2018年10月25日
10月25日経済指標(結果検証済)
株価チャートをご覧ください。
米ダウ・独DAX・英FTSE・豪ASX・日経のいずれも下げスピードが早く、そろそろ2月の安値が視界に入ってきました(上海総合は既に1度下抜けています)。VIX指数はまた20を上回りました。2月の世界同時株安のときは、USDJPYは最終的に翌3月中旬に104円台まで下げました。
米中間選挙が11月6日なので、明日の米GDP発表後は、これまでのUSD買・JPY買のUSDが少し弱くなる可能性があります。相対的にJPY買優勢が来週の見通しのため、今日からはUSDJPY高値は(その時点での)逆張りショートのポジション確保に努めます。
先々週までは、FRB・ECB・日銀は株価下落を正常な調整と見なしていた節があります。昨日発表された独国PMI速報値・米国新築住宅指標は大幅悪化で、そろそろ口先介入する頃です。本日はECB総裁会見があります。
本日は、
が発表されます。
ECB金融政策発表及びECB総裁会見は、予定通り債券購入プログラムの年内終了が予定されています。
伊国財政規律の問題と合意無きブリグジット絡みでEURは弱い状況が続いているものの、昨日のEURの下げが大きかったので発表前後に少し戻すかも知れません。でも明日、米国GDP速報値がかなり良い数字が予想されています(前期確定値よりは悪化するものの+3%台の成長)。
もしEUR買になっていても、今は深追い禁物です。
EURUSDには1.3に8月13日安値のサポートがあります。少し戻しが入ると見込むので、その付近への到達は明日までかかる思いますが、もしこのサポートを下抜けると、次のサポートは1.2ちょい上付近になります。
もし手元に独DAXのチャートを見れるなら、そちらも参考にしましょう。11000、10500、10000に近づくと、EURUSDの動きが鈍ると思うので、EURUSDがもたもたしていたらDAXを確認しましょう。USDは株価だけで動きが決まりませんが、EURはいま将来の企業業績に関心が強まっているので株価下落がテーマです。
独国Ifo業況指数
以下の数値は前月発表分までの最新値を反映しています。
・先に発表されたZEWとの同月集計分実態差異方向一致率は43%、PMI速報値と本指標の同月集計分の実態差異方向一致率62%です。10月集計分ZEWの判別式解は+38.9、同PMI速報値の判別式解は△5.1です。
・市場予想後追い型指標です。現在の指標推移は下降基調で、景況感指数・現況分析指数・景況感指数(期待指数)のいずれも、PMIの大幅な落ち込みに比して、今回の市場予想は悪化を小さくしか見込んでいないようです。
・指標発表直後の反応方向への影響力は、景況指数(総合値)>景況感指数(期待指数)>現況分析指数、です。
・反応性分析の結果、直後1分足と直後11分足の方向一致率は90%、その90%のうち89%の事例で直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしています。但し、直後11分足終値が直後1分足終値を超えて反応を伸ばしていたことは52%しかありません。
市場予想(前回結果)
・景況指数:総合値103.1(103.7)
・現況分析指数106.0(106.4)
・景況感指数:期待指数100.3(101.0)
市場予想が改定される可能性があるのでご注意ください。
事前差異判別式は、ー1✕景況指数事前差異+1✕現況分析指数事前差異+2✕景況感指数事前差異で、解は△40.9です。但し、この判別式の期待的中率は64%で、ちょっと微妙です。
過去反応平均跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足8/4(5/3)
・直後1分足9/7(5/3)
・直後11分足15/9(14/10)
最近(2018年)の反応は小さくなっています。
過去反応方向及び取引方針
・指標発表時刻を跨ぐポジションは、指標発表直前にショートをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。 過去傾向では、直前1分足が陰線なら指標発表直前にロングです。でもいま、独指標で発表前にロングは持てません。
・指標発表後は、初期反応方向を確認したら早期追撃開始して、指標発表から1分を過ぎたら利確/損切の機会を窺いましょう。
以下は10月27日に追記しています。
独国Ifo業況指数、景況指数・景況感・現況分析のいずれも前回・予想を下回りました。
ECB金融政策は、市場予想通り
・主要政策金利の据え置き
・QE年内終了
を決定しました。関連して、
・政策金利は来年夏にかけて据え置き(利上げは秋以降)
・保有債の償還資金再投資を行いやすくするため、現行3か月以内再投資の期限規則の緩和を検討中
との解説記事もありました。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
米ダウ・独DAX・英FTSE・豪ASX・日経のいずれも下げスピードが早く、そろそろ2月の安値が視界に入ってきました(上海総合は既に1度下抜けています)。VIX指数はまた20を上回りました。2月の世界同時株安のときは、USDJPYは最終的に翌3月中旬に104円台まで下げました。
米中間選挙が11月6日なので、明日の米GDP発表後は、これまでのUSD買・JPY買のUSDが少し弱くなる可能性があります。相対的にJPY買優勢が来週の見通しのため、今日からはUSDJPY高値は(その時点での)逆張りショートのポジション確保に努めます。
先々週までは、FRB・ECB・日銀は株価下落を正常な調整と見なしていた節があります。昨日発表された独国PMI速報値・米国新築住宅指標は大幅悪化で、そろそろ口先介入する頃です。本日はECB総裁会見があります。
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本日は、
- 16:30 10月集計分独国Ifo業況指数
- 20:30 ECB金融政策
- 21:30 ECB総裁会見・9月集計分米国耐久財受注
が発表されます。
ECB金融政策発表及びECB総裁会見は、予定通り債券購入プログラムの年内終了が予定されています。
伊国財政規律の問題と合意無きブリグジット絡みでEURは弱い状況が続いているものの、昨日のEURの下げが大きかったので発表前後に少し戻すかも知れません。でも明日、米国GDP速報値がかなり良い数字が予想されています(前期確定値よりは悪化するものの+3%台の成長)。
もしEUR買になっていても、今は深追い禁物です。
EURUSDには1.3に8月13日安値のサポートがあります。少し戻しが入ると見込むので、その付近への到達は明日までかかる思いますが、もしこのサポートを下抜けると、次のサポートは1.2ちょい上付近になります。
もし手元に独DAXのチャートを見れるなら、そちらも参考にしましょう。11000、10500、10000に近づくと、EURUSDの動きが鈍ると思うので、EURUSDがもたもたしていたらDAXを確認しましょう。USDは株価だけで動きが決まりませんが、EURはいま将来の企業業績に関心が強まっているので株価下落がテーマです。
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独国Ifo業況指数
以下の数値は前月発表分までの最新値を反映しています。
・先に発表されたZEWとの同月集計分実態差異方向一致率は43%、PMI速報値と本指標の同月集計分の実態差異方向一致率62%です。10月集計分ZEWの判別式解は+38.9、同PMI速報値の判別式解は△5.1です。
・市場予想後追い型指標です。現在の指標推移は下降基調で、景況感指数・現況分析指数・景況感指数(期待指数)のいずれも、PMIの大幅な落ち込みに比して、今回の市場予想は悪化を小さくしか見込んでいないようです。
・指標発表直後の反応方向への影響力は、景況指数(総合値)>景況感指数(期待指数)>現況分析指数、です。
・反応性分析の結果、直後1分足と直後11分足の方向一致率は90%、その90%のうち89%の事例で直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしています。但し、直後11分足終値が直後1分足終値を超えて反応を伸ばしていたことは52%しかありません。
市場予想(前回結果)
・景況指数:総合値103.1(103.7)
・現況分析指数106.0(106.4)
・景況感指数:期待指数100.3(101.0)
市場予想が改定される可能性があるのでご注意ください。
事前差異判別式は、ー1✕景況指数事前差異+1✕現況分析指数事前差異+2✕景況感指数事前差異で、解は△40.9です。但し、この判別式の期待的中率は64%で、ちょっと微妙です。
過去反応平均跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足8/4(5/3)
・直後1分足9/7(5/3)
・直後11分足15/9(14/10)
最近(2018年)の反応は小さくなっています。
過去反応方向及び取引方針
・指標発表時刻を跨ぐポジションは、指標発表直前にショートをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。 過去傾向では、直前1分足が陰線なら指標発表直前にロングです。でもいま、独指標で発表前にロングは持てません。
・指標発表後は、初期反応方向を確認したら早期追撃開始して、指標発表から1分を過ぎたら利確/損切の機会を窺いましょう。
以上
以下は10月27日に追記しています。
【事後検証】
独国Ifo業況指数、景況指数・景況感・現況分析のいずれも前回・予想を下回りました。
ーーー$€¥£A$ーーー
ECB金融政策は、市場予想通り
・主要政策金利の据え置き
・QE年内終了
を決定しました。関連して、
・政策金利は来年夏にかけて据え置き(利上げは秋以降)
・保有債の償還資金再投資を行いやすくするため、現行3か月以内再投資の期限規則の緩和を検討中
との解説記事もありました。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
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