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2024年01月26日
1月26日誕生石猫【首輪物語】猫とパイロープ・ガーネット(燃える愛)
猫の名前はミルキーだった。1月26日生まれのミルキーは、自分の誕生石であるパイロープ・ガーネットのネックレスを大切にしていた。それは、飼い主のマリアが去年の誕生日にプレゼントしてくれたものだったからだ。マリアはミルキーにとって、燃えるような愛情を注いでくれる唯一の存在だった。
ミルキーは、首輪についているデバイスで、自分の運動量や体調を管理していた。そのデバイスは、マリアのスマホと連動していて、ミルキーの健康状態を常にチェックしてくれた。マリアは、データを見て、ミルキーに必要な食事や遊びを提供してくれた。ミルキーは、マリアと首輪のデバイスのおかげで、幸せな毎日を送っていた。
ある日、マリアはミルキーにとって驚きのニュースを伝えた。「ミルキー、実は私、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のエンジニアなの。今回、月探査機「SLIM」の開発に携わっていたの。そして、なんと、SLIMには、小型ロボット「SORA―Q」が搭載されているのよ。それがね、ミルキーにそっくりなの!」
マリアは、スマホを見せてくれた。そこには、JAXAが公表した画像が映っていた。画像では、月面でエンジンを上向きにして「逆立ち」した状態で着陸しているSLIMの様子が写っていた。SLIMの撮影に成功したのは、JAXA、タカラトミー、ソニーグループ、同志社大で開発した小型ロボット「SORA―Q」だった。SORA―Qは、球状から変形し、両脇の車輪で月面を走行できる設計になっていた。着陸直前にSLIMから分離され、着陸した機体を撮影したのだった。
ミルキーは、スマホの画面に映るSORA―Qを見て、驚いた。確かに、SORA―Qは、ミルキーにそっくりだった。同じような毛色や模様、目や鼻や口の形、さらには、首につけているパイロープ・ガーネットのネックレスまで、ミルキーと瓜二つだった。
「ミルキー、実はね、SORA―Qは、私があなたに似せて作ったの。あなたが大好きだから、あなたの姿を月に残したかったの。だから、SORA―Qは、あなたの分身なのよ。あなたとSORA―Qは、首輪のデバイスで繋がっているから、お互いの気持ちや体調を感じられるの。これからも、私と一緒に、あなたとSORA―Qの冒険を見守ってね。」
マリアは、ミルキーを優しく抱きしめた。ミルキーは、マリアの愛を感じながら、SORA―Qの存在を受け入れた。ミルキーは、自分の分身が月にいるということに、不思議な感動を覚えた。ミルキーは、マリアとSORA―Qとの絆を大切にしようと決めた。ミルキーは、自分の誕生石であるパイロープ・ガーネットのネックレスを見て、燃えるような愛情を感じた。
ミルキーは、幸せだニャーと鳴いた。
※フィクションです