2018年01月08日
武装組織がミャンマー軍襲撃、ロヒンギャ軍が犯行声明 難民帰還作業に影響も
【シンガポール=吉村英輝】ミャンマー西部ラカイン州で国軍の車両が武装集団に襲われる事件があり、昨年8月に治安当局と衝突したイスラム教徒少数民族ロヒンギャの武装集団の中核組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)が7日、犯行声明を出した。
ミャンマー政府は、隣国バングラデシュに渡ったロヒンギャ難民の帰還受け入れを23日から実施する予定だが、ARSAと国軍の衝突が再び拡大すれば、帰還作業などに影響が出る可能性がある。
襲撃は5日午前、ラカイン州北部の中心都市マウンドー郊外であり、現地メディアによると、兵士6人が負傷し、うち1人は重傷。兵士を移送中の車両が遠隔操作の地雷とみられる爆発物で攻撃された後、近くで待ち伏せしていた武装集団から銃撃を受けた。
犯行声明は、ARSAの掃討作戦を昨年9月5日以降は停止したとのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の説明が「あからさまな嘘」だと批判。ミャンマー国軍によるロヒンギャの女性や子供への「無差別殺人」が続いているとして、国軍への攻撃を正当化した。
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