2020年01月18日
働き方!ドイツと日本社会の大きな違い! なぜ!働かない大国ドイツの社会はまわっているのか?
働き方!ドイツと日本社会の大きな違い!
なぜ!働かない大国ドイツの社会はまわっているのか?
住んで分かった日本との大きな違い!
残業せず、休暇をしっかり取るというドイツ!
実際、38カ国中、ドイツが最も短い労働時間となっている(日本は22位)
なぜ、短い労働時間でも経済がまわっているのでしょうか?
ドイツでは残業はするけど、長時間働く人ほど評価が高いわけではないのです
ドイツ人も働かないというわけではない、特にマネジャー層は!
<マネジャー職>
仕事内容で給料が決まっていて
1日の労働時間は決まっていない
残業代も出ない
ガツガツ仕事で上を目指す人間は進んで残業する
家に仕事を持ち帰ることもある
<時間で給料をもらう職種>
1日で働く時間の上限は原則8時間と決まっており
上限を過ぎて働いた分は残業代ではなく時間で補償
その分他の日に早く帰ったり、貯まった残業時間で休暇を取ることで還元
ドイツで普及している、労働時間口座(Arbeitszeitkonto)
ただし、大企業勤務かどうかで見えてくる社会は異なる。
ドイツの法律では従業員を10時間超えて働かせることは法律違反
日本と同様に中小企業ではサービス残業も横行
ドイツにも確かに残業は存在しているが、長時間働く人=評価が高いという文化的背景はない
雇用契約で仕事内容が決まっているため、それは自分の仕事ではないという意識が徹底
(他の人が帰らないから帰りづらい、といった空気はない)
<よくある言い回し>
日本人は課題があれば完璧に仕上げようとして結果、間に合わない
ドイツ人は雑な仕上げだが期限に間に合わせる
**事例**
・ドイツ鉄道は悪評高く、遅延はしょっちゅう
指定席券を購入したが予約した車両が来なかったため空席を探す羽目になった
・自宅の暖房が壊れたので修理の予約をしたが、来たのは約束の時間の6時間後
・クリーニング店に預けた服の一部が返ってこない
・宅配便が来ず、ふとベランダを見たら、投げ込まれた荷物がそこに
・引っ越し業者に頼んだら引っ越し中に高い食器類を入れた箱だけ紛失
ドイツには閉店法(Gesetz über den Ladenschluß: LadSchlG)という法律がある
(特定の日を除き日曜日および祝日は完全閉店)
ガソリンスタンド、キオスク、中央駅などの駅店舗、空港店舗など一部を除けば本当に完全閉店
閉店法は飲食店には適用されないのでレストランなどはオープンしている
ドイツ人は不便に思っていないのか?
日曜日にドイツ国境の隣国の街のショッピングモールにはドイツナンバーの車が溢れている
閉店法は消費者のためのものではなく、教会の影響によるもの、労働組合からの要請によるもので、労働組織の力は強いのです
ドイツ人の休暇はどうだろうか?
一般的な会社員ならば本当に数週間の休暇を取ります
(中には1カ月休暇を取る人も)
公務員でも長期間の休みを取るため、仕事が組織ではなく属人的に処理されるドイツでは、担当者が休みなので、手続きが思う通り進まないということも多い
有給休暇は、連邦休暇法(Bundesurlaubsgesetz)により
6カ月勤務で年24日以上
日本は6カ月勤務で年10日
ドイツでは有休を本当に消化します
ポイントは、医師の診断書があれば有休休暇と別に病気休暇を取れます
(病気になった時のために有休を温存しておく必要がない)
・取引相手の担当者が休み、事情が分かる人が他に居ない?(その担当は自分じゃないから分からない)
・社内で鍵を保管している人が長期休暇(書類キャビネットが開けられない)
実害も出るが、それでもドイツの社会はまわっている!
社内で情報共有し、客先へ迷惑を掛けないシステム作りを徹底した上での休暇取得ではないのにであります
誰だって担当者不在で物事が前に進まなければいらいらするでしょうが、
それが許容されているのは、次に休暇を取るのは自分だからです
お互いに迷惑を掛けあい、不便をかけあいながら生きているのが、ドイツの社会なのです
迷惑と不便を許容しあい、他人が何をしようと同僚や顧客が自分にどのような評価を下そうと気にしない、というメンタリティの下で育たない限り、日本人にはドイツ式の休暇の取り方の導入は難しいでしょう
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