2017年01月17日
2017.1/17予定ー米国景気指標「ニューヨーク連銀製造業景気指数」調査・分析
2017年1月17日22:30に、米国景気指標「1月ニューヨーク連銀製造業景気指数」の発表が予定されています。
本指標と反応について、最近の傾向を調べた結果を後記しています。結論として、次のようにポジションを持ってみることにしました。
※ 結果を「追記欄」に記載しています。PCでご覧の方は最下部に、スマホの方は末尾の「続きはこちらから...」でご覧いただけます。
ニューヨーク連銀管轄のニューヨーク州製造業約200社の経営者の景況感と現状を指数化した指標です。
具体的内容は、仕入価格・販売価格・新規受注・出荷・入荷遅延・在庫水準・受注残・雇用者数・週平均就業時間などの11項目を、1ヶ月前と比較した現状と6ヶ月後の期待を、「良い」「同じ」「悪い」から選択して指数化したものです。
数値は0を分岐点に景気改善(+)・悪化(−)と読みます。
製造業景気指数は、ニューヨーク連銀製造業景気指数→フィラデルフィア連銀製造業景気指数→リッチモンド連銀製造業景気指数→シカゴ購買部協会景気指数→ISM製造業景気指数があります。ISM製造業景気指数の先行指標がフィラデルフィア連銀製造業景気指数で、フィラデルフィア連銀製造業景気指数の先行指標がニューヨーク連銀製造業景気指数、という見方があります。
発表は毎月15日(夏時間:日本時間21:30、冬時間:日本時間22:30)に行われます。
本指標について既に公開されている情報を整理します。
以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年12月分までの24回の本指標発表結果と、その前後の反応結果に基づきます。
全般的には2016年1月を底に、改善傾向が続いています。
直前1分足の陰線率が高いように見受けられます。
指標への反応は、直後1分足跳幅が10pips以上となったことが14回(調査数24回)、そのうち直後10分足値幅方向が同1分足の値幅方向に一致したことは11回(母数14回)です。但し、必ずしも1分足よりも10分足の値幅が大きくなっていた訳ではないのでご注意ください。
いずれ先述の5つの製造業景気指標の実際の関係についてはデータ検証結果を報告します。今回は割愛します。
過去平均では、直後1分足が10-15pips、同10分足が15-21の反応となっています。よって、直後1分足で反応方向を確認してから10分足形成中に5-11pips程度が狙えます。逆に言えば、10pipsも含損を抱えたら損切すべきと言えるでしょう。
直前1分足の陰線率が89%にも達しています。但し、過去の反応を見ると3pips(値幅)-5pips(跳幅)しかありません。ですから、ポジションを持つにせよあまり欲張らず、指標発表前のトレンド方向が陰線側ならば微益ながら堅い勝負ができるでしょう。
事前差異がプラス(市場予想ー前回結果の値がプラス)となっていたことが過去2年間に88%もあります。がしかし、先の反応一致性分析に示したように、直前10-1分足の陽線率は45%しかありません。ですから、本指標は市場予想が前回結果より良くても、多少割り引いて考える必要がある訳です。
以上の結果、本指標には、
といった方針で臨むことが適切と考えています。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
2017.1/17.22:30に、米国景気指標「NY連銀製造業景況指数」が発表されました。
今回の指標結果を下表に纏めておきました。
今回の取引結果を下表に纏めておきました。
分析通り、直前1分足は陰線、直後1分足と10分足の方向が一致し値幅も伸びました。
本指標と反応について、最近の傾向を調べた結果を後記しています。結論として、次のようにポジションを持ってみることにしました。
- 直前1分足の陰線率が異常に高いため(89%)、直前1分足始値直前にポジションを取り、指標発表までに3-5pips程度を狙って解消する
- 直後1分足と同10分足の方向一致率が高いため(82%)、直後1分足の終値がつく頃にポジションを取得し、同10分足形成中に11pips程度を狙って解消する
- 取引中に10pips以上の含損が生じた場合には損切する
※ 結果を「追記欄」に記載しています。PCでご覧の方は最下部に、スマホの方は末尾の「続きはこちらから...」でご覧いただけます。
【1. 指標概要】
ニューヨーク連銀管轄のニューヨーク州製造業約200社の経営者の景況感と現状を指数化した指標です。
具体的内容は、仕入価格・販売価格・新規受注・出荷・入荷遅延・在庫水準・受注残・雇用者数・週平均就業時間などの11項目を、1ヶ月前と比較した現状と6ヶ月後の期待を、「良い」「同じ」「悪い」から選択して指数化したものです。
数値は0を分岐点に景気改善(+)・悪化(−)と読みます。
製造業景気指数は、ニューヨーク連銀製造業景気指数→フィラデルフィア連銀製造業景気指数→リッチモンド連銀製造業景気指数→シカゴ購買部協会景気指数→ISM製造業景気指数があります。ISM製造業景気指数の先行指標がフィラデルフィア連銀製造業景気指数で、フィラデルフィア連銀製造業景気指数の先行指標がニューヨーク連銀製造業景気指数、という見方があります。
発表は毎月15日(夏時間:日本時間21:30、冬時間:日本時間22:30)に行われます。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。
以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年12月分までの24回の本指標発表結果と、その前後の反応結果に基づきます。
(2-1. 過去情報)
全般的には2016年1月を底に、改善傾向が続いています。
(2-2. 過去反応)
直前1分足の陰線率が高いように見受けられます。
指標への反応は、直後1分足跳幅が10pips以上となったことが14回(調査数24回)、そのうち直後10分足値幅方向が同1分足の値幅方向に一致したことは11回(母数14回)です。但し、必ずしも1分足よりも10分足の値幅が大きくなっていた訳ではないのでご注意ください。
(2-3. 関連指標)
いずれ先述の5つの製造業景気指標の実際の関係についてはデータ検証結果を報告します。今回は割愛します。
【3. 反応性分析】
過去平均では、直後1分足が10-15pips、同10分足が15-21の反応となっています。よって、直後1分足で反応方向を確認してから10分足形成中に5-11pips程度が狙えます。逆に言えば、10pipsも含損を抱えたら損切すべきと言えるでしょう。
【4. 反応一致性分析】
直前1分足の陰線率が89%にも達しています。但し、過去の反応を見ると3pips(値幅)-5pips(跳幅)しかありません。ですから、ポジションを持つにせよあまり欲張らず、指標発表前のトレンド方向が陰線側ならば微益ながら堅い勝負ができるでしょう。
【5. 指標一致性分析】
事前差異がプラス(市場予想ー前回結果の値がプラス)となっていたことが過去2年間に88%もあります。がしかし、先の反応一致性分析に示したように、直前10-1分足の陽線率は45%しかありません。ですから、本指標は市場予想が前回結果より良くても、多少割り引いて考える必要がある訳です。
【6. シナリオ作成】
以上の結果、本指標には、
- 直前1分足の陰線率が異常に高いため(89%)、直前1分足始値直前にポジションを取り、指標発表までに3-5pips程度を狙って解消する
- 直後1分足と同10分足の方向一致率が高いため(82%)、直後1分足の終値がつく頃にポジションを取得し、同10分足形成中に11pips程度を狙って解消する
- 取引中に10pips以上の含損が生じた場合には損切する
といった方針で臨むことが適切と考えています。
以上
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ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
※ 以下は2017年1月18日に追記しました。
2017.1/17.22:30に、米国景気指標「NY連銀製造業景況指数」が発表されました。
【7. 指標結果】
今回の指標結果を下表に纏めておきました。
【8. 取引結果】
今回の取引結果を下表に纏めておきました。
【9. 検証結果】
分析通り、直前1分足は陰線、直後1分足と10分足の方向が一致し値幅も伸びました。
以上
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