高松市は松盆栽の国内最大の産地で、約8割ものシェアを握る。
市郊外の鬼無地区と国分寺地区を中心に約60軒の生産者が、黒松、五葉松、錦松などの苗木を畑で栽培し、時期が来ると鉢に移していく。
2011年11月に地元で開催された『アジア太平洋盆栽水石(ASPAC)高松大会』には、28カ国・地域から延べ約7万6000人が参加し、人気の広がりを裏付けた。
EUは病害虫の防除を理由に、黒松盆栽の輸入を禁じていた。
農林水産省は産地からの要望を踏まえ、EUの植物検疫当局と技術的な協議を重ねてきた。
2022年6月、オランダ・アルメーレで開催された国際園芸博覧会「フロリアード2022」に足を運んだのは、鬼無地区で尾路旭松園を営む尾路悟氏だ。
自然と芸術の融合が生み出す美しさが、愛好家の目を引く。
尾路旭松園では販売する約500鉢の約7割が海外向け。
黒松盆栽についても、検疫条件がEUに近かったトルコを念頭に植物防疫所に登録していたため、そこでの連続2年間の栽培管理という条件を満たし、すでに輸出に乗り出している。
https://special.nikkeibp.co.jp/NBO/businessfarm/innovation/60/
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