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船島(巌流島)&関門海峡

船島(巌流島)  山口県下関市大字彦島字船島648番地


本州下関市彦島から約0.4qの関門海峡に浮かぶ面積約10.3万u・島の周囲約1.6qの全体が平らな島。島の標高は、最高地点でも10mに満たない。

かつては、現在の6分の1ほどの大きさの島で、すぐ隣に岩礁があり、難所として、恐れられていた。

豊臣秀吉が、肥前名護屋から帰坂の途中、乗船が座礁転覆した際、毛利水軍によって助けられたという。

この時、船と運命を共にした船長の明石与次兵衛の名を取り、江戸時代には、与次兵衛ヶ瀬と呼ばれていた。

慶長の頃、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われたという。決闘の時期については、諸説あるが、安永5(1776)年の「二天記」は慶長17年4月13日という。

当時は、豊前小倉藩領船島(ふなしま)であったが、佐々木小次郎が「巌流(岩流とも書く)」と名乗ったことから、巌流島と呼ばれるようになったという。

明治中期、コレラ患者の医療施設が立地していた。

大正年間、岩礁は、航行する船舶の大型化の障害となるため、爆破され、この部分もあわせて三菱重工業によって埋め立てられ、巌流島の一部となった。この埋め立てによって、もともと、1万7千平方メートル程度であった島の面積が、約6倍の10万uに拡がった。

こうした経緯により、島の面積の約3分の1を下関が所有し、約3分の2は民間企業(三菱重工業)が所有している。

第二次世界大戦後、島に移住者があり、一時は30世帯に達したが、のち、減少し、昭和48年、無人島となった。

写真は、平成11年8月5日撮影。

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関門海峡から下関港を望む。 平成11年8月5日撮影。


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