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2020年12月08日

コロナ禍、コメ余りが深刻に?

今、コメ余りが深刻になってるようですね。

人口減少や食生活の変化でコメの国内需要が下落傾向に

あったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちを

かけて急速に国内需要が落ち込んでいるのです。

農林水産省が今年7月に公表した昨年7月から今年6月のコメ需要は

713万トンと前年比で22万トンも減少しているようです。

近年のコメ需要は年に10万トンペースで減っているのですが、

今回の落ち込みはその2倍以上になるのです。

そんな中、農林水産省が示した2021年産の主食用コメの適正生産量の

見込みは693万トンで700万トンを割り込んだのです。

この背景には、新型コロナの影響により飲食店の営業自粛や

外食自粛により外食向けなどのコメ需要が減ったことや

訪日外国人観光客需要がほぼ消滅したことがあるようです。

ちなみに、外食向けのコメ需要は8.6万トンも減っているようです。

家庭向けの需要は増加しているものの、全体の落ち込みを

カバーしきれていないのが現実のようです。

コロナ禍、このようにコメの需要が急速に落ち込み、

コメの民間在庫量は6月末現在で価格下落につながると

される200万トンを超えたそうです。

このような状況下で全国農業協同組合中央会は今年収穫の

主食用コメのうち20万トンの販売を翌年以降に遅らせ、

価格下落を抑える方針を示しました。

このように新型コロナの感染拡大はコメ農家の苦悩を

強めているのですが、これに対する国の支援が

どうなっているのかが気がかりですね。

国民の主食であるコメの生産が増えて価格が下がることは

本来ならとっても喜ばしいことであって、価格下落を

抑えるために生産されたコメを来年以降に遅らせるという

なんとも不条理なことについて首をかしげてしまいますね。

コメ農家に対する国の支援があれば、このような不条理な

ことにはならないのではと思うのですが。

スーパーでコメの値段をみると、一向に下がっている気配は

ないので今年も悪天候による被害で生産が需要に追い付いて

いないのかと思っていたのですが、実情を知って見ると

不可解なことが起こっていることに対して少しは腹立たしい

気持ちにもなりますね。

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