ブラックなんて怖くない　黒色人生からの　　三度目の正直

２年ほど前だろうか

某所でリアルカイジさんとギャンブル旅に出掛けた時の話。


昼過ぎに彼と合流、お決まりのパチンコへ。
少し時間を潰し、とりあえずWINSへ馬券を買いに行くことにしたのだが、パチンコは負けてしまった。
たしか、競馬のG1レースが開催していたと思う。
メインのレースに期待を寄せるも……外れる。




その後、少し早いが居酒屋で酒を煽り競艇のナイターレースをする事に。
差せだとか、捲れだとか、うるさい客だなと店員さんは迷惑してたと思う。

運良く少し取り戻せた所で、キャバクラへ。
楽しく飲んだ後、宿泊場所を決めることに。私はギャンブル資金を温存する為、彼のアパートに泊めて貰うように頼んだ。

返事はNOだった。

彼曰く、電気、ガスが止められているそうで、風呂も水風呂しか入れないとの事。

…私も水風呂が嫌なのと、スマホを充電出来ないことで悩み、遠慮した。

ならばと、私の車で寝ることにしたが、仕事用の車の為、道具などが散乱していたが、彼は仕事道具に囲まれて気持ち良さげに眠りについた、少し笑った。

朝目覚めると晴天、競艇日和だった。
コンビニで歯磨きとネット投票用の入金を済ませ、再びパチンコ屋へ。


…しかし、パチンコは出ないものだ。もちろん負けた。


パチンコ屋の駐車場で作戦会議、二人して競艇に没頭する事に決めた。
お互いネット口座に残っているお金が最期の望みだ。手持ちの現金は二人合わせても千円にも満たなかった。


……それから数時間粘っただろうか
結局、二人の口座残金は0円になっていた。


『……もう帰ろうか。』

お互いそれなりに無言だった。
彼を電気、ガスの止まったアパートへ送り届けたが、後ろ姿が少し寂しかった。

私も自動車の高速料金が無い為に下道で帰路につく。約３時間かかったと思う。

家に着くと、催促状の山がテーブルにあった…。

苦い思い出でした