量子もつれ状態にあるペア粒子は片方が上向きスピンを持つと、もう片方は下向きスピンを持つというように、片方を観測することでもう片方の状態が分かる。
オーストリアのウィーン大学のアントン・ザイリンガー教授はこの不思議な現象を利用して量子情報を転送することに成功した。
こうした量子のふるまいは不可解で、アインシュタインも懐疑的だった。
フランスのパリ・サクレー大学のアラン・アスペ教授と米国クラウザー研究所のジョン・クラウザー博士は量子もつれ状態の光子を観測することで歴史的な論争に決着を付けた。
観測値が上限を超えると不等式は成り立たず、量子力学が正しいと結論づけられる。
量子もつれは量子コンピューターの基礎となり、量子コンピューター同士を接続したり、量子通信、量子暗号など、さまざまな技術開発が進んでいる。
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