目的とミッション
地球全体の観測: 地球の大気、海洋、陸地を詳細に観測するための高度な機器を搭載。
気候変動の監視: 長期間にわたるデータ収集で気候変動のパターンを分析。
自然災害の予測: 台風やエルニーニョ現象などの予測に役立つデータを収集。
観測機器
高性能マイクロ波放射計: 海面水温、海氷、降水量などを観測。
グローバル・イメージャ: 地球全体の雲量やエアロゾルの分布を観測。
改良型大気周縁分光計II型: オゾン層や温室効果ガスの濃度を観測。
海上風観測装置: 海上の風速や風向を観測。
地表反射光観測装置: 植生や土地利用の変化を調べる。
成果と課題
成果:
地球全体の気候変動に関する詳細なデータ取得。
オゾンホールの変動に関する新知見。
海面水温や海氷の長期的な監視。
課題:
2003年10月に通信が途絶え、ミッションを早期終了。
後継機
「みどりII」の後継機として、2009年に水循環変動観測衛星「しずく」が打ち上げられ、より高度な観測を行っています。
「みどりII」は、地球環境問題解決のための重要なデータを提供し、その成果は後の衛星にも引き継がれました。しかし、通信途絶により予定より早くミッションが終了したことは大きな課題となりました。