天照大御神
神格ー太陽神・皇祖神・高天原主祭神・農耕神・機織神
神徳ー国土平安・五穀豊穣・生命力向上
異名ー天照皇大神・天照御魂神・天照大日霊貴
有名神社ー伊勢神宮内宮・天祖神社・神明宮・神明社
名前の意味は
「太陽が光り輝き、その恵みを周く天地に及ぼす」
みそぎの段において伊耶那岐命が左目を洗ったときに出現し
伊耶那岐命から高天原の統治を命じられる
女性であることは
一般的には太陽神とされていて
太陽神は一般的には男性で、
月神が女性であることが多いですが
農耕神・機織神の側面から女性面が目立ちます。
最高神として
古代には『古語拾遺』に
「天照大神、惟祖惟宗、尊無二、自余諸神、乃子、乃臣」とあり、
『日本紀私記』に「今天照大神者、諸神之最貴也」とあるように、
諸氏の氏神に超越する最高神として朝廷の中で崇拝されていました。
八咫鏡
神宮や皇居にある天照大御神の御神体は
自身の身代わりとして、降臨する神々に与えた。
大きさは直系49センチの円形の神鏡と考えられ
平原遺跡出土の大型内行花文鏡と
「同型ではなかったか」と考えられています。
神宮のものは、明治天皇の天覧が記録されてます。
皇居のものは平安時代に3度の火事になり改鋳されなかったが
しかし、平家物語の頃には、形あるものとして争奪戦があり
現在は賢所で祀られています。
*八咫の鏡のことを賢所とも言う
仏教における姿
中世期に入ると天照大神は仏教と結び付けられ
大日如来の垂迹(仮の姿)として信仰され、
高天原の主祭神から日本の守り神として変化していき
国民の信仰として開かれました。
権威付けの同体化
各神社が自社の祭神を
天照大神に結びつけることも見られるようになり、
大神神社では祭神が天照大神と同体とされ、
春日大社では第四殿に祀られる「比売神」が天照大神のこととされ、
熊野権現では熊野社の祭神が伊勢の天照大神と同体であると主張され(『長寛勘文』)、
日吉大社で展開した山王神道でも日吉大社と天照大神が結びつけられるど、
中世の混乱期にあって、各神社の信仰を天照大神への信仰に
結び付けられました。
最高神ということで権威付けに利用されたということです。
しかし、長年による信仰のエネルギーは権威付けを超え、
神としての力を発揮しています。
歴史的におかしくても、信仰として、
エネルギーとして存在しているのは見逃してはいけません。
各宗教により天照大御神の存在は多岐にわたりますが
太陽を拝み、国の平和と繁栄を祈る神として
私達の生活に根ざした神様と言えます。
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