2020年06月25日
アルミなのに! なぜホイールキャップ? プリウス&レヴォーグの不思議! スバルの取り組み?
アルミなのに!
なぜホイールキャップ?
プリウス&レヴォーグの不思議!
ホイールキャップ付き!
アルミホイールは空力性能に寄与!
コンピュータによるシミュレーション技術の進歩により、クルマのボディの空力特性の改善をはかるための工夫は、極めて細かい部分に及ぶようになりましたね
ボディ全体のシルエットやスポイラーなどのエアロパーツによる空力改善効果は今も大きいです
各社ともさまざまな工夫を凝らしているが、抜本的に空力を改善することは難しくなっているのが、現状です
衝突安全性や歩行者保護性、居住空間の確保、さらには運転席からの視界など、さまざまな要件との兼ね合いもあり、て最近のクルマは空力性能を向上させるのが難しい
クルマの性能自体が均一化し、自社のアイデンティティを強めるデザインを求めるようになり、空力性能の追求をより難しくしています
空力性能の目安のひとつとしてよく使われるCd値
30年以上前に登場した初代NSXでCd値0.3
最新モデルのCd値は最高レベルで0.24
ごく一部のクルマに限られ、Cd値は0.3を切ると優秀
Cd値を良くすることは本当に難しく、頭打ち感がなくもないです
最近になって目立つようになってきたのが、ボディまわりの小さな整流パーツ
です
前後のバンパー、またはランプ類に、なんとなくフィン状の形をした微妙な突起物がつけられる
これらも立派な空力性能向上のための工夫であり、単体での効果は微々たるものでも、チリも積もればなのです
ほかの空力改善の工夫との相乗効果も高くなります
アルミホイールの形状やデザイン
空力性能を意識して設計されるケースが見られる
代表的なのは
現行型トヨタ・プリウスと
スバル・レヴォーグの前期型の下位グレードに装着されたホイールキャップ付きのアルミホイール
回転方向の空気抵抗を減らす工夫を施したスポークデザインが特徴です
燃費と意匠性を両立する
手段として採用!
エコカーのプリウスでは当然の選択!
スバルがスポーツ性の高さをウリにするレヴォーグに、燃費の改善を意識したフルエアロキャップを採用したのは意外!
前期型の1.6GT/1.6GT EyeSightに装着された215/50R17サイズのアルミホイールは、空気抵抗低減に有効な形状のフルエアロキャップと組み合わせることにより、燃費と意匠性の向上をはかりました
地味ながらレヴォーグの1.6GT系の隠れた入魂ポイントのひとつでした
残念ながら、レヴォーグの1.6GT系のフルエアロキャップ付きアルミホイールは、前期型のみで終了
キャップを外した状態でもしっかりデザインされたアルミホイールが現れるので、キャップを外すユーザーがおおかった(評判はあまり芳しくなかった)
スバルでは、戦前の航空機メーカー時代から空力開発に取り組んでいた
空力開発には独自のスタンスが見られ.風洞実験施設では最新鋭化が進み、ムービングベルト方式と呼ばれる走行状態の車両各部の空力性能データの解析能力が向上しています
市販車はもちろん
ニュルブルクリンク24時間レースやスーパーGT参戦車両にも活かされ、良好な結果をもたらしています
開発のハイテク化と空気の見える職人の養成にも取り組んでいます
航空機開発時代に実物大の木型の模型を作り
手作業で機体の空力開発を行っていたという伝統を、現代のクルマの開発に生かすという取り組みです
若手のエンジニアが空力の本質を学び、開発スキルの向上にもつながっている
空力試験結果のフィードバックプロセスの改善も得られているというので、今後のスバル車の空力性能に注目!
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