大図鑑に載ってないクワガタたち(主に)


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Aulacostethus属
(tkyk4 at 12/06 21:20)
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寸詰まり、複眼下のざらつきは荒く、頭頂部は陥没する。

雲南省産の本種とされる個体は、頭部は小さく、前胸は後方が幅広、符節はやや太め。
別亜種のような感じもしますが、1♂1♀しか見たことがないので参考までに。

Aulacostethus ruditemporalis (Houlbert 1914):344-346,fig.1 [Aegomorphus ruditemporalis]
中国(四川省),N.Vietnam;Ha Giang? [Ta-tsien-Lou,Siao-Lou].

タイプ標本の3♂以外は1♂と1♀しか見たことがないです。
A.doaniと比べ、顎はやや湾曲し、内歯は中央に1本、複眼縁は角ばらず、小型では頭頂部は凹まない(大型では2か所陥没する?)、胴体は短くて丸みを帯びる。

図示したハザン産はNishiyama,2000でA.ruditemporalisとして名前だけ紹介されているものと同様と思われますが、A.ruditemporalisに比べると複眼縁は角ばり、顎は直線的、分布も飛びすぎています。
また、A.doaniと比べると、顎は太く、複眼縁は張り出し、頭頂部は凹まず、前胸は丸みを帯び、符節は太い、といった違いが見られます。ちなみにサイズは30o。
未記載種なのかもしれません。


Aulacostethus tianmuxing Huang et Chen,2013:313-314,pl.57-figs.69(1-9)
中国(浙江省) [CHINA: Zhejing: Lin-an City, West Tianmushan, Laodian to Cilubutong].

記載されたのは最近ですが、結構前から採集されていたようです。
A.doaniに似るが、顎は太く、頭部は大きく、胴体は短い。
複眼下のざらつきはやや粗く、頭頂部の凹みは浅く(ようにみえる)、ケイ節は太短く、符節もやや短い。
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