詩 (58): 曲絵詩

差し出した金曜日の隠し物
黒い原石が日に日に光を集め放つ
透き通ったダイヤモンドは
まだ誰も知らなかった元号の名みたいに
光を集めていたプリズム色のロケット
何度も何度も繰り返し黒と金の惑星を通りすぎる
透明な惑星は呆れ返って
なぜか休んで眠っている
Friday's Hidden Object
Black rough stone gathers light from day to day
Clear diamonds
Like the name of the era that nobody knew yet
Prism colored rocket that was collecting light
Pass the black and gold planet over and over again
Transparent planets fall back
I'm sleeping for some reason
Thank you for all
Sakkyokutyuu

posted by 柊太郎 at 21:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年05月29日

碧に青

追い風
空を飛ぶ龍に変わった名前をつける
白い小鳥たちが今日は世界を動かすらしい
何にも屈することなく
追いかけっこのように
羽ばたき続ける
明日は青空が広がるらしい

posted by 柊太郎 at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年05月28日

コインの裏

親指の爪先の上にコインを置き　弾く
カジノのディーラーがある客から教わるように
そんな当たり前なことを忘れていた
確率は物凄く低い
人との出会いと同じで
忘れるか思い出すかの２択
Place a coin on the top of your thumb and play
As a casino dealer learns from a customer
I forgot something so common
The probability is extremely low
In the same way as meeting people and lottery tickets
2 choices for forgetting or remembering
Thank you for all

タグ：如何様

posted by 柊太郎 at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年05月27日

ギリギリ残るもの

コンソメ味のポテトチップスをパン切り包丁でさらに薄切りにし
パン粉や小麦をまぶして揚げる
ほのかに香るコンソメの味わい
油揚げと同じことをしている
もう何がなんだかわからない
なんでも揚げればいいという考え
うまいのかまずいのかも
よくよく考えてみればわからない
よく考えば大豆の香りがする

posted by 柊太郎 at 23:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年05月26日

ピンボーイ

ビンボーイは自分から当たりに行っといて痛がる
全国の中間あたり目掛けてボールを転がす
ピンががちゃがちゃ吹き飛んでボールはそのまま転がっていく
吹き飛ばされても自動的に蘇る
そのままレーンの闇に消えても
裏面では多少色がバグった液晶の中で
正装した人と動物の中間あたりの生命体がボールを投げ続けている
私の許可を得ながら
誰も得ようとしないというのもある

タグ：ビンボーイ

posted by 柊太郎 at 11:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

波に浚われたもの

波に浚われたものは隣の島の海岸へ辿り着いている
港町を設けいつでも帰りを待っている
サンゴの模様のバンダナ
水中で待ちわびる狩人は陽が落ちるまで砂浜の蟹と戯れる
祝福に包まれる
歓喜で溢れる
それらがたとえ波に浚われもう戻ってこないとしても
祝福に包まれ
歓喜に満ち溢れ続けている

posted by 柊太郎 at 02:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年05月25日

サボテン

乾いた皮膚
何にもなくても生きていけるけど
何にもなくなると冗談ではなくなる
全部直喩だし飾りもない
ロボットに真実をずらずらと述べられ奴隷と化する生き物
サボテンは生きていく
全部食べてしまいそうだけど
潤った緑色の皮膚が水中で息している
全部比喩だし代わりもなし
昼と夜を交換するだけ
奴隷から解放された生き物は
砂漠に昼と夜　ごちゃまぜの記憶を植え付ける

posted by 柊太郎 at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

一番残っているもの

意外にも車の給油口を覗けば燃料が一番残っている
何かが欠落していても
それは誰かが補完してくれる訳ではない
自分を責めても意味ないけど
自分を責めなくてはより良い未来はない
悲しいけどこれ以上増えることはない
今一番あるもので磨り減らしていく

posted by 柊太郎 at 21:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

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