住宅地や街中では、柿が色づいているのを見かける。
市街地にある銀杏並木で、落ちている銀杏を拾っている人も多い。
他にも、オリーブや金柑など、実を付ける街路樹が植えられている場所は多数あるようだ。
木の実を見れば、採って食べたくなる人もいるのではないか。
では、自治体などが管理している街路樹の果物を、勝手に採ることはどうなのだろうか。
「まず、その果実を誰が所有しているのか、から考えましょう。。 柿や金柑など、木と分離していない果実は、街路樹の構成部分にすぎないので、街路樹の所有者である自治体の所有ということになります。。 また、落ちている銀杏などの分離した果実も、民法89条1項が『天然果実は、その元物から分離する時に、これを収取する権利を有する者に帰属する』と規定していることから、通常、収取権者である自治体が所有者ということになります」
●地方自治体が所有権を放棄していればOK?
なるほど、自治体が権利を放棄している場合は、権利侵害にならず、犯罪にもならないということだ。
なると、うっかり「ルール違反」にならないためには、気になる木の実をみつけたら、まず街路樹の管理者に問い合わせてみるのが、無難かもしれない。
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