2018年10月10日
10月11日経済指標(結果検証済)
8日、IMFは世界経済見通しを発表し、2018年・2019年の世界GDPは0.2%下方修正されました。貿易摩擦と新興国通貨安を原因に挙げています。
フロリダ湾で発生したハリケーンによって、米メキシコ湾岸の油田で採掘を休止ししています。9日時点で休止油井は20%、10日にフロリダ州に上陸後はほぼ全て休止するそうです。原油在庫が減ると、米物価は上昇しがちです。但し、それが起きるのはこれからで、今日から発表される9月集計分PPI・CPI・輸入物価とは関係ありません。
今夜は21:30に米国PPI、明日11日21:30には米国CPI、明後日12日21:30は米国輸入物価指数が発表されます。今週は米物価指標の週です。
先にCPI発表前後取引での注意点です。
多くの指標解説記事でCPIへの過去反応はやや大きく表示されます。これは、CPIが小売売上高と同時発表だったことが多いためです。
CPIが単独で発表された場合、直後1分足の過去平均跳幅は21pips、同値幅は15pipsです。2018年に入ってからは、これら数字はそれぞれ11pips・2pipsとかなり小さくなっています。
大きく反応すると思っていたのに大して反応しないと、利確の機会を逸してしまいがちです。気を付けましょう。
また、直前10-1分足はたまに大きく跳ねます。けれども、過去に直前10-1分足が10pips以上跳ねたとき、直後1分足との方向一致率は50%です。直前10-1分足が大きく跳ねたからと言って、慌てて追いかけることに意味はありません。
けれども、直前1分足が10pips以上跳ねたとき、直後1分足はいつもその逆方向に反応しています。但し「いつも」と言っても、これは過去事例3回の実績です。実績が少ないので、この結果をアテにするのでなく、もし発表前に直前1分足が大きく跳ねた方向にポジションを持っていたなら、そのとき利確しておいた方が良いでしょう。
本指標の2015年以降の反応程度は次の通りです。()内は2018年の反応程度です。数値は、本指標が小売売上高と別の日に発表されたときの最新値です。
・直前10-1分足の過去平均跳幅は7pips、同値幅は4pips
・直後1分足の過去平均跳幅は20pips(11pips)、同値幅は14pips(5pips)
・直後11分足の過去平均跳幅は26pips(15pips)、同値幅は18pips(10pips)
次に今回発表の市場予想(前回結果)です。
・前月比は+0.2%(+0.2%)
・前年比は+2.4%(+2.7%)
・コア前月比は+0.2%(+0.1%)
・コア前年比は+2.3%(+2.2%)
前月より数値が大きくなった項目と小さくなった項目が混在しているものの、事前差異判別式の解は+0.1です。コア指数の方が重視されます。
事前詳細分析記事における過去傾向に基づく取引方針です。但し、以下の数値は、本指標が小売売上高と別の日に発表されたときの最新値です。
・直前1分足はショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pipsです。
直前1分足の過去陰線率は90%です。直前の値動きを見て取引を止めることはあっても、ロングをオーダーする選択はありません。
・もし直前1分足が10pips以上跳ねたら、指標発表直前にそれと逆方向にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
直前1分足が10pips以上跳ねなかったら、直前10-1分足が陰線だったときに指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確・損切します。
本来、それらのことが起きなかったときは、前月集計分のISM非製造業価格指数の実態差異と同じ方向にポジションを取ります。但し、このポジションは、本指標の市場予想が同じ方向になっていたら、本指標事前差異が1.0以上の場合のみ取ることにします。
前月集計分のISM非製造業価格指数の実態差異は62.8ー63.4=△0.6です。本指標事前差異は+0.1です。今回は前月集計分のISM非製造価格指数実態差異との関係は使えません。
・指標発表後の追撃は、指標発表後に反応方向を確認したら早期開始・早期利確(損切)です。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は83%です。そして、その83%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは76%です。がしかし、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは50%です。
指標発表後の反応が一方向に伸び続ける場合、勢いは1時間足のレジスタンスやサポートでは止まらない可能性があります。チャートを4時間足や日足に変えてレジスタンスやサポートの位置を見ておきましょう。直後11分足始値に対し40pips前後にそれらがある場合、特に意識しておきましょう。
以下は12日15時頃に追記しています。
CPI発表結果は全体的に予想を下回ったものの、コア前月比・コア前年比が前月同値でプラス推移していました。事後差異・実態差異ともに判別式の解の符号はマイナスで、陰線での反応に対応しています。
発表直後は陰線側にヒゲを形成し、しばらくもみ合い後に陽線側に抜けたものの、上下動を繰り返しました。112.4上抜けが22:45頃で23時頃、日足基準線112.46付近を一時超え、4時間足転換線112.46付近を窺ったものの、その後は株価下落によりUSDは売られました。
詳細分析記事に基づく事前取引方針の採点は全て「✕」でした。
直後追撃は、タイミング次第では僅かに利確できたと思われますが、どちらかと言えば陰線側にヒゲを形成してからは反転に向けて進んでいたので「✕」とします。
取引結果を下表に纏めます。
過去からの成績を下表に纏めます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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フロリダ湾で発生したハリケーンによって、米メキシコ湾岸の油田で採掘を休止ししています。9日時点で休止油井は20%、10日にフロリダ州に上陸後はほぼ全て休止するそうです。原油在庫が減ると、米物価は上昇しがちです。但し、それが起きるのはこれからで、今日から発表される9月集計分PPI・CPI・輸入物価とは関係ありません。
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今夜は21:30に米国PPI、明日11日21:30には米国CPI、明後日12日21:30は米国輸入物価指数が発表されます。今週は米物価指標の週です。
先にCPI発表前後取引での注意点です。
多くの指標解説記事でCPIへの過去反応はやや大きく表示されます。これは、CPIが小売売上高と同時発表だったことが多いためです。
CPIが単独で発表された場合、直後1分足の過去平均跳幅は21pips、同値幅は15pipsです。2018年に入ってからは、これら数字はそれぞれ11pips・2pipsとかなり小さくなっています。
大きく反応すると思っていたのに大して反応しないと、利確の機会を逸してしまいがちです。気を付けましょう。
また、直前10-1分足はたまに大きく跳ねます。けれども、過去に直前10-1分足が10pips以上跳ねたとき、直後1分足との方向一致率は50%です。直前10-1分足が大きく跳ねたからと言って、慌てて追いかけることに意味はありません。
けれども、直前1分足が10pips以上跳ねたとき、直後1分足はいつもその逆方向に反応しています。但し「いつも」と言っても、これは過去事例3回の実績です。実績が少ないので、この結果をアテにするのでなく、もし発表前に直前1分足が大きく跳ねた方向にポジションを持っていたなら、そのとき利確しておいた方が良いでしょう。
本指標の2015年以降の反応程度は次の通りです。()内は2018年の反応程度です。数値は、本指標が小売売上高と別の日に発表されたときの最新値です。
・直前10-1分足の過去平均跳幅は7pips、同値幅は4pips
・直後1分足の過去平均跳幅は20pips(11pips)、同値幅は14pips(5pips)
・直後11分足の過去平均跳幅は26pips(15pips)、同値幅は18pips(10pips)
次に今回発表の市場予想(前回結果)です。
・前月比は+0.2%(+0.2%)
・前年比は+2.4%(+2.7%)
・コア前月比は+0.2%(+0.1%)
・コア前年比は+2.3%(+2.2%)
前月より数値が大きくなった項目と小さくなった項目が混在しているものの、事前差異判別式の解は+0.1です。コア指数の方が重視されます。
事前詳細分析記事における過去傾向に基づく取引方針です。但し、以下の数値は、本指標が小売売上高と別の日に発表されたときの最新値です。
・直前1分足はショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pipsです。
直前1分足の過去陰線率は90%です。直前の値動きを見て取引を止めることはあっても、ロングをオーダーする選択はありません。
・もし直前1分足が10pips以上跳ねたら、指標発表直前にそれと逆方向にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
直前1分足が10pips以上跳ねなかったら、直前10-1分足が陰線だったときに指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確・損切します。
本来、それらのことが起きなかったときは、前月集計分のISM非製造業価格指数の実態差異と同じ方向にポジションを取ります。但し、このポジションは、本指標の市場予想が同じ方向になっていたら、本指標事前差異が1.0以上の場合のみ取ることにします。
前月集計分のISM非製造業価格指数の実態差異は62.8ー63.4=△0.6です。本指標事前差異は+0.1です。今回は前月集計分のISM非製造価格指数実態差異との関係は使えません。
・指標発表後の追撃は、指標発表後に反応方向を確認したら早期開始・早期利確(損切)です。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は83%です。そして、その83%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは76%です。がしかし、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは50%です。
指標発表後の反応が一方向に伸び続ける場合、勢いは1時間足のレジスタンスやサポートでは止まらない可能性があります。チャートを4時間足や日足に変えてレジスタンスやサポートの位置を見ておきましょう。直後11分足始値に対し40pips前後にそれらがある場合、特に意識しておきましょう。
以上
以下は12日15時頃に追記しています。
ーーー$€¥£A$ーーー
【事後検証】
CPI発表結果は全体的に予想を下回ったものの、コア前月比・コア前年比が前月同値でプラス推移していました。事後差異・実態差異ともに判別式の解の符号はマイナスで、陰線での反応に対応しています。
発表直後は陰線側にヒゲを形成し、しばらくもみ合い後に陽線側に抜けたものの、上下動を繰り返しました。112.4上抜けが22:45頃で23時頃、日足基準線112.46付近を一時超え、4時間足転換線112.46付近を窺ったものの、その後は株価下落によりUSDは売られました。
詳細分析記事に基づく事前取引方針の採点は全て「✕」でした。
直後追撃は、タイミング次第では僅かに利確できたと思われますが、どちらかと言えば陰線側にヒゲを形成してからは反転に向けて進んでいたので「✕」とします。
取引結果を下表に纏めます。
過去からの成績を下表に纏めます。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
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タグ:CPI,PPI
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