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2020年04月12日

トヨタの思惑が、空振りか? スマホ連携ナビ拡大 昨秋に導入するも、 わずか半年で軌道修正!



トヨタ、スマホ連携ナビ拡大
昨秋に導入するも、わずか半年で軌道修正へ

トヨタ自動車
昨年9月発売の新型カローラ
2020年2月発売の新型ヤリスに
スマートフォンと連携する
ディスプレイオーディオを標準搭載
スマートフォンとの連携を前提としたディスプレイオーディオの標準搭載に舵を切った
しかし、消費者や販売店から戸惑いの声が続出
自動車そのものの販売にも悪影響を及ぼしかねないため、DAの標準搭載を取りやめ、車両購入者が搭載・非搭載を選べる選択制に移行

昨秋発売の新型カローラにDAを標準搭載
トヨタは2019年9月発売の
新型カローラから、新たなカーナビ戦略を打ち出し
液晶ディスプレーのDA
普通のオーディオ一体型ナビのように見えるが、DA自体はタッチパネル式のディスプレーでしかない
CDやDVDの挿入口もない
スマホと接続しての使用が前提
具体的にはUSBケーブルなどでスマホをつなぎ、スマホのアプリをDA画面上に表示して操作
トヨタのDAはスマート・デバイス・リンク(SDL)規格に対応しており、LINEカーナビやLINE MUSICなどのアプリの使用が可能
追加料金(3.3万円)を支払えば対応規格が拡充され
iPhoneやAndroidスマホのマップ(ナビ)や音楽再生、電話、メッセージどのアプリもDA画面上で表示・操作できる

DA自体は今の時代、必ずしも珍しくない
ホンダや日産自動車、マツダなど他の国内自動車メーカーを見ると、従来型のカーナビに加え、オプションの1つとしてDAをすでに商品化済み
トヨタはこれまでDAの用意自体がなかったが、一気にDAをナビ戦略の柱に据えた
その第1弾として新型カローラで標準搭載
他社のようなオプションのナビとしてではなく、最初からDAを車体に組み込んだ
マイナーチェンジしたアルファード・ヴェルファイアやC-HR、カムリ、ヤリスとDA標準搭載の車種を広げました

なぜ、トヨタは一足飛びに標準搭載へと踏み切った?
車内でもスマホアプリを使いたいお客さんが増えているし
T-Connectの利用者を一気に増やすため
で、トヨタが提供するコネクテッドサービス
車とトヨタスマートセンターを通信で結ぶことで、オペレーターサポートや事故・急病時の緊急通報、盗難時の車両位置追跡、車の状態確認など、自動車にかかわるさまざまなサービスを提供
基本的には有料サービスだが、会員登録すれば車の購入から5年間は無料での利用が可能
だ。
ただし、サービスを利用するには、通信接続の環境条件を満たすことが大前提で、トヨタが用意した純正のT-Connectナビを搭載するか、市販の通常ナビを使っている場合はDCM(Data Communication Module)と呼ばれる車専用通信機の追加装着が必要でした

これでは利用条件のハードルが高く、加入者はおのずと限られてしまうので今回のDAが登場したのです
DAにはDCMが装着済みで、スマホと接続して使うので、
DA搭載車種の購入者は、意図しなくても自然とT-Connectサービスを利用できる通信環境が整っています(標準搭載化の狙い)

一番の目的は?
顧客の囲い込み!
一番の目的は顧客の囲い込み
T-Connectナビと同様、DAは車両に組み込まれた走行情報記録装置とつながっており、アクセルやブレーキの踏み込み方、速度などの走行情報や走行距離など、さまざまなデータがトヨタのサーバーに吸い上げられる仕組みです
得られたデータをもとに、顧客に対して運転のアドバイスや最適なタイミングで整備の案内ができます
こうしたデータを活用することでお客さんとの関係をより密にして、将来の新車販売にもつなげてほしい
T-Connectの普及は未来への布石
すべての車をコネクテッドにして膨大なデータを収集
そうしたデータを使って、自動運転の高度化やスマートシティなど、ビッグデータを使ったサービスへつなげるつもり
しかし、消費者からは戸惑いの声が相次ぎました
すべての消費者がDAを使いこなせるとは限らないのです、スマホ世代の若い人たちはすんなり受け入れてくれるが、中高年のお客さんの多くが困惑しています

DA搭載のカローラ
USBで接続し、スマホのLINEカーナビが使える
DAを敬遠する消費者には、トヨタが用意したスマホ接続なしでも使える従来型カーナビに変更するナビキット・オプションが用意されています
(必要な追加料金は6万6000円〜11万円)
顧客の選択肢
・標準搭載のDAを受け入れる
・追加料金を払って、このナビキット・オプションを選ぶ
どちらもいらないの選択肢自体がない
消費者が気に入った市販カーナビを使いたいと思っても装着できないのです
トヨタのDAは一般的なカーナビとは規格が異なり、車両購入後にDAを取り外して市販のナビに付け替えるのも技術的に難しい
・標準装備だけは勘弁してくれ
いい車だとは思うが、DAを使いこなせる自信がない
・今までもスマホをナビ代わりに使ってきたので、DAの標準装備は歓迎といった好意的な人もいます
数的には否定的な人が圧倒的に多い

販売店にもくすぶる不満
DAの標準搭載化は販売店(ディーラー)からも不評
標準搭載を嫌がる客を説得するのが大変なうえ、対象車種はオプションで儲けづらくなっている
販売店にとって
新車販売時に客の希望に応じて販売店が装着するディーラーオプションのナビは収益の大きな柱です
安いもので10万円、高いものになると30万円近くするうえ、取り付けの工賃も得られるけれど
DA標準装備の車種になると、オプションのナビを売るチャンス自体が減ってしまう
消費者がナビキットを選んでくれても、儲けは限られてしまう
ディスプレーとして使用するDAの代金は車両価格に組み込まれていて、ナビキットはあくまで機能の追加にすぎない
ナビキットは2種類
高いものでも税込み11万円
通常のディーラーオプションのナビより単価が安い

まずは法人向けから見直?
標準搭載を見直すことは確実
早ければ今年夏までに
新型カローラなどでDAなしのモデルも用意
市販のナビが装着できるよう、配線等の構造も変更
レンタカーや営業車用にまとまった台数を導入する法人顧客からスタートさせるが、個人顧客についても早期にDA搭載を選択制への変更を用意していくようです

100年に1度の変革期の自動車業界
DAの標準搭載を決断したトヨタ
結局は販売店や消費者を置き去りに!
変革期だからこそ、より販売現場の声に耳を傾けたうえでのクルマ作りが求められるのでしょう
変革期への一早い対応だったのですが、顧客がついて来れない状態で、時期そうしょうだったという事でしょうね!













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