カシオミニは発売後10か月で100万台を販売し、電卓市場を個人向けに大きくシフトさせました。これにより、価格競争が激化し、他のメーカーも個人向け電卓市場に参入しました。カシオミニは「答一発、カシオミニ」のキャッチフレーズで広く知られ、2008年には国立科学博物館の未来技術遺産に選定され、ニューヨーク近代美術館(MOMA)の永久所蔵品にもなりました。
カシオミニの成功は、他の電卓メーカーにも影響を与え、シャープやキヤノン、ソニー、テキサス・インスツルメンツ(TI)、ヒューレット・パッカード(HP)などが競争に加わりました。これにより、電卓の技術革新が進み、CPUの開発にも大きな影響を与えました。例えば、インテルの4004やTIのTMS1000などが開発され、これらは後にパソコンや組み込みシステムに応用されました。
カシオミニは、電卓の普及と技術革新に大きく貢献し、現代のコンピュータ技術の基盤を築く一助となりました。
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