2018年09月06日
9月6日指標(事後検証済)
明日は、21:15に8月集計分米国ADP雇用統計、23:00に8月集計分米国ISM非製造業景況指数、が発表されます。
まず、米国ADP雇用統計です。
民間雇用者数の市場予想は18.8万人(前回21.9万人)で、事前差異は△3.1です。
週次失業保険申請件数は毎週木曜に発表されています。この指標内容のひとつに、4週平均失業保険受給申請というのがあります。4週平均失業保険受給申請数は、原理的にADP民間雇用者数とは逆相関の関係があります。この逆相関関係は、過去89%成立しています。
直近の4週平均失業保険申請件数(8月30日発表)は、前月(7月26日発表)に対し△0.575万人です。逆相関の関係なので、今回の本指標発表結果は前月より増加、と予想されます。
一方、市場予想は前回以下なっているので、今回は市場予想を上回ると予想されます。発表結果が市場予想を上回った場合、直後1分足が陽線となる期待的中率は75%です。
次に、米国ISM非製造業景況指数です。
市場予想は、非製造業景況指数が55.8(前回55.7)、事業活動指数が56.9(前回56.5)で、事前差異は+1.2です。
指標発表後は、4✕非製造業景況指数の事後差異+2✕事業活動指数の事後差異+1✕受注指数の事後差異+1✕雇用指数の事後差異+1✕価格指数、という判別式が有効です。ここで事後差異とは、発表結果ー市場予想、のことを指しています。直後1分足終値は、この判別式の解が1につき0.9pipsぐらい反応しがちです。
指標発表直後の数分間は、直後1分足と直後11分足の方向一致率が高く、且つ、後者跳幅が前者跳幅を超えて反応を伸ばしたことが多く、早期追撃開始・早期決済です。
最終的に直後11分足は、直前1分足と逆方向に伸びることが多いので(期待的中率66%)、指標発表から1分を過ぎたらそのことを念頭にポジション方向を考えましょう。
以下は9月8日20:30頃に追記しています。
まずは米国ADP雇用統計の分析検証です。
今回から、詳細分析の取引方針にないオカルトも検証欄を設けました。オカルトではなく、きちんと意味があるのに私が因果関係を軽く見ているだけかも知れません。長く続ければ、その答えが判る日もきっとくるでしょう。
指標結果(民間雇用者数)は前回・予想を下回り、反応は素直に陰線でした。
さてここで、本指標と同時発表された週次失業保険申請件数(20.3万件)と4週平均失業保険申請件数(20.95万件)は、1969年12月以来の少なさだったそうです。
失業保険申請件数が少ないということは、素直に反応すれば陽線で良いはずです。ところが、結果が陰線である以上、ADPの影響力>週次失業保険申請件数の影響力、ということになります。
そして、これだけ長く雇用情勢が良い状態なら、民間雇用者数が減って失業保険申請件数も減っているのは、必ずしも悪い内容ではない、という気がします。それでも民間雇用者数が市場予想を下回ったことに陰線で反応したことは、本指標の事後差異(=発表結果ー市場予想)の重要性を再認識できた結果でした。
分析結果の判定を行います。
指標発表時と再追撃は、詳細分析記事に記した前提条件を満たしていません。よって、判定不可です。
直前1分足は、事前差異がマイナスだったにも関わらず、陽線で反応しました。よって、判定は●です。
直後追撃は、陰線方向への反応が分析対象期間の指標発表後11分に亘って伸びていました。初期反応方向への追撃を行えば利確できた公算が高く、判定は〇です。
今回から判定を行うオカルトについては、判定は●です。事前投稿していたように、今回の発表結果は市場予想を上回ると分析していたので、言い訳できません。
次に取引結果です。
背景が黄色の列は、シナリオ外取引です。
シナリオ外取引では、今回の事前分析記事に記していたように、発表結果が市場予想を上回ると見込み、指標発表直前にロングをオーダーしました。
追撃は、指標発表後1分を過ぎたら利確の機会を窺うことになっていました。
正直なところ、この日の昼間に米大統領が「次は(貿易摩擦の難癖先が)日本だ」と発言したらしく、111円を割るということも想定したものの、そうはなりませんでした。一方、もしも指標発表直後が陽線なら、こんなに長く追撃ポジションを持てなかったでしょう。
このブログを始めてからの本指標での成績を下表に纏めておきます。
実際には今年も本指標ではほぼ毎回取引しているものの、事前に分析記事を投稿していない取引は下表に含めていません。それは、このブログの主張が「きちんと過去の傾向を分析すれば、実は経済指標発表前後の取引こそ素人向けだ」という点にあります。だから、事前投稿してから結果検証するという投稿を繰り返しています。
なお、2018年は成績が悪いのでなく、忙しくて事前投稿できていなかっただけです。ADP雇用統計は、ホンモノの雇用統計より勝ちやすいという印象を持っています。
本指標次回発表は10月3日です。
米国ISM非製造業景況指数も検証しておきます。
指標結果は改善で、反応は素直に陽線でした。
事後差異判別式の解は+13.6で、✕0.9=12pipsなので、実際の直後1分足値幅10pipsは過去の傾向通りだったと言えるでしょう。
事前分析結果は、直前1分足が前提不成立だった他は〇です。
取引は、事前シナリオ通りに行い、問題ありません。
2018年になって、本指標では初めての事前公開取引でした。過去成績は下表の通りです。
本指標次回発表は10月3日です。
ーーー$€¥£A$ーーー
まず、米国ADP雇用統計です。
民間雇用者数の市場予想は18.8万人(前回21.9万人)で、事前差異は△3.1です。
週次失業保険申請件数は毎週木曜に発表されています。この指標内容のひとつに、4週平均失業保険受給申請というのがあります。4週平均失業保険受給申請数は、原理的にADP民間雇用者数とは逆相関の関係があります。この逆相関関係は、過去89%成立しています。
直近の4週平均失業保険申請件数(8月30日発表)は、前月(7月26日発表)に対し△0.575万人です。逆相関の関係なので、今回の本指標発表結果は前月より増加、と予想されます。
一方、市場予想は前回以下なっているので、今回は市場予想を上回ると予想されます。発表結果が市場予想を上回った場合、直後1分足が陽線となる期待的中率は75%です。
ーーー$€¥£A$ーーー
次に、米国ISM非製造業景況指数です。
市場予想は、非製造業景況指数が55.8(前回55.7)、事業活動指数が56.9(前回56.5)で、事前差異は+1.2です。
指標発表後は、4✕非製造業景況指数の事後差異+2✕事業活動指数の事後差異+1✕受注指数の事後差異+1✕雇用指数の事後差異+1✕価格指数、という判別式が有効です。ここで事後差異とは、発表結果ー市場予想、のことを指しています。直後1分足終値は、この判別式の解が1につき0.9pipsぐらい反応しがちです。
指標発表直後の数分間は、直後1分足と直後11分足の方向一致率が高く、且つ、後者跳幅が前者跳幅を超えて反応を伸ばしたことが多く、早期追撃開始・早期決済です。
最終的に直後11分足は、直前1分足と逆方向に伸びることが多いので(期待的中率66%)、指標発表から1分を過ぎたらそのことを念頭にポジション方向を考えましょう。
以上
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以下は9月8日20:30頃に追記しています。
【事後検証】
まずは米国ADP雇用統計の分析検証です。
今回から、詳細分析の取引方針にないオカルトも検証欄を設けました。オカルトではなく、きちんと意味があるのに私が因果関係を軽く見ているだけかも知れません。長く続ければ、その答えが判る日もきっとくるでしょう。
指標結果(民間雇用者数)は前回・予想を下回り、反応は素直に陰線でした。
さてここで、本指標と同時発表された週次失業保険申請件数(20.3万件)と4週平均失業保険申請件数(20.95万件)は、1969年12月以来の少なさだったそうです。
失業保険申請件数が少ないということは、素直に反応すれば陽線で良いはずです。ところが、結果が陰線である以上、ADPの影響力>週次失業保険申請件数の影響力、ということになります。
そして、これだけ長く雇用情勢が良い状態なら、民間雇用者数が減って失業保険申請件数も減っているのは、必ずしも悪い内容ではない、という気がします。それでも民間雇用者数が市場予想を下回ったことに陰線で反応したことは、本指標の事後差異(=発表結果ー市場予想)の重要性を再認識できた結果でした。
分析結果の判定を行います。
指標発表時と再追撃は、詳細分析記事に記した前提条件を満たしていません。よって、判定不可です。
直前1分足は、事前差異がマイナスだったにも関わらず、陽線で反応しました。よって、判定は●です。
直後追撃は、陰線方向への反応が分析対象期間の指標発表後11分に亘って伸びていました。初期反応方向への追撃を行えば利確できた公算が高く、判定は〇です。
今回から判定を行うオカルトについては、判定は●です。事前投稿していたように、今回の発表結果は市場予想を上回ると分析していたので、言い訳できません。
次に取引結果です。
背景が黄色の列は、シナリオ外取引です。
シナリオ外取引では、今回の事前分析記事に記していたように、発表結果が市場予想を上回ると見込み、指標発表直前にロングをオーダーしました。
追撃は、指標発表後1分を過ぎたら利確の機会を窺うことになっていました。
正直なところ、この日の昼間に米大統領が「次は(貿易摩擦の難癖先が)日本だ」と発言したらしく、111円を割るということも想定したものの、そうはなりませんでした。一方、もしも指標発表直後が陽線なら、こんなに長く追撃ポジションを持てなかったでしょう。
このブログを始めてからの本指標での成績を下表に纏めておきます。
実際には今年も本指標ではほぼ毎回取引しているものの、事前に分析記事を投稿していない取引は下表に含めていません。それは、このブログの主張が「きちんと過去の傾向を分析すれば、実は経済指標発表前後の取引こそ素人向けだ」という点にあります。だから、事前投稿してから結果検証するという投稿を繰り返しています。
なお、2018年は成績が悪いのでなく、忙しくて事前投稿できていなかっただけです。ADP雇用統計は、ホンモノの雇用統計より勝ちやすいという印象を持っています。
本指標次回発表は10月3日です。
ーーー$€¥£A$ーーー
米国ISM非製造業景況指数も検証しておきます。
指標結果は改善で、反応は素直に陽線でした。
事後差異判別式の解は+13.6で、✕0.9=12pipsなので、実際の直後1分足値幅10pipsは過去の傾向通りだったと言えるでしょう。
事前分析結果は、直前1分足が前提不成立だった他は〇です。
取引は、事前シナリオ通りに行い、問題ありません。
2018年になって、本指標では初めての事前公開取引でした。過去成績は下表の通りです。
本指標次回発表は10月3日です。
以上
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