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2018年01月23日

李洙勲駐日大使「慰安婦合意、傷に触れればぶり返す」

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 李洙勲(イ・スフン)駐日大使が韓日慰安婦合意に対する追加措置に関連し、「長い呼吸で眺めて長期的に接近しなければいけない」と述べた。「慰安婦問題はその(2015年)合意でも解決できないが、韓日間で追加のいかなる努力を共にするのは本当に難しい」と話しながらだ。

  李大使は15日、東京現地で韓日記者団交流プログラムに出席した外交部担当記者らと会い、慰安婦合意をめぐる韓日間の葛藤状況についてこのように語った。李大使は「正確な例えかは分からないが、何度も解決しようとするのは、傷はそっと置いておくのがよいが、それを貼ったり剥がしたりしているうちにぶり返すのと同じ」とし「(葛藤が)さらに深まらないように、イシューにならないように縫合というか、そのようなことが必要だ」と述べた。さらに「THAAD(高高度防衛ミサイル)型の解決法とも見ることができる」と説明した。葛藤の震源地(慰安婦合意)は現状態で置いておき、協議可能な事案から処理するということだ。

  日本政府の追加措置の可能性について、李大使は「安倍政権は慰安婦合意に対して確固たる立場を見せている。現在としてはあまり期待しない」とし「それで政治家らに頻繁に会い(こうした日本政府の立場が)広がらないように努力している」と説明した。

  李大使は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が韓日関係について深く悩んでいるという感じがする」と伝えた。日本で開催される予定の韓日中3カ国首脳会談の開催時期については「まだ日程が決まっていない」としながらも「韓日中首脳会談または単独訪問で年内には当然(文大統領が)日本に来られなければいけない」と述べた。続いて「北の問題は悪材料ではあるが、韓日を結びつける部分も少しある」とし「日本では(北朝鮮のために)韓国と何か協力しなければいけないという認識がある」とも話した。

  李大使は懇談会の最後に昨年11月の文大統領の訪中について「韓中関係の懸案問題(THAAD)をみると『ベスト首脳外交』と見ることができる」と述べ、当時の「文大統領冷遇」などを問題にする批判世論に不満を表した。李大使は「いま習近平主席は大変な地位に上がっている。いくら同等な主権時代といっても、強大国があり中堅国がある状況で難しい外交をしに行ったが、そのように攻撃をすれば本当に厳しい」とし「メディアだけでなく野党政治家がきつい言葉を繰り返せば補佐する人たちが深刻に委縮する」と主張した。李大使は「日本は中国よりも攻撃できる素材がはるかに多い」とし「中国は別の見方をすれば(国内の)右派から攻撃があるが、日本は大統領支持層から攻撃が出てくる。天皇に会ってどのようにあいさつをしたとか、ソファ(の高さ)がどうだとか、そのような話をすれば…。このようにむやみにすれば(文大統領が)日本を訪問することはできない」と話した。

  李大使は専門外交官ではなく慶南大社会学科の元教授で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時に大統領諮問東北アジア時代委員長を務めた。文在寅政権では国政企画諮問委統一外交安保分科委員長だった。
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