2018年01月23日
安倍首相、施政方針演説で「文大統領と国際約束…」
安倍首相が22日、「韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とはこれまでの両国間の国際約束、相互の信頼の積み重ねの上に、未来志向で、新しい時代の協力関係を深化させていく」と述べた。通常国会の施政方針演説でだ。
安倍首相はこの日、1万1684字分量の演説をしたが、韓国との関係に言及したのはわずか60字ほどだった。その少ない分量の中にあえて「両国間の国際約束」という言葉を昨年に続いて入れたのは、慰安婦合意をめぐる葛藤に不快感を表示し、韓国に合意の履行を促そうという意図とみられる。
実際、首相官邸の関係者は「国際約束とは何を意味するのか」という記者の質問に対し「慰安婦合意を含むいくつかの国際約束」と答えた。
2013年以降に安倍首相がした施政方針演説の韓国関連部分はすべて「韓国は…」で始めたが、今年は「韓国の文在寅大統領とは…」だった。これについて安倍首相が慰安婦問題をめぐり反感を表したという解釈が出ている。
釜山(プサン)総領事館前の少女像設置問題で両国関係が冷え込んだ昨年も安倍首相は演説に「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」という表現を入れたが、今年は抜けた。
その間、安倍首相は両国関係の動きによって演説内容を少しずつ変えてきた。2012年12月の再執権直後だった2013年には「自由や民主主義といった基本的価値と利益を共有する最も重要な隣国であり、21世紀にふさわしい未来志向で重要なパートナーシップの構築を目指していく」と期待感を表した。
安倍首相がこの日、最も強調したかったのは平和憲法改正の意志だった。安倍首相は「50年、100年先の未来を見据えた国創りを行い、各党が憲法の具体的な案を国会に持ち寄り、議論を深め、前に進めていく」と強調した。
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