2021年10月13日
一日の摂取カロリー2000kcal以上はメタボ体質に
一日の摂取カロリー2000kcal以上はメタボ体質に
健康診断に特定保健指導が加わり、メタボはすっかり知られるようになりました。
健康診断に特定保健指導が加わり、メタボはすっかり知られるようになりました。
正しくは「メタボリック・シンドローム」(内臓脂肪症候群)と呼ばれ、内臓脂肪型肥満に高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つ以上の要因が加わった状態です。
内臓脂肪は女性よりも男性に多く、皮下脂肪に比べて生活習慣病につながりやすいとされています。
血管を傷つけて動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞につながる危険性が報告されています。
肥満はがんとの関わりも指摘されます。体格指数と言い聞かさせられるBMI指数が25以上あると肥満に分類されいるが(日本肥満学会の定義)、さらに数値が30を超えた男性は、25未満の男性に比べ、大腸がんのリスクが1.5倍になり、逆にBMI指数25以上の人が25以下になると、大腸がんのリスクが6.7%下がるというデータがあるのです。
肥満自体というよりは悪玉コレステロールの増加によって免疫力が低下し、がんになりやすくなるという危険性があります。
一概に肥満がそのまま発がんの要因になるとはいいきれませんが、肥満を招くような生活習慣がこれまで述べてきたようながんになりやすい食習慣と重なる点が多いといえます。
また内臓脂肪の危険性もぜひ知っておいていただきたいと思います。脂肪細胞からは生理活性物質のサイトカインとよばれるホルモンと似た物質が分泌されます。
昨今話題になっている善玉物質のアディポネクチンなどは、血管を修復する働きや動脈硬化を防ぐ働きで注目されていますが、内臓脂肪が増えるとアディポネクチンが減少し悪玉サイトカインが増えてしまいます。
また内臓脂肪が多いということは中性脂肪やコレステロールも多くなっており、肥満細胞が増加しています。
肥満細胞が増えると、悪玉のサイトカインが分泌され、高血圧、高脂血症、脳梗塞、心筋梗塞原因にもなりますし、インスリンの働きを阻害してしまいます。
肉食に偏った生活が、よくない要素は必ず次の悪しき要素に結びつ
いていき、悪循環のきっかけになるものです。
内臓脂肪は皮下脂肪に比べて落としやすいのが特徴です。もしも今メタボ気味であるという人は、ぜひ一念発起して食生活を改めていただきたいと切に願います。
カロリーの簡単な目安も知っておくとよいかもしれません。成人男性の一日の目標摂取カロリーは2000kcalです。
外回りの仕事で歩いたり、体を動かす仕事に就いている人とデスクワークの人とは一緒にはできませんが、日常的によく食べるもののカロリーを知っておいて、控え努力も必要でしょう。
一般的な外食を例に挙げると、ざるそばで約300kcal、刺身定食で約600kcal、唐揚げ弁当約800kcal、とんかつ定食約1500kcal、という数値になります。こってりした味付けや揚げ物などを選べば数値はさらに跳ね上がります。
1食が多すぎたら次の食事でセーブしたり、運動を心がけるなどしてコントロールする必要があります。
またカロリーだけでなく、もちろん栄養面のバランスも考慮しなければなりません。やはり食事のコントロールががん克服のカギといえます。
※BMI : ボディ・マス・インデックス
体格指数と呼ばれる肥満の定義。
計算方法 : BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
適正体重 = (身長m)2 ×22
タグ:メタボ
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