クリックケミストリーは二つの化合物をカチッとはめるほど簡単に結合反応を起こす。
生体直交化学は細胞などに影響を与えない化学反応を確立した。
この成果を組み合わせると、細胞にさまざまな化合物を導入できる。
がん細胞を標識して放射線で死滅させるなど、新しい治療法の道を開く。
米スクリプス研究所のバリー・シャープレス教授とデンマークのコペンハーゲン大学のモーテン・メルダル教授はアジド-アルキン付加環化反応を開発した。
同反応では窒素が三つつながったアジドと三重結合を持つアルキンが五員環を作る。
米スタンフォード大学のキャロライン・ベルトッツィ教授は同反応を生体に応用した。
この糖鎖を認識する抗体にクリックケミストリーで糖分解酵素を結合させ、がんを守る糖鎖を剝がす治療薬を開発している。
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