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2021年02月10日
長期政権のために
明日は注目すべき経済指標の発表がありません。
さて、戊辰戦争のとき、北陸戦線では薩長軍がかなり苦戦し、江戸の新政府に何度も増援要請がありました。そして、当時まだ維新政府の政権基盤は脆く、一方面一戦での敗戦にさえ、政権幹部は神経質になっていました。新政府は風評・外聞を非常に気にしていたのです。
司馬遼太郎の『花神』は幕末維新の軍事戦略家の大村益次郎が主人公です。その小説によれば、北陸からの増援要請に対し、西郷隆盛は過敏に反応したものの、益次郎は彼我の投入戦力と補給力を踏まえて泰然としていたことが描かれています。
けれども、この小説の益次郎を真似て言えば、これほど高い健康保険料を皆が払い続け、それに国費を加えた大金を、平時からあれだけ投入されていた日本の医療体制が、欧米の僅か1/10程度の負荷で崩壊するはずありません。
でも、医療現場の苦境は事実なので、そんなことは言える訳がない。寄り添う姿勢を見せる隆盛でなければ、人気は保てません。そして、この前例のない非常時にも、歴史(小説)に類型が見つかる以上、SNSの普及やマスコミの報道は支持率低下の本質ではないのでしょう。野党の言う「首相の言葉が伝わらない」ことへの批難は、歴史(小説)的には一理あるのです。
だからこそ、です。
前内閣や野党よりも現内閣への好感度が高い私としては、ワクチン接種が始まったら、接種率を他国にないほど急上昇させてほしいものです。そのためには、現場が混乱して同じ爺さんに3回接種したって大した問題じゃない。
そして、驚くべきスピードでワクチン接種が進んだとき、こう言い放ってくれれば痛快です。国家の非常時に対策をきちんと遂行できるのなら、私の人気なんて大したことじゃない、と。
ーーー$€¥£A$ーーー
さて、戊辰戦争のとき、北陸戦線では薩長軍がかなり苦戦し、江戸の新政府に何度も増援要請がありました。そして、当時まだ維新政府の政権基盤は脆く、一方面一戦での敗戦にさえ、政権幹部は神経質になっていました。新政府は風評・外聞を非常に気にしていたのです。
司馬遼太郎の『花神』は幕末維新の軍事戦略家の大村益次郎が主人公です。その小説によれば、北陸からの増援要請に対し、西郷隆盛は過敏に反応したものの、益次郎は彼我の投入戦力と補給力を踏まえて泰然としていたことが描かれています。
けれども、この小説の益次郎を真似て言えば、これほど高い健康保険料を皆が払い続け、それに国費を加えた大金を、平時からあれだけ投入されていた日本の医療体制が、欧米の僅か1/10程度の負荷で崩壊するはずありません。
でも、医療現場の苦境は事実なので、そんなことは言える訳がない。寄り添う姿勢を見せる隆盛でなければ、人気は保てません。そして、この前例のない非常時にも、歴史(小説)に類型が見つかる以上、SNSの普及やマスコミの報道は支持率低下の本質ではないのでしょう。野党の言う「首相の言葉が伝わらない」ことへの批難は、歴史(小説)的には一理あるのです。
だからこそ、です。
前内閣や野党よりも現内閣への好感度が高い私としては、ワクチン接種が始まったら、接種率を他国にないほど急上昇させてほしいものです。そのためには、現場が混乱して同じ爺さんに3回接種したって大した問題じゃない。
そして、驚くべきスピードでワクチン接種が進んだとき、こう言い放ってくれれば痛快です。国家の非常時に対策をきちんと遂行できるのなら、私の人気なんて大したことじゃない、と。
以上
2021年01月31日
2塁を目指そう
大リーグに足が遅くて2塁まで走るのをいつも恐れていた巨漢の選手がいたそうです。でもその日、彼はセンターオーバーを打って巨体を揺らして1塁を回ったものの、すぐに転んでしまいました。慌てて1塁に這い戻ろうとする彼に、相手チームの一塁手が「ホームランだよ」と教えてあげたそうです。
その後、彼がチームや観客の喝采を受けたのは、ホームランを打ったことではありません。ホームランにも気づかないほど、打つと同時に必死で2塁を目指したことだったのです。
この話は『マネーボール』という映画に挿入された話で、実話かどうかは知りません。
映画は、大リーグのアスレチックスのGMが、個々の選手のパフォーマンスを定量的に捉えて、それがチームの勝利に最終的に結びつくはず、という信念を貫く話です。けれども、彼の信念は最終的に実を結ばす、彼のやり方を真似た他のチームが彼の信念の正しさをやがて証明します。
そんな彼に彼の娘は「パパはおバカさんね」と歌うのですが、娘のそんな歌に彼は慰められるのです。
今は経済指標がチャートに与える影響が小さい時期です。それでも、本ブログでは経済指標を扱うというテーマを貫きます。
実際、的中率や成績は最近不調なものの、それでも負けている訳ではありません。ただ、最近は大きく勝てることがあまりないことも事実で、誰か私にも歌ってほしいなと思ったりします。
その後、彼がチームや観客の喝采を受けたのは、ホームランを打ったことではありません。ホームランにも気づかないほど、打つと同時に必死で2塁を目指したことだったのです。
この話は『マネーボール』という映画に挿入された話で、実話かどうかは知りません。
映画は、大リーグのアスレチックスのGMが、個々の選手のパフォーマンスを定量的に捉えて、それがチームの勝利に最終的に結びつくはず、という信念を貫く話です。けれども、彼の信念は最終的に実を結ばす、彼のやり方を真似た他のチームが彼の信念の正しさをやがて証明します。
そんな彼に彼の娘は「パパはおバカさんね」と歌うのですが、娘のそんな歌に彼は慰められるのです。
今は経済指標がチャートに与える影響が小さい時期です。それでも、本ブログでは経済指標を扱うというテーマを貫きます。
実際、的中率や成績は最近不調なものの、それでも負けている訳ではありません。ただ、最近は大きく勝てることがあまりないことも事実で、誰か私にも歌ってほしいなと思ったりします。
以上
2020年11月28日
キリのよい数字
家族ぐるみの付き合いのある友人が入院しました。幸い、コロナではなくて、ウチの家族もほっとしています。
彼は、医者に1日の小便の量を計るように言われ、初日が1.95リットルだったのが悔しかったそうです。翌日、何とかして2リットル出したくて、看護婦に「(ち〇ぽを)絞り上げてくれ」と頼んだらしく、えらく怒られたそうです。
相場の話じゃなくてすみません。
彼は、医者に1日の小便の量を計るように言われ、初日が1.95リットルだったのが悔しかったそうです。翌日、何とかして2リットル出したくて、看護婦に「(ち〇ぽを)絞り上げてくれ」と頼んだらしく、えらく怒られたそうです。
相場の話じゃなくてすみません。
以上
2020年11月27日
”えこひいき”なんていらない
ネットには、まだ米大統領選が終わっていない、との記事が散見されます。多くは大統領選前からトランプ再選を予想していた人たちのようです。そもそも、トランプ大統領自身さえ、熱烈な支持者以外にとって既に往生際が悪く映っているようです。そう映らないように、木村太郎氏は早々に発言が慎重になっていました。さすがです。
では何で、そんな熱烈なトランプファンが日本(のネット世界)には多いのでしょう。きっと、トランプ大統領がこの4年間足らずの任期中、日本のことを諸々”えこひいき”してくれたから、ではないでしょうか。でも、身近に”えこひいき”される人がいたら、その人を周囲はどう見るでしょう。
中長期的には、ひいきなんかされない方が強くなるでしょう。
本日は指標取引なしです。
では何で、そんな熱烈なトランプファンが日本(のネット世界)には多いのでしょう。きっと、トランプ大統領がこの4年間足らずの任期中、日本のことを諸々”えこひいき”してくれたから、ではないでしょうか。でも、身近に”えこひいき”される人がいたら、その人を周囲はどう見るでしょう。
中長期的には、ひいきなんかされない方が強くなるでしょう。
本日は指標取引なしです。
以上
2020年04月01日
BSフジの「世界侵略:ロサンゼルス決戦」
今夜21時からBSフジで「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の放送をやっています。
この映画の中で新任の小隊長は、退却すべきか留まるべきかに判断を迷います。
すると、ベテランの軍曹が、間違っていてもいいからと決断を助言します。
リーダーがいくら無能でも、それでもいないよりマシ、というのが米軍の経験則とされています。
けれども、決断できないリーダーがいたときにどうなるかは、この映画に描かれていません。
それは「プラトーン」に描かれています。
「プラトーン」では、最後に味方に自陣を空爆することを要請し、そんなことになってから責任を負うと口にするリーダーが出てきます。
別に今の日本や東京のコロナ関連施策のことを言っているのではありません。
この映画の中で新任の小隊長は、退却すべきか留まるべきかに判断を迷います。
すると、ベテランの軍曹が、間違っていてもいいからと決断を助言します。
リーダーがいくら無能でも、それでもいないよりマシ、というのが米軍の経験則とされています。
けれども、決断できないリーダーがいたときにどうなるかは、この映画に描かれていません。
それは「プラトーン」に描かれています。
「プラトーン」では、最後に味方に自陣を空爆することを要請し、そんなことになってから責任を負うと口にするリーダーが出てきます。
別に今の日本や東京のコロナ関連施策のことを言っているのではありません。
2020年01月04日
サインを待つメソッド
『鍵泥棒のメソッド』という映画で、広末涼子は香川俊之に好意こそ抱いていたものの、本当に好きなのかという点で、まだ確信が持てずにいました。でも、あるきっかけで、彼女は胸がキューンと鳴った気がして彼が好きだと実感します。
そのときです。彼女の脇を別の車が走り抜けて、その車は電柱にぶつかって大破します。キューンという音は、彼女の胸が鳴ったのでなく、その事故車の防犯ブザーが誤作動した音でした。
けれども、その音が自分の気持ちを示すサインでなくても、彼女はちっとも構わなかったのです。なぜなら、彼女とその事故車から降りてきた彼は、お互いの気持ちに気がついて相手を抱きしめたからです。
この映画は「もしサインが正しくなくても、結果との一致率が高ければ、そのサインはFXに使える」ことがテーマでした(ウソです)。
ともあれ、キューンという音を待てば良いほど単純ではないにせよ、指標取引のサインがどんなものかこちらに纏めておきました。
さて、この映画の登場人物は、彼女・彼の2人を除くと、ほぼ全員がそんなサインを信じていません。この2人の他には堺雅人だけがサインを信じていました。だから、彼も最後に救われます。
この映画で救われたのは、結局、サインを信じることができた登場人物だけでした。3人には、それなりの経緯を経てからサインが鳴ったのです。
ちなみに、メソッド(Method)とは「目的達成のための体系的な方法・手段」を意味します。
広末涼子と香川照之は、計画的で緻密な人間なのでメソッドがありました。
でも、堺雅人が演じる鍵泥棒は、本質的に真面目で誠実なものの、凡庸で計画性がない人間として描かれています。メソッドがない彼だけは、運が転がり込んできたときだけ、良い結果が得られました。
やっぱりこの映画はFXの話だったのでしょう。
サインを論じないFX解説記事より、よっぽどFXのメソッドを教えてくれます。
そのときです。彼女の脇を別の車が走り抜けて、その車は電柱にぶつかって大破します。キューンという音は、彼女の胸が鳴ったのでなく、その事故車の防犯ブザーが誤作動した音でした。
けれども、その音が自分の気持ちを示すサインでなくても、彼女はちっとも構わなかったのです。なぜなら、彼女とその事故車から降りてきた彼は、お互いの気持ちに気がついて相手を抱きしめたからです。
この映画は「もしサインが正しくなくても、結果との一致率が高ければ、そのサインはFXに使える」ことがテーマでした(ウソです)。
ともあれ、キューンという音を待てば良いほど単純ではないにせよ、指標取引のサインがどんなものかこちらに纏めておきました。
さて、この映画の登場人物は、彼女・彼の2人を除くと、ほぼ全員がそんなサインを信じていません。この2人の他には堺雅人だけがサインを信じていました。だから、彼も最後に救われます。
この映画で救われたのは、結局、サインを信じることができた登場人物だけでした。3人には、それなりの経緯を経てからサインが鳴ったのです。
ちなみに、メソッド(Method)とは「目的達成のための体系的な方法・手段」を意味します。
広末涼子と香川照之は、計画的で緻密な人間なのでメソッドがありました。
でも、堺雅人が演じる鍵泥棒は、本質的に真面目で誠実なものの、凡庸で計画性がない人間として描かれています。メソッドがない彼だけは、運が転がり込んできたときだけ、良い結果が得られました。
やっぱりこの映画はFXの話だったのでしょう。
サインを論じないFX解説記事より、よっぽどFXのメソッドを教えてくれます。
以上
2019年12月04日
平均点に興味なし
本日の読売新聞朝刊では、国際比較学力テストで日本の子供の読解力の順位が落ちた、というのがTOPニュースでした。同社に限らず「それは(将来の日本にとって)問題」あるいは「現在の教育カリキュラムが問題」と捉える論調の報道が多いようでした。
せっかくだから、子供だけでなく、20台・30台・・・70台、と年代別に国際比較テストもやってくれればいいのに、と思います。私は受けませんけどね。
もうすぐADPの発表ですが、最近多忙で問題意識どころじゃない私は、今頃、朝刊を読みながら晩御飯です。
きっと、いまどきの子供もそうなんでしょう。
せっかくだから、子供だけでなく、20台・30台・・・70台、と年代別に国際比較テストもやってくれればいいのに、と思います。私は受けませんけどね。
もうすぐADPの発表ですが、最近多忙で問題意識どころじゃない私は、今頃、朝刊を読みながら晩御飯です。
きっと、いまどきの子供もそうなんでしょう。
以上
2019年03月15日
ジャックになっちゃう!
ヒマだから昔話です。
ジャックは、母親に牛を市場で売る用事を言いつけられました。けれども、彼はその牛を、途中で出会った男と、色とりどりの綺麗な豆と交換してしまいます。だってその豆は天まで届くほど大きく育つというのです。
信じられん、とは疑わなかったのです。この後の話からわかるように、ジャックは単純な欲望通りに振る舞う子だったからです。
家に帰ったジャックは母親にボロカスに怒られて、その豆を窓から捨てられてしまいます。でも翌朝、その豆は巨木のように育っていました。ジャックはその木を登り、雲の上の巨人の館に忍び込み、金の卵を産む鶏を盗んだのです。金の卵は市場で高く売れました。
味をしめたジャックは、何度かそうやって色々な宝物を盗みに行くと、やがて巨人に見つかってしまいました。すると、ジャックは急いで先に豆の木を降りて、その木を切り倒し、追いかけてきた巨人を墜落死させたのです。
子供に聞かせる話にしては、教育的配慮が微塵も見受けられない話です。だから、この話を子供に聞かせる母親は、最後に「全てジャックの夢でした」と、勝手に話を付け加えるそうです。そういう母親が2人に1人ぐらい居るそうです。
さて、英議会では、13日未明(日本時間)に「離脱修正案」を否決し、14日未明に「合意なき離脱」を否決し、15日未明には「離脱期限延期」が議決されました。がしかし、既にEU側からは「離脱延期には正当な理由が必要(仏大統領)」といった話も出ています。当然でしょう。
そもそも「そんなうまい話があるもんか」と3年前に思った人が、2人に1人よりちょっと少なかったから、こんなことになったのです。そして、この期に及んでも「そんなうまい話があるもんか」と思う議員が、2人に1人より少ないのでしょう。
ジャックは、母親に牛を市場で売る用事を言いつけられました。けれども、彼はその牛を、途中で出会った男と、色とりどりの綺麗な豆と交換してしまいます。だってその豆は天まで届くほど大きく育つというのです。
信じられん、とは疑わなかったのです。この後の話からわかるように、ジャックは単純な欲望通りに振る舞う子だったからです。
家に帰ったジャックは母親にボロカスに怒られて、その豆を窓から捨てられてしまいます。でも翌朝、その豆は巨木のように育っていました。ジャックはその木を登り、雲の上の巨人の館に忍び込み、金の卵を産む鶏を盗んだのです。金の卵は市場で高く売れました。
味をしめたジャックは、何度かそうやって色々な宝物を盗みに行くと、やがて巨人に見つかってしまいました。すると、ジャックは急いで先に豆の木を降りて、その木を切り倒し、追いかけてきた巨人を墜落死させたのです。
子供に聞かせる話にしては、教育的配慮が微塵も見受けられない話です。だから、この話を子供に聞かせる母親は、最後に「全てジャックの夢でした」と、勝手に話を付け加えるそうです。そういう母親が2人に1人ぐらい居るそうです。
さて、英議会では、13日未明(日本時間)に「離脱修正案」を否決し、14日未明に「合意なき離脱」を否決し、15日未明には「離脱期限延期」が議決されました。がしかし、既にEU側からは「離脱延期には正当な理由が必要(仏大統領)」といった話も出ています。当然でしょう。
そもそも「そんなうまい話があるもんか」と3年前に思った人が、2人に1人よりちょっと少なかったから、こんなことになったのです。そして、この期に及んでも「そんなうまい話があるもんか」と思う議員が、2人に1人より少ないのでしょう。
以上
2019年02月08日
見てきたように
NYタイムズで、日本のワーキングマザーの家事労働が多すぎる、という特集が組まれ、世界の主婦の同情を集めているそうです。
それで思い出したことがあります。
私がよく中国出張していたのは、今から15〜20年も前だったでしょうか。中国では、女性の社会進出が早くから進んでいました。だからアジア圏では珍しく、中国の男性は家事も結構やっていました。そんな中国人たちから見ると、私のような亭主は信じられなかったようです。
ある訪問先の董事長(社長)は女性でした。
「洗濯は?」と私は詰問されました。
「雨が降り始めたら妻に知らせてあげます」
ボロカスに怒られました。世間話なんてするんじゃなかった。
それはさておき、7日、ワーキングウーマンのイエレン前FRB議長は、
・米経済は賃金上昇で個人消費が押し上げられ、今年も引き続き堅調と予想、
・但し、現在の状況は中国減速で12月まで利上げ見送った2016年当時と似ている、
・FRBが再び利上げする可能性が考えられない訳ではない一方、利下げもあり得る、
との見解を示しました。
RBAは5日の声明では従来通りの内容だったものの、6日のRBA総裁会見では「次の政策方向」を、従来の「利上げの可能性高い」という見通しから、「利上げか利下げかわからない」と修正しました。
6日、EU大統領は記者会見で「ブリグジットを安全に行う計画もなくそれを推進した人たちには、地獄の特等席が用意されている」と発言し、物議をかもしました。物議はさておき、英首相官邸の「こうした物言いをして、それが何かの助けになるのだろうか」というコメントはまともです。そこだけまともです。
上に立つ者は「やりきれなさ」を何かにぶつけるのでなく、それを呑みこむ度量が求めらる、と信じます。
今年の世界経済が成長減速となることは、昨年末の株安で市場に警告されていました。それでも当時、各国金融当局は、どちらかと言えば「成長が鈍化するにせよ、企業業績や雇用環境の改善進展を見る限り、そんなに悪くないはずだ」でした。
なぜここにきて急にあちこちの見通しが悲観的になったのでしょう。
米中貿易摩擦解決と英国のEU離脱について、きっと各国金融当局が何か情報共有したのに違いありません。こりゃ危ない、という訳です。
見てきたように書いていますが、もちろん見てません。
国民投票が再度実施されない限り、英国はいずれEUを離脱します。それによって、企業や資金(雇用)を失っても、移民を制限することと自国のことを自国で決めることを、英国民は2016年に選択しました。
今になって「そんなことは聞いていなかったし、そんなつもりもなかった」という世論が高まっているそうです。がしかし、離脱派と残留派が現状4:6ぐらいの世論調査結果では再投票実施が難しいでしょう。
政治家が再投票実施を決断する大義名分には、せめて離脱派と残留派の比率が3:7か2:8という見込みが必要でしょう。3:7という比率は「離脱派より残留派が2倍以上いる」、2:8という比率はそれが「4倍以上もいる」と言える数字です。合意なき離脱期限がここまで迫っても、まだそういう比率にはなっていないようです。
では、再投票を行うとの見通しもなしに、2016年6月以降の2年半にも及ぶ離脱準備期間を無駄に過ごして「混乱回避」のために離脱期限を延期できるでしょうか。
それが難しい、という訳か。
わかったように書いていますが、もちろんわかりません。
それで思い出したことがあります。
私がよく中国出張していたのは、今から15〜20年も前だったでしょうか。中国では、女性の社会進出が早くから進んでいました。だからアジア圏では珍しく、中国の男性は家事も結構やっていました。そんな中国人たちから見ると、私のような亭主は信じられなかったようです。
ある訪問先の董事長(社長)は女性でした。
「洗濯は?」と私は詰問されました。
「雨が降り始めたら妻に知らせてあげます」
ボロカスに怒られました。世間話なんてするんじゃなかった。
ーーー$€¥£A$ーーー
それはさておき、7日、ワーキングウーマンのイエレン前FRB議長は、
・米経済は賃金上昇で個人消費が押し上げられ、今年も引き続き堅調と予想、
・但し、現在の状況は中国減速で12月まで利上げ見送った2016年当時と似ている、
・FRBが再び利上げする可能性が考えられない訳ではない一方、利下げもあり得る、
との見解を示しました。
RBAは5日の声明では従来通りの内容だったものの、6日のRBA総裁会見では「次の政策方向」を、従来の「利上げの可能性高い」という見通しから、「利上げか利下げかわからない」と修正しました。
6日、EU大統領は記者会見で「ブリグジットを安全に行う計画もなくそれを推進した人たちには、地獄の特等席が用意されている」と発言し、物議をかもしました。物議はさておき、英首相官邸の「こうした物言いをして、それが何かの助けになるのだろうか」というコメントはまともです。そこだけまともです。
上に立つ者は「やりきれなさ」を何かにぶつけるのでなく、それを呑みこむ度量が求めらる、と信じます。
ーーー$€¥£A$ーーー
今年の世界経済が成長減速となることは、昨年末の株安で市場に警告されていました。それでも当時、各国金融当局は、どちらかと言えば「成長が鈍化するにせよ、企業業績や雇用環境の改善進展を見る限り、そんなに悪くないはずだ」でした。
なぜここにきて急にあちこちの見通しが悲観的になったのでしょう。
米中貿易摩擦解決と英国のEU離脱について、きっと各国金融当局が何か情報共有したのに違いありません。こりゃ危ない、という訳です。
見てきたように書いていますが、もちろん見てません。
国民投票が再度実施されない限り、英国はいずれEUを離脱します。それによって、企業や資金(雇用)を失っても、移民を制限することと自国のことを自国で決めることを、英国民は2016年に選択しました。
今になって「そんなことは聞いていなかったし、そんなつもりもなかった」という世論が高まっているそうです。がしかし、離脱派と残留派が現状4:6ぐらいの世論調査結果では再投票実施が難しいでしょう。
政治家が再投票実施を決断する大義名分には、せめて離脱派と残留派の比率が3:7か2:8という見込みが必要でしょう。3:7という比率は「離脱派より残留派が2倍以上いる」、2:8という比率はそれが「4倍以上もいる」と言える数字です。合意なき離脱期限がここまで迫っても、まだそういう比率にはなっていないようです。
では、再投票を行うとの見通しもなしに、2016年6月以降の2年半にも及ぶ離脱準備期間を無駄に過ごして「混乱回避」のために離脱期限を延期できるでしょうか。
それが難しい、という訳か。
わかったように書いていますが、もちろんわかりません。
以上
2019年02月05日
どこがおかしい?
『1・2の三四郎』で桜五郎に弟子入りしてプロレスデビューを目指す三四郎は、スクワット8000回、腕立て伏せ2000回をやらされます。
それぐらい鍛えないとプロレスラーになれない、と作者は子供たちに教えたのです。
私は子供の頃、プロレスファンでした。
さて、このマンガが連載されていた頃、レスラーには悪役というのがいました。
当時のプロレスでは、試合をおもしろくするため、「5秒以内の反則なら許される」という、スポーツ史上に輝く革命的ルールを発明していたのです。
悪役レスラーというのは、その5秒ルールを活用して、椅子で相手を殴るとかパンツに隠していたフォークで相手の額を傷つけるとか、平気でやっちゃうレスラーです。
けれども、そんなルールが存在していたことに驚くようでは、きっとまだ若い人に違いありません。
女子プロレスに至っては、悪役レフリーというのさえいたのです。
それにも関わらず、善玉レスラーたちはモラルに欠ける反則許容ルールを使わず、ルールよりも正々堂々と悪役レスラーを倒した訳です。
時代を経てモラルやルールの認識が変化しました。
そして、かつての悪役レスラーたちは、ルールで許された時間内しか反則していなかったため、悪役というレッテルに不満を抱いていたことが判明しました。
「だって、相手の耳に噛みついていたのは5秒以内だったはずだ!」という訳です。
では、悪役レフリーはどうなったのでしょう。
いつも試合終盤で我慢の限界に達した善玉レスラーに張り倒されて気絶していたのです。
では、レフリーが気絶した試合の決着は、どうやってつけたのでしょう。
子供だった私はあまりに爽快な試合展開に感激して、どんな決着だったかよく覚えていません。
近江屋を懲らしめる前に奉行を成敗した、という感じだったと思います。
当時のプロレスは当時の『水戸黄門』の子供向けバージョンだったのです。
この話は、かつてのプロレスの話です。
決して現在の日韓関係を揶揄しているつもりなんてないし、だから寓話としての細かな辻褄合わせをする必要もありません。
起きていることは誰もが理解できるのです。
但し、当時のプロレス番組は「見たくない番組ランキングNo.1(『1・2の三四郎』調べ)」というぐらい世間で嫌われていました。
ISM発表まで起きてられません。おやすみなさい。
それぐらい鍛えないとプロレスラーになれない、と作者は子供たちに教えたのです。
私は子供の頃、プロレスファンでした。
さて、このマンガが連載されていた頃、レスラーには悪役というのがいました。
当時のプロレスでは、試合をおもしろくするため、「5秒以内の反則なら許される」という、スポーツ史上に輝く革命的ルールを発明していたのです。
悪役レスラーというのは、その5秒ルールを活用して、椅子で相手を殴るとかパンツに隠していたフォークで相手の額を傷つけるとか、平気でやっちゃうレスラーです。
けれども、そんなルールが存在していたことに驚くようでは、きっとまだ若い人に違いありません。
女子プロレスに至っては、悪役レフリーというのさえいたのです。
それにも関わらず、善玉レスラーたちはモラルに欠ける反則許容ルールを使わず、ルールよりも正々堂々と悪役レスラーを倒した訳です。
時代を経てモラルやルールの認識が変化しました。
そして、かつての悪役レスラーたちは、ルールで許された時間内しか反則していなかったため、悪役というレッテルに不満を抱いていたことが判明しました。
「だって、相手の耳に噛みついていたのは5秒以内だったはずだ!」という訳です。
では、悪役レフリーはどうなったのでしょう。
いつも試合終盤で我慢の限界に達した善玉レスラーに張り倒されて気絶していたのです。
では、レフリーが気絶した試合の決着は、どうやってつけたのでしょう。
子供だった私はあまりに爽快な試合展開に感激して、どんな決着だったかよく覚えていません。
近江屋を懲らしめる前に奉行を成敗した、という感じだったと思います。
当時のプロレスは当時の『水戸黄門』の子供向けバージョンだったのです。
この話は、かつてのプロレスの話です。
決して現在の日韓関係を揶揄しているつもりなんてないし、だから寓話としての細かな辻褄合わせをする必要もありません。
起きていることは誰もが理解できるのです。
但し、当時のプロレス番組は「見たくない番組ランキングNo.1(『1・2の三四郎』調べ)」というぐらい世間で嫌われていました。
ISM発表まで起きてられません。おやすみなさい。
以上