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1948年、ロンドンオリンピックと同じ日に行われた日本選手権で、古橋廣之進選手が1500m自由形で18分37秒8という驚異的なタイムを記録しました。このタイムは当時の世界記録を上回るものでしたが、日本は国際水泳連盟から追放されていたため、公式な世界記録としては認められませんでした。
背景
第二次世界大戦後、日本は国際的なスポーツ大会への参加が制限されていました。特に1948年のロンドンオリンピックには参加できませんでした。そのため、日本水泳連盟は同じ日に日本選手権を開催しました。
古橋廣之進の偉業
古橋選手は1500m自由形で18分37秒8を記録し、これはロンドンオリンピックの金メダリストのタイムを上回るものでした。しかし、日本が国際水泳連盟から除名されていたため、これらの記録は公式な世界記録として認められませんでした。
影響と評価
古橋選手の活躍は、戦後の日本に大きな希望と勇気を与えました。彼の記録は日本国内で大きな話題となり、国民的ヒーローとして称賛されました。1949年には日本の国際水泳連盟への復帰が認められ、古橋選手はその後も数々の世界記録を樹立しました。
生い立ちと初期のキャリア
古橋廣之進は1928年に静岡県で生まれ、小学校4年生の時に水泳を始めました。6年生の時には100mと200mの自由形で学童新記録を樹立しました。
戦後の活躍
1947年、日本選手権で400m自由形を4分38秒4で優勝し、非公式ながら当時の世界記録を上回るタイムを記録しました。1948年には日本選手権で1500m自由形を18分37秒8で泳ぎ、これも世界記録を上回るタイムでした。
国際的な成功
1949年、日本が国際水泳連盟に復帰し、古橋は全米選手権に参加。400m自由形で4分33秒3、800m自由形で9分33秒5、1500m自由形で18分19秒0の世界新記録を樹立しました。
引退後の活動
古橋は日本大学の教授として後進の指導にあたり、日本水泳連盟や日本オリンピック委員会の会長も務めました。2008年には文化勲章を受賞し、2009年に80歳で亡くなりました。