地元の地学愛好家、足立洌さんと村上茂さんが篠山川の河床で小さな化石を見つけ、専門家の鑑定でティタノサウルス形類の恐竜と判明しました。2007年から6次にわたる発掘調査で、多くの化石がつながった状態で発見され、特に尾椎や脳函などの貴重な部位が見つかりました。
丹波竜は体長10数メートルの大型草食恐竜で、長い首と尾を持ち、四足歩行で移動していました。草食性で、植物を摘み取って丸のみしていたと考えられています。篠山層群は白亜紀前期に形成された地層で、当時の日本は広大な平野が広がり、豊富な植物が生育していました。
丹波竜は群れで生活し、捕食者から身を守り、効率的に食糧を探していたと考えられます。丹波竜の化石は兵庫県丹波市の「丹波市立丹波竜化石工房 ちーたんの館」で展示されています。この施設では、丹波竜の全身骨格(レプリカ)や多くの恐竜の化石が展示され、発掘現場の再現展示や化石クリーニング体験も行われています。
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