使ったようなカード当て。
質問を幾つかして、真実と嘘の回答を言ってもらいますが、途中から観客は回答を心に思うだけになった状態で当てます。
ちょっと長いかな?と思いましたが、シャドウプレイ(笑)したところ、そんなに冗長では無かったので、近いうち実践で使ってみようと思っています。
SORT OF THE TRUTH
10数枚のカードを使って、客が心に思ったカードを当てるという物。
中学生の頃に同級生がこれと似たマジックをしていたのを見たことがあります(笑)
これも古典ですが、演出に工夫があります。
よくあるエンディングで終わらないのが良いところです。
サッカートリックに近いので、場をある程度選びます。
POCKET SQUARE
ブレインダイバーがやってるので有名な魔方陣のクロースアップ版みたいなものです。
センターテアとか某ギミックとかは使いません。
名刺の裏を使ってやることを推奨しています。
魔方陣の作り方は説明されていませんので注意してください。
気になる方は、13STEP TO MENTALISM等を参照あれ。
まぁ、中学か高校の数学の授業で16マスの完全方陣を習った方は容易に想像がつくかと思います。
名刺作ったらやりそうな気配が…
CREEPFEST
カードをミスコールさせて当てるカード当て。
(説明が分かり難いですねw)
最初に演者と客が1枚ずつカードを選んで自分のポケットに入れ、それから演者が後ろを向いた状態で客がカードを1枚ずつ配りながら名前を読むのですが、どこかで配ったカードの名前の代わりに自分の選んだカードの名前を言ってもらうというものです。
最終的に演者は客のカードの名前を当てて、ミスコールされたカードが演者のポケットから出てくるというものです。
説明がまず長いですね…
これは結構相手を選ぶ気がします。
カードを配りながらミスコールするのは案外難しく、上手く出来ない場合、その詰まったところで分かってしまうのではないかという疑いが出てしまいます。
(一応この辺も考慮されていて、別の方法も紹介されていますが)
途中結構大胆なサトルティ(と言うべきかな?)があります(笑)
サトルティなのに大胆とは矛盾している気もしますが、大胆なのです。
客の負担がちょっと大きそうなのと、作業を説明するのが面倒だと感じるので、これはちょっとやるか保留ってところです。
@
変わったタイトルですが、この本の中で一番やってみたいマジックです。
ACAAN+予言。
カードを選ぶ人と、枚数を選ぶ人は別なので、観客は2人以上居ることが望ましいです。
ちょっとだけテクニックが必要ですが、そんなにハードルが高いものではありません。
MANHATTAN
TOCATON( THOUGHT OF CARD AT CHOUGT OF NUMBER )?
私はこの本でTOCATONという単語を初めて知りましたが、ACAANとは微妙に違うということで良いのですかね?
THOUGHT OF CARD AT CHOUGT OF NUMBER=「思ったカードが思った数字から」というものです。
TOCATON…ローマ字読みで「トカトン」…何か良いですねw
まぁ、このMANHATTANの現象では、思ったカードのメイトカードが出てくるというものなので、微妙に違うかもしれません。
細かいところがまだ上手く理解できていないので飛ばします(ぉぃ)
ISHIN-DENSHIN
トカトンですw
カードを1枚覚えてもらい、それをデックに戻しシャッフルした後、客の思った枚数目からそのカードが出てくるという現象です。
上のMANHATTANもでうが、トカトン風なんですよね…
それとやはり、現象の性質上、やや演者の負担が大きいです。
負担と言っても、それほど大したことはありませんが、即興では無理です。
それなりの心の準備が必要です(^ρ^)
それと、このマジックだけやたらと補足が多いですね。
現在やっている方法と本で紹介されているやり方が違うというお話をしてました。
マジック界って結構日本、「和」をテーマにしたマジックが多い気がします。
欧米人の思う、ニンジャスレイヤー的な「和」もあれば、がっつり純日本風の和テイストもありますね。
(テイストって言っちゃってる時点で純日本風では無い気もw)
A PALE BLUE
OOTW( OUT OF THIS WORLD )の改案。
BEN BLAUの思う不満点は以下の通りでした。(結構よく言われていることなので触りだけ)
1.客にシャッフルさせた後に、演者がカードを確認することがある。
2.リーダーを入れ替えることがある。
3.赤黒が逆になる場合にミスディレクションが必要。
4.客が超能力者になったような演出をする。
ちなみに、私の意見としては、これらの問題を最も解消できているのは、『セルフワーキング・マジック事典』で紹介されているOOTWだと思います。
このA PALE BLUEでは、あくまで演者の能力をベースに当てるという演出がされています。
が、セルフワーキング・マジック事典で紹介されている手順のほうが完成度が高く感じます。(マジックとしての完成度という意味で。メンタル要素はこの A PALE BLUEの方が高い)
CON- CENTRATION
カードですが、プレイングカードではなく絵を書いたカードを使います。
これに関しては早速やっています(笑)
10枚に絵、10枚に絵の名前が書かれたカードを使います。
両方の組をシャッフルして、絵のカードを観客に持ってもらい、名前のカードを直感により並び替えてもらうのですが、最終的に絵のカードと名前のカードの並びが同じになるという現象。
演出的に凄くカジュアルなメンタリズムになります。
ESPILOL
ESPカードを使った手順です。
3段階から構成されるマインドリーディングなのですが、まだ流れを上手く把握できていないので飛ばします/(^o^)\
(説明が長くて若干混乱していますw)
OUT FROM UNDER
演者がカードに手を触れないタイプのカード当て。
途中で結構シャッフルします。
ちょっとやり方が回りくどい気もしますが、フェアな感じは出ると思います。
QUICKSAND
ポーカーデモンストレーション。
客のフリーチョイスでカードを選ばせますが、演者がいつも勝つという流れです。
流れによっては3回めで負けることもありますが、それ用のエンディングもあります。
(フリーチョイスと言っても、カードを裏向きのままにした状態でのフリーチョイス。)
ちょっとしたフォースが使われることもあります。
THE JACKAL
不可能性が高いカード当てと言うべきですかね?
シャッフル&カットをします。
非常に回りくどい気がしなくもないです。
(日本語解説書では独自のやり方を書き始めていますしね…)
そして、まだ試してないので正確なことは言えませんが、少しリスキーです。
回りくどい&演者に負担ある&当てるのがやや難しいという3重苦ですw
その分不可能性が高いと言えるのかもしれませんが、あんまり好んではやりたくないですわ…
そして、この辺で力尽きました\(^o^)/オワタ
残りの…
SENDING IT DOWN
THE CAUSAAND EFFECT
SOPHISTHREE
JOSEPHINE
はまだ現象とやり方の一部しか読んでいません。
全体的に見て、難しい技術は何1つありませんでした。
セルフワーキングに近いものもあります。
グリンプとフォールスシャッフルはそこそこ使うのでこの2つの技術は必須です。
(最後の方にまとめて解説があります)
それに加えて、ファローシャッフルとフォールスカットのバリエーションが出来ると更に捗るかと。
ピーク、キーカード、フォールスシャッフル、スタックのどれかを使うことが多く、心理的な技術は必要としません。
(もちろん心理的な技術を入れる余地は多分にありますが)
それと、原案は基本的にクラシックなので、結構知っている方も居るかもしれません。
逆にクラシックなトリックやセルフワーキングをあまり知らない方は、目からうろこ状態になるかも?
このレビューが判断基準の1つとなれば幸いです。
久しぶりに長文になった気がしますw
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