測地観測衛星「あじさい」
「あじさい」は高精度の測地ミッションを目指して設計されました。国内測地三角網の規整、離島位置の決定、日本測地原点の確立などが主な目的です。直径約2.15mの球体で、表面には318枚の太陽光反射鏡と120組のレーザ反射体が配置されています。これにより、地上からのレーザ光を反射し、距離測定を行います。1986年8月13日午前5時45分に種子島宇宙センターから打ち上げられ、高度約1500kmの円軌道に投入されました。
日本初のアマチュア衛星「ふじ1号」
「ふじ1号」は日本初のアマチュア衛星で、アマチュア無線通信の実験を目的としています。小型の衛星で、アマチュア無線愛好者による通信実験が行われました。「あじさい」と同時に打ち上げられ、成功裏に軌道に投入されました。
観測データの活用
「あじさい」の観測データは、国内測地三角網の精度向上、離島位置の決定、日本測地原点の確立、地球運動解析、レーザ測距技術の向上など、さまざまな分野で活用されています。これにより、地図作成や地球科学研究、災害対策などに重要な役割を果たしています。また、地図アプリやGPS技術の精度向上にも役立ち、私たちの日常生活をより便利で安全にしています。
これらの衛星の打ち上げは、日本の宇宙開発における重要なマイルストーンとなりました。
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