2018年12月10日
12月10日経済指標(結果検証済)
週末の間に前週雇用統計の結果を受けて、12月の利上げは見込むものの、来年の利上げなし、という市場予想が台頭してきています(40%弱とのこと)。来週のFOMCでのドットチャートに関心が集まります。
今朝のUSDJPYは下窓を開けて始まりそうな気がします。
中国大手通信会社副会長のカナダでの拘束について、中国がカナダに「即時解放」と「報復示唆」を行いました。米国からは「(この問題が)貿易問題と全く別の問題」であり「首脳会談結論の2月末までの追加関税発動延期は再延長なし」という旨のコメントが出ています。
今朝のAUDは下窓を開けて始まりそうな気がします。
今朝の時点で、英国議会での離脱案の11日(日本時間12日4時)採決について、与党謀反議員多数→否決、の見通しに変化はないようです。先週のEU司法裁法務官の「離脱撤回可能」との報道によって、否決=合意なき離脱、ではないため、否決されてもUSDJPYは112円ぐらいまでしか下がらないとの見方が多いようです。けれども、GBPJPYがどこまで下げるかの専門家の予想は見当たりません。
今朝のGBPは下窓を開けて始まりそうな気がします。
本日の経済指標は次の通りです。
08:50 7-9月集計分日本四半期GDP改定値・10月集計分日本国際収支
どちらの指標も結果の良し悪しと反応方向の相関があまりありません。この時間帯は週明け日経平均の寄り付きを睨んだ動きになります。
取引は行いません。
18:30 10月集計分英国月次GDP・10月集計分英国鉱工業生産指数・製造業生産指数
7月以降過去5回のGDP前月比は、発表直後の反応との相関がまだ見受けられません。
・7月発表結果0.3−同市場予想0.3=0で陰線
・8月発表結果0.1−同市場予想0.2=△0.1で陰線
・9月発表結果0.2−同市場予想0.3=△0.1で陰線
・10月発表結果0ー同市場予想0.1=△0.1で同値
・11月発表結果0−同市場予想0.1=△0.1で陽線
かと言って、いずれも同時発表された鉱工業生産指数・製造業生産指数の事後判別式の解と直後1分足の方向も、
・7月事後判別式の解△5.4で陰線
・8月事後判別式の解+0.9で陰線
・9月事後判別式の解△1.1で陰線
・10月事後判別式の解+0.6で同値
・11月事後判別式の解△0.4で陽線
となっています。6月発表までの鉱工業生産指数・製造業生産指数の事後判別式の解と直後1分足の方向一致率は80%でしたが、現在は78%に低下しています。
このことから、月次GDP発表開始の影響を受けているのは明らかですが、かと言って月次GDP発表結果に素直に反応するとも言えません。指標発表時刻を跨ぐポジションは避けた方が良いでしょう。
以下は2018年19:40頃に追記しています。
AUDJPYは、早朝の見込み通り下窓を開けて始まり、週末の見込み通り先週下げ過ぎへの戻しが起きて、昼頃には朝の下窓を閉じました。19時には、目論見通りAUDポジションを全て決済しました。
英国月次GDP・鉱工業生産指数・製造業生産指数の発表では、結局、取引しませんでした。
17時のEU司法裁の判断(英国はEU離脱を取り消せる、の判断)の影響がどうなるか、判断できなかったためです。17時には、GBPJPYもGBPUSDも一瞬、30〜40pips跳ね上がったものの、そこまででした。
後から考えれば、既に先週、法務官が勧告を示したときに1度反応しているので、そんなものなのでしょう。がしかし、これは「後から考えれば」で、跳ね上がった直後に戻しを狙えず、その後の指標発表前後も狙えなかったのは仕方ありません。
そんなことより、GBPは先週終値から対JPY・対USDともあまり動いていません。こっちの方が意外です。明日の議会での離脱案否決は既に織り込み済ということなのでしょう。
ならば次は、直前のリスク回避がいつ始まるか、に絞られます(いくら織り込み済でも、リスク回避のGBP売は起きるでしょう)。議会採決は12日4時(日本時間)で、USDに逃げるよりはいつも通りJPYに逃げるでしょう。139円台がターゲット(300〜400pipsのGBP売)というのは、少し大きく見込み過ぎでしょうか?
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
今朝のUSDJPYは下窓を開けて始まりそうな気がします。
中国大手通信会社副会長のカナダでの拘束について、中国がカナダに「即時解放」と「報復示唆」を行いました。米国からは「(この問題が)貿易問題と全く別の問題」であり「首脳会談結論の2月末までの追加関税発動延期は再延長なし」という旨のコメントが出ています。
今朝のAUDは下窓を開けて始まりそうな気がします。
今朝の時点で、英国議会での離脱案の11日(日本時間12日4時)採決について、与党謀反議員多数→否決、の見通しに変化はないようです。先週のEU司法裁法務官の「離脱撤回可能」との報道によって、否決=合意なき離脱、ではないため、否決されてもUSDJPYは112円ぐらいまでしか下がらないとの見方が多いようです。けれども、GBPJPYがどこまで下げるかの専門家の予想は見当たりません。
今朝のGBPは下窓を開けて始まりそうな気がします。
本日の経済指標は次の通りです。
08:50 7-9月集計分日本四半期GDP改定値・10月集計分日本国際収支
どちらの指標も結果の良し悪しと反応方向の相関があまりありません。この時間帯は週明け日経平均の寄り付きを睨んだ動きになります。
取引は行いません。
18:30 10月集計分英国月次GDP・10月集計分英国鉱工業生産指数・製造業生産指数
7月以降過去5回のGDP前月比は、発表直後の反応との相関がまだ見受けられません。
・7月発表結果0.3−同市場予想0.3=0で陰線
・8月発表結果0.1−同市場予想0.2=△0.1で陰線
・9月発表結果0.2−同市場予想0.3=△0.1で陰線
・10月発表結果0ー同市場予想0.1=△0.1で同値
・11月発表結果0−同市場予想0.1=△0.1で陽線
かと言って、いずれも同時発表された鉱工業生産指数・製造業生産指数の事後判別式の解と直後1分足の方向も、
・7月事後判別式の解△5.4で陰線
・8月事後判別式の解+0.9で陰線
・9月事後判別式の解△1.1で陰線
・10月事後判別式の解+0.6で同値
・11月事後判別式の解△0.4で陽線
となっています。6月発表までの鉱工業生産指数・製造業生産指数の事後判別式の解と直後1分足の方向一致率は80%でしたが、現在は78%に低下しています。
このことから、月次GDP発表開始の影響を受けているのは明らかですが、かと言って月次GDP発表結果に素直に反応するとも言えません。指標発表時刻を跨ぐポジションは避けた方が良いでしょう。
以上
以下は2018年19:40頃に追記しています。
【事後検証】
AUDJPYは、早朝の見込み通り下窓を開けて始まり、週末の見込み通り先週下げ過ぎへの戻しが起きて、昼頃には朝の下窓を閉じました。19時には、目論見通りAUDポジションを全て決済しました。
英国月次GDP・鉱工業生産指数・製造業生産指数の発表では、結局、取引しませんでした。
17時のEU司法裁の判断(英国はEU離脱を取り消せる、の判断)の影響がどうなるか、判断できなかったためです。17時には、GBPJPYもGBPUSDも一瞬、30〜40pips跳ね上がったものの、そこまででした。
後から考えれば、既に先週、法務官が勧告を示したときに1度反応しているので、そんなものなのでしょう。がしかし、これは「後から考えれば」で、跳ね上がった直後に戻しを狙えず、その後の指標発表前後も狙えなかったのは仕方ありません。
そんなことより、GBPは先週終値から対JPY・対USDともあまり動いていません。こっちの方が意外です。明日の議会での離脱案否決は既に織り込み済ということなのでしょう。
ならば次は、直前のリスク回避がいつ始まるか、に絞られます(いくら織り込み済でも、リスク回避のGBP売は起きるでしょう)。議会採決は12日4時(日本時間)で、USDに逃げるよりはいつも通りJPYに逃げるでしょう。139円台がターゲット(300〜400pipsのGBP売)というのは、少し大きく見込み過ぎでしょうか?
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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