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新東名での「不正ループ」 ブログ記事多数

2012.05.17 朝日新聞朝刊から抜粋

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新東名「不正ループ」続出 行楽ついで? ブログ記事多数

4月14日に開通した新東名高速道路を使った不正走行の「報告」が、ネット上で相次いでいる。
新東名と東名高速を周回して正規の通行料金を支払わない、鉄道のキセル乗車のような手口。
中日本高速は「不正は検知済み。後日料金を請求する」としている。


「新東名で実験。横浜青葉から東名川崎、道程300kmで200円」
「新東名1周、なんと150円でした」
―― 複数のブログに最近、こんな記事が載った。

やり口は同じだ。
東名と新東名で大きな輪を描くように走り、出発したインターチェンジ(IC)に近いICまで戻って最短経路分の料金で出る。
東京側、名古屋側、静岡県内のどこからでもできる。
→ TVでも放送されていました。

匿名掲示板「2ちゃんねる」には70を超す不正事例が並ぶ。
長崎県大村市から入って新東名で折り返し、2千キロ以上を約36時間かけて走破、250円で出たという書き込みもあった。

大型連休の4日、記者も走ってみた。
名古屋ICから東名を東進、清水ジャンクション(JCT)で新東名を西へ戻る。
約350km走り、伊勢湾岸道の東海ICを出て通行券を渡すと、料金所の表示は1,350円。
名古屋ICから直接来た場合の料金だ。係員に「新東名を周回した」と申告し、8,250円を支払った。

高速の通行料金は距離に比例し、普通車は原則1kmあたり24.6円。
2通りの経路がある場合は短い距離の料金で良いが、実際の走行距離が最短経路の2倍を超えたら、距離に応じた料金の支払いが必要になる。
道路整備特別措置法という法律が根拠だ。

周回走行や迂回走行(走行距離が入口ICから出口ICまでの最短経路の距離の2倍を超える走行)をした場合の料金

2ちゃんねるにあった長崎から新東名を回った場合、正規料金は41,600円。
不正走行は徴収金を加えて3倍額とするのが決まりで、計12万円以上を請求される可能性がある。
→ 後日、3倍額が徴収されるのは恐ろしいです。

料金所は、利用者に不利益がないように最短経路分を自動で算出する。
中日本高速は「所要時間などに不審点がある場合、ETCゲートはバーが開かない。周回走行をしたら係員に申告してほしい」と話している。
→ NEXCO中日本ではループ走行した場合には、ETCレーンからではなく一般レーンから出ててもらうようにアナウンスを始めたとのこと。
これは苦肉の策で、今のところ他に対処方法がないようです。


中日本高速は、料金所以外にも不正走行を検知する仕組みを持ち、それに基づく料金の請求をすでに始めている。
→ うわさでは、走行時間で検知しているとのこと。
他にも不正走行を検知する仕組みって何だろう?
Nシステムでも不正使用しているのかな?


この不正の手口は「ループ」と呼ばれる。
新東名に限らず、ルート全体を輪の形にできればどこでもできる。
ただし、高速を降りずに出発点近くへ戻らねばならず、よほどのドライブ好きでなければ苦行に近い。
→東海地区でも、東名、中央、東海環状、東海北陸道をつないで、ループすることができると2ちゃんねるにも記述されています。

不正が目立つのは、趣向を凝らしたサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の登場で、高速自体が観光地化している背景があるようだ。
→ 確かに、SAやPAは休憩する場所でなく、旅行の目的地になっている場合が増えています。

新東名は、上下線にSAとPAが計13カ所あり、飲食店など121店中67店が高速初登場。
浜松SAの「三ケ日みかんパン」といったご当地グルメや、静岡SAのアニメ「機動戦士ガンダム」をテーマにした衣類など、高速限定商品も多い。
駿河湾沼津SAではマグロの解体ショーもある。

新東名のSAとPAの計7カ所を回るだけのバスツアーも登場。
企画した遠州鉄道(浜松市)によると、すでに1,600人が参加し、催行日を追加する人気という。
ツアーは途中の御殿場ICでいったん降り、正規の料金を払っている。

ブログでの不正「報告」にも、SAやPAを楽しむ写真が並ぶ。
行楽ついでに軽い気持ちで不正走行を試す様子がうかがえる。
→ こんなに誰もが簡単にキセルができるシステムこそが問題ではないだろうか?

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