2008年01月27日
モノライン
2008年の新しい金融課題です。モノライン(Monoline)自体は別に新しくは無いのですが、日本にはない制度なので、やっとテレビに紹介されるようになりました。
モノラインは、金融保証業務だけを行う専門会社です。
モノラインは、金融債務だけを対象にした保証事業を行うのでモノライン(単一の事業)といい、一般の保険会社は複数の保険を扱うので、マルチラインといわれます。
個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が拡大している米金融市場では、返済が滞った場合に、債務保証会社であるモノラインが赤字を補填する仕組みなので、モノラインが住宅関連の債権で多額の負債を抱えてしまうことになり、結果として、モノライン会社事態の信用が低下するわけです。
証券の発行主体である金融機関から保証料を預かっているので、債務不履行が発生した今、契約にそって元利払いをするため、他の業務で利益が出ていても、市場の証券価値が下がると、手持ち証券の評価額も下がり、経営不安の要素となるわけです。
類似の機能として、日本には債務保証会社がありますが、米国のモノラインの場合には、債務が証券化されていることが異なります。
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投稿者:bonbon|20:14|サブプライムローン問題
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