2018年05月07日
2018年5月7日〜5月11日の主要経済指標
先週まで2-3週はニュースを読む暇もなかったので、現状把握のため先週までの主要な報道を整理しておきます。
まず、5月3日のFOMC声明の要点は以下の通りでした。
現状について、@ 雇用の伸びが堅調、失業率は低いまま、A 家計支出の伸びは昨年10-12月期に比べて緩やかになったものの、 企業の設備投資は引き続き堅調に伸長、B インフレ率・コアインフレ率はともに+2%に近づき、将来のインフレ率を示唆する指標が急変する兆しはない、との認識が示されました。
今後について、@ 金融政策の運営姿勢の更なる緩やかな調整によって、経済活動が中期的に緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は力強さを維持、A インフレ率は中期的に目標の+2%近辺で推移すると予想、B
経済見通しが上下にブレる可能性は概ね均衡、と見込まれていました。
金融政策について、雇用と物価の状況はFF金利の一段の緩やかな引上が正当化されるとの方針が示される一方、当面のFF金利が長期的に到達すると見込まれる水準を下回って推移する可能性を指摘していました。但し、雇用と物価の状況次第で、FF金利の誘導目標を変更することを申し添えています。
この声明を受け、市場では年内あと2回の利上げ予想が中心となっており、6月利上げとの見方も強まっています。米経済の力強さが続くと予想されているためですが、それだけに6月利上げに否定的なFRB幹部の発言があると、大きくUSDは売られかねません。
5月4日、英国立経済社会研究所(NIESR)は、2018年の英成長率見通しを+1.4%に引き下げました(前回2月発表時は+1.8%)。見通しを引き下げた理由は、1-3月期GDPが+0.1%しかなかったため、だそうです。ちなみに、先月発表されたIMFによる見通しでは+1.6%、 となっていました。
ロイターは、複数の大手行が英中銀の利上げ時期延期に予想を修正した旨、4月28日時点で記事を配信していました。
5月4日、豪中銀が公表した四半期金融政策報告で、年内に成長率が+3.25%に加速し、2019年6月までに+3.5%のピークに達する旨、前回2月の報告内容を踏襲しました。
インフレ率は、2018年中頃までに中銀目標下限の2%に達するものの、2020年6月までは+2.25%に到達しないと予想しています。
今週の主要経済指標の発表予定を示します。
今週は米物価指標が続けて発表されるのと、英中銀(BOE)金融政策が発表されます。米CPIもBOE金融政策も木曜発表予定のため、水曜・木曜は指標を中心にUSDやGBPが動くと思われます。
特にGBPは、先月末の英1-3月期GDPが下振れするまで5月利上げも予想されていただけに、暫く売られると予想されます。
5月7日(月)
注目指標なし
5月8日(火)
09:30 4月集計分豪州小売売上高
5月9日(水)
21:30 4月集計分米国PPI
5月10日(木)
06:00 NZ金融政策
17:30 3月集計分英国鉱工業生産指数・製造業生産指数
20:00 英国金融政策
21:30 4月集計分米国CPI
5月11日(金)
21:30 4月集計分米国輸入物価指数
23:00 5月集計分米国UM消費者信頼感指数速報値
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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まず、5月3日のFOMC声明の要点は以下の通りでした。
現状について、@ 雇用の伸びが堅調、失業率は低いまま、A 家計支出の伸びは昨年10-12月期に比べて緩やかになったものの、 企業の設備投資は引き続き堅調に伸長、B インフレ率・コアインフレ率はともに+2%に近づき、将来のインフレ率を示唆する指標が急変する兆しはない、との認識が示されました。
今後について、@ 金融政策の運営姿勢の更なる緩やかな調整によって、経済活動が中期的に緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は力強さを維持、A インフレ率は中期的に目標の+2%近辺で推移すると予想、B
経済見通しが上下にブレる可能性は概ね均衡、と見込まれていました。
金融政策について、雇用と物価の状況はFF金利の一段の緩やかな引上が正当化されるとの方針が示される一方、当面のFF金利が長期的に到達すると見込まれる水準を下回って推移する可能性を指摘していました。但し、雇用と物価の状況次第で、FF金利の誘導目標を変更することを申し添えています。
この声明を受け、市場では年内あと2回の利上げ予想が中心となっており、6月利上げとの見方も強まっています。米経済の力強さが続くと予想されているためですが、それだけに6月利上げに否定的なFRB幹部の発言があると、大きくUSDは売られかねません。
5月4日、英国立経済社会研究所(NIESR)は、2018年の英成長率見通しを+1.4%に引き下げました(前回2月発表時は+1.8%)。見通しを引き下げた理由は、1-3月期GDPが+0.1%しかなかったため、だそうです。ちなみに、先月発表されたIMFによる見通しでは+1.6%、 となっていました。
ロイターは、複数の大手行が英中銀の利上げ時期延期に予想を修正した旨、4月28日時点で記事を配信していました。
5月4日、豪中銀が公表した四半期金融政策報告で、年内に成長率が+3.25%に加速し、2019年6月までに+3.5%のピークに達する旨、前回2月の報告内容を踏襲しました。
インフレ率は、2018年中頃までに中銀目標下限の2%に達するものの、2020年6月までは+2.25%に到達しないと予想しています。
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今週の主要経済指標の発表予定を示します。
今週は米物価指標が続けて発表されるのと、英中銀(BOE)金融政策が発表されます。米CPIもBOE金融政策も木曜発表予定のため、水曜・木曜は指標を中心にUSDやGBPが動くと思われます。
特にGBPは、先月末の英1-3月期GDPが下振れするまで5月利上げも予想されていただけに、暫く売られると予想されます。
5月7日(月)
注目指標なし
5月8日(火)
09:30 4月集計分豪州小売売上高
5月9日(水)
21:30 4月集計分米国PPI
5月10日(木)
06:00 NZ金融政策
17:30 3月集計分英国鉱工業生産指数・製造業生産指数
20:00 英国金融政策
21:30 4月集計分米国CPI
5月11日(金)
21:30 4月集計分米国輸入物価指数
23:00 5月集計分米国UM消費者信頼感指数速報値
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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