2017年01月19日
2017.1/19.21:45予定ー欧州金融政策「ECB政策金利」調査・分析
2017.1/19.21:45に、欧州金融政策「ECB政策金利」の発表が予定されています。前回(2016年12月発表)は現状維持(0%)、今回の市場予想も現状維持となっています。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、下表のシナリオが成り立ちます。
※ 結果を「追記欄」に記載しています。PCでご覧の方は最下部に、スマホの方は末尾の「続きはこちらから...」でご覧いただけます。
本指標の過去の反応は、発表直後1分足の跳幅・値幅が24pips・17pipsで、同10分足の跳幅・値幅が27pips・18pipsとなっています。発表直前にも比較的大きく動くので、事前にポジションを持つには注意が必要です。
外務省HPの「ユーロ圏の金融政策と欧州中央銀行制度」(平成28年6月16日)に依れば、ユーロ圏の金融政策は「単一通貨EURが誕生して以降、欧州中央銀行(ECB)及び各国中央銀行からなる欧州中央銀行制度(ESCB)を通じて単一の金融政策として行われており、各国中央銀行は定められた金融政策方針に従って各国内で金融政策を実施することを任務」と解説されています。
そして「金融政策の第一義的な目的は物価の安定を維持することであり、ECBは物価安定の目的に反しない限りにおいて、欧州共同体の全般的な経済政策(経済成長や雇用の増大等)を支持すること」を使命としています。その使命を果たすため、ECBは政策金利変更・量的緩和の内容/規模の変更・為替市場介入を行います。
なお、物価の安定とは「2%未満であるがその近辺(below but close to 2%)」と定義されています。
ドイツのように輸出競争力のある国と、ポルトガル(P)、イタリア(I)、アイルランド(I)、ギリシャ(G)、スペイン(S)といったPIIGS諸国のような財政難で失業率も高い国と、単一の金融政策で纏められるのかという点で、最近は多くの問題点が噴出している状況だと言えます。PIIGS諸国に不満が高まるのは当然のこととしても、ドイツ側にも金融支援などでドイツの税金が投入されることに不満が高まっています。
グリグジット・ブリグジットだけでなく、今後も暫くごたごたが続くという見方が一般的でしょう。
本指標について既に公開されている情報を整理します。
以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年12月分までの16回のデータを集計したものです。
本指標の過去の動きを下図に示します。
次回までに、更に遡って調べておきます。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
直後1分足に陰線が目立ちます。そして、その陰線跳幅が40pipsにも達することがあり、事前にポジションを持つならば注意が必要です。
対比分析は割愛します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ10pips・1pipsとなっていました。直後1分足終値でポジションを取り、10分足跳幅で解消するには魅力的です。後述する反応一致性分析では、直後1分足と10分足の方向一致率が86%あるので、かなり安心できるポジションと言えるでしょう。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足の陰線率が93%、直後1分足の陽線率が86%あります。また期待的中率75%には達していませんが、直後10分足の陽線率も73%あります。そして、直後1分足と10分足の方向一致率は86%となっています。
どうも、指標発表の直前だけ売ポジションで、指標発表後は買ポジションを持つしかないようです。この数字で逆の情報を得ても、なかなか逆のポジションは持てません。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
但し、今回の調査範囲では実際の利下げが1回しか行われていないので分析を割愛します。
以上の調査・分析結果に基づき、下表のシナリオを念頭に取引に臨むことにしました。
電車での移動時間などの隙間時間を利用して答えられるアンケートです。アンケート先からのメールが次々とやって来ないという点が魅力で、だからと言って他のアンケートサイトと比べて報奨が少ない訳ではありません。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
2017.1/19.21:45に、欧州金融政策「ECB政策金利」が発表されました。
今回の指標結果を下表に纏めておきました。
今回の取引結果を下表に纏めておきました。
分析通り、直前1分足は陰線、直後1分足は陽線で反応しました。一方、直後1分足と10分足は逆方向に反応し、分析が外れました。
シナリオ1・2は、順当にポジションを取得できたにも関わらず、損切となってしまいました。ポジションを取ったタイミングにも問題はないので、これは分析に用いているFX会社と取引に使っているFX会社のレート差によるものと考えられます。たまにこういう事はありますが、以前はよく掲示板で書かれていた「真逆レート」というものかも知れません。
いずれにせよ、シナリオ3は1・2が逆に外れているので急きょ、シナリオと逆取引をしてみたところ、何とか本指標全体としてはプラス化できました。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、下表のシナリオが成り立ちます。
※ 結果を「追記欄」に記載しています。PCでご覧の方は最下部に、スマホの方は末尾の「続きはこちらから...」でご覧いただけます。
【1. 指標概要】
本指標の過去の反応は、発表直後1分足の跳幅・値幅が24pips・17pipsで、同10分足の跳幅・値幅が27pips・18pipsとなっています。発表直前にも比較的大きく動くので、事前にポジションを持つには注意が必要です。
外務省HPの「ユーロ圏の金融政策と欧州中央銀行制度」(平成28年6月16日)に依れば、ユーロ圏の金融政策は「単一通貨EURが誕生して以降、欧州中央銀行(ECB)及び各国中央銀行からなる欧州中央銀行制度(ESCB)を通じて単一の金融政策として行われており、各国中央銀行は定められた金融政策方針に従って各国内で金融政策を実施することを任務」と解説されています。
そして「金融政策の第一義的な目的は物価の安定を維持することであり、ECBは物価安定の目的に反しない限りにおいて、欧州共同体の全般的な経済政策(経済成長や雇用の増大等)を支持すること」を使命としています。その使命を果たすため、ECBは政策金利変更・量的緩和の内容/規模の変更・為替市場介入を行います。
なお、物価の安定とは「2%未満であるがその近辺(below but close to 2%)」と定義されています。
ドイツのように輸出競争力のある国と、ポルトガル(P)、イタリア(I)、アイルランド(I)、ギリシャ(G)、スペイン(S)といったPIIGS諸国のような財政難で失業率も高い国と、単一の金融政策で纏められるのかという点で、最近は多くの問題点が噴出している状況だと言えます。PIIGS諸国に不満が高まるのは当然のこととしても、ドイツ側にも金融支援などでドイツの税金が投入されることに不満が高まっています。
グリグジット・ブリグジットだけでなく、今後も暫くごたごたが続くという見方が一般的でしょう。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。
以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年12月分までの16回のデータを集計したものです。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
次回までに、更に遡って調べておきます。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
直後1分足に陰線が目立ちます。そして、その陰線跳幅が40pipsにも達することがあり、事前にポジションを持つならば注意が必要です。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ10pips・1pipsとなっていました。直後1分足終値でポジションを取り、10分足跳幅で解消するには魅力的です。後述する反応一致性分析では、直後1分足と10分足の方向一致率が86%あるので、かなり安心できるポジションと言えるでしょう。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足の陰線率が93%、直後1分足の陽線率が86%あります。また期待的中率75%には達していませんが、直後10分足の陽線率も73%あります。そして、直後1分足と10分足の方向一致率は86%となっています。
どうも、指標発表の直前だけ売ポジションで、指標発表後は買ポジションを持つしかないようです。この数字で逆の情報を得ても、なかなか逆のポジションは持てません。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
但し、今回の調査範囲では実際の利下げが1回しか行われていないので分析を割愛します。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、下表のシナリオを念頭に取引に臨むことにしました。
以上
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電車での移動時間などの隙間時間を利用して答えられるアンケートです。アンケート先からのメールが次々とやって来ないという点が魅力で、だからと言って他のアンケートサイトと比べて報奨が少ない訳ではありません。
【リサーチパネル】アンケートモニター募集中!!
ポイント・現金・金券などアンケートの内容に応じて
色々な謝礼をご用意しています!
▼ ご登録はコチラから▼
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2TA88T+DFFZZM+1TOG+5ZU2B
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
※ 以下は2017年1月20日に追記したものです。
2017.1/19.21:45に、欧州金融政策「ECB政策金利」が発表されました。
【7. 指標結果】
今回の指標結果を下表に纏めておきました。
【8. 取引結果】
今回の取引結果を下表に纏めておきました。
【9. 検証結果】
分析通り、直前1分足は陰線、直後1分足は陽線で反応しました。一方、直後1分足と10分足は逆方向に反応し、分析が外れました。
シナリオ1・2は、順当にポジションを取得できたにも関わらず、損切となってしまいました。ポジションを取ったタイミングにも問題はないので、これは分析に用いているFX会社と取引に使っているFX会社のレート差によるものと考えられます。たまにこういう事はありますが、以前はよく掲示板で書かれていた「真逆レート」というものかも知れません。
いずれにせよ、シナリオ3は1・2が逆に外れているので急きょ、シナリオと逆取引をしてみたところ、何とか本指標全体としてはプラス化できました。
以上
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