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2017年10月31日
「キノコ女子」増殖中 愛好グループに入会続々 札幌
ヤフーニュースより引用
「キノコ女子」増殖中 愛好グループに入会続々 札幌 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-00010000-doshin-hok
キノコが好きで、写真を撮ったり、味わったりして楽しむ「キノコ女子」がじわじわと増えている。高齢者が中心だった愛好者グループに若い世代の入会が相次いでいるほか、キノコをモチーフにした雑貨も人気。見た目は愛らしい一方で、時に毒々しさもある二面性に魅力を感じる女性が多いようだ。【動画】芦別の農家宅 孫の遊具からキノコにょき(2010年9月) 「形はかわいいのに、毒があったりして奥深い。複雑で不思議だからこそ、余計に知りたくなります」。10月から札幌市内のNPO法人「藻岩山きのこ観察会」に入会した厚別区のプロスノーボーダー中村陽子さん(36)はキノコの魅力をこう説明する。
5年ほど前、友人と誘い合ってキノコ採りに行ったのをきっかけに「宝探しみたいでおもしろい」とキノコ女子に。珍しい種類を見つけると図鑑6冊を駆使して生態を調べ、キノコ最盛期のこの時期は、写真共有アプリ「インスタグラム」がキノコの写真でいっぱいになる。
2003年に設立された藻岩山きのこ観察会の会員は現在約300人。これまで60代が中心だったが、最近は20〜40代の女性が年に10人近く入会する年もある。同会の中田洋子理事長は「若い会員は勉強熱心で、会の活気にもつながっている」と話す。
キノコをモチーフにした小物を多く扱う札幌市中央区南2西1の雑貨店「comodo(コモド)」では30日まで「キノコ+ハロウィン展」を開いた。16人の作家が制作したキノコのキーホルダーやポーチ、ポストカードなど手づくり雑貨約200点を販売。7年前から毎年開いており、来場者は年々、増加傾向にあるという。
店を運営するアズコモドの中越理恵代表は「イベントは10〜30代の女性を中心に新規のお客さまが多い」と話す。店では11月3日まで、一部作家の作品の販売を続ける。
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2017年10月30日
街にあふれる行商は、ネット通販より便利? 幕末から明治の買い物事情
ヤフーニュースより引用
街にあふれる行商は、ネット通販より便利? 幕末から明治の買い物事情 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170501-00000004-wordleaf-soci
カタログやネット通販の普及も活況ですが、なくなりそうでなくならないのが移動販売です。個人店が営んでいたり、フランチャイズ展開がなされていたり、取扱い商品や形態はさまざまです。そんな移動販売の元祖といえば行商です。【連載】古写真で知る幕末・明治の日本 時代劇でよくみる棒の先についた桶に商品を入れて売り歩く江戸の行商から、明治中期頃は写真のようなより多くの商品を荷車に載せる行商スタイルへは、どのように発展していったのでしょうか? 当時の貴重な資料である彩色古写真から見える、行商人の商売の様子や庶民の暮らしについて、大阪学院大学経済学部教授 森田健司さんが解説します。
「日本では太陽が照ると山野は天国と化す」(イザベラ・バード)【今日の名言】
ヤフーニュースより引用
「日本では太陽が照ると山野は天国と化す」(イザベラ・バード)【今日の名言】 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170730-00010000-seraijp-cul
今年2017年は明治の文豪・夏目漱石の生誕150 年。漱石やその周辺、近代日本の出発点となる明治という時代を呼吸した人びとのことばを、一日一語、紹介していきます。
【今日のことば】
「日本では、太陽が照ると、森におおわれた山、庭園のような野は天国と化してしまう。六〇〇マイルも旅をしてきたが、日の光をあびて美しくならないような土地はほとんどなかった」
−−イザベラ・バード
明治11年(1878)5月の横浜港に、長い汽船の航海を経て、ひとりのイギリス人女性が降り立った。彼女の名はイザベラ・バード。このとき御年46歳。
幼い頃から病気がちで脊椎に持病を抱え、青春期の大半をソファの上で過ごしたというこの女性は、どういうわけか、旅先ではすこぶる元気。日本人の通訳たったひとりを道連れにして、当時まだほとんど外国人が足を踏み入れたことのない「未開の地」、東北から北海道へと、颯爽と歩を進めていった。3か月に及ぶこのときの旅の様子を綴ったバードの著書が『日本奥地紀行』。上に掲げたのは、その中に綴られた一節である(高梨健吉訳)。
バードはこの旅の道中、人力車、馬、船を駆使していくが、各地で思わぬ苦闘を強いられる。3歳から乗馬に親しみ馬の扱いには慣れているはずなのに、日本の馬はまったく勝手が違い、馬の頸からすべり落ちて泥の中にとびこんで、むしろホッとする始末。蚤や虱に悩まされるかと思うと、うっとうしい梅雨に足止めをくらうわ、行く先々でふすまに穴を開けて覗かれるわ。雀蜂や虻に手をさされたり、大蟻に足をかまれて炎症を起こし苦しんだこともあった。
それでも、彼女は自然豊かな田舎の地を愛した。そもそも、最初に到着した横浜が、急速に西洋化の波が押し寄せていたため、美しさに欠ける死んだも同然の場所だと、バードの目には映る。それ故、妹への手紙に「真の日本に逃れて行きたい」と綴って、北へ向かったのである。
日光鬼怒川付近から眺める山々の景色に昔の神々の伝説が残っているのを感じ、新潟からの峠越えでたどり着いた山形・米沢盆地では「ここは東洋のアルカディア(桃源郷)だ!」と讃歎の声をもらす。そして、秋田・大館にくるころには、掲出のようなことばを綴り、ついには、晴れていさえすれば、日本の田舎の風景は、どこまでもまるで絵のように美しいのだと悟るに至る。
こうしたバードの著作を読むと、われわれ日本人が見過ごしがちな田舎の素晴らしさが改めて再認識され、旅に出てみたくなる。美しい風景に出会うだけで、心は洗われ、胸の奥からじんわりと元気がわいてくるに違いない。
文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』(小学館文庫)『漱石「こころ」の言葉』(文春新書)『文士の逸品』(文藝春秋)『ウイスキー粋人列伝』(文春新書)『夏目漱石 100の言葉』(監修/宝島社)などがある。2016年には、『サライ.jp』で夏目漱石の日々の事跡を描く「日めくり漱石」を年間連載した。