大図鑑に載ってないクワガタたち(主に)


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Chewlucanus属
(tkyk4 at 01/03 14:40)
あけましておめでとうございます。

2016年の1回目はChewlucanus属について。
通称「コツメクワガタ」。
体型は扁平、触角が8節で、上翅の縁は薄い板状、爪が小さいなどの特徴を持つ。
3種が知られていて、どの種も珍品&高価なので集めるのは容易ではないでしょう。
今のところ3種ですが、マレー半島あたりにも分布しているかもしれません。

Chewlucanus Ikeda & Katsura, 2000:10 (type: Chewlucanus hirosawai H.Ikeda et Katsura, 2000)2.jpg1:C.hirosawai Holotype Fujita,2010より
2:C.itiokai Holotype Araya&Murai,2010より
3:C.muramotoae Holotype Araya&Fujioka,2011より

Chewlucanus hirosawai H.Ikeda et Katsura,2000:10-11,figs.1-4
N.Borneo [Mt.Trus Madi,Sabah,northern Borneo].

多種と比較して、やや小型(21.5o)、顎は短くて中央に1本の内歯を備える。
頭部は小さく、複眼縁は丸みを帯びて複眼を覆い、複眼下は小さくとがり、頭楯は双山状。


Chewlucanus itiokai Araya et Murai,2010:375-383,figs.1-6
N.Borneo;Sarawak [Lambir Hills National Park, Miri, Sarawak, Malaysia].

Heterochthes属のような形状の種類で、サイズはやや大型(27.8o)。
顎は長くて中央のない歯を欠く、全体的に光沢が強く、複眼縁は張り出さず、複眼下の突出は大きい、
頭楯はあまり突出せず、爪はやや大きめ。


Chewlucanus muramotoae Araya et Fujioka,2011:88-90,fig.1-4
N.Sumatra [Mt. Bubun,"Sidikatang"(should de a misspelling of Sidikalang),N.Sumatra,Indonesia].

C.itiokaiに似るが、顎中央に大きな内歯を備え、頭部は大きくてやや厚みがある。
頭楯はやや中央がくぼんだかまぼこ型で、複眼下は大きく膨らみ、頭部・前胸の光沢は弱く、爪は小さい。




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