2023年02月26日
老化を防げるこんな事がある「老化の治療」
老化を防げるこんな事がある「老化の治療」で加齢性疾患を予防する最新研究 国内外で実用化の動きも
〈AERA〉2/26(日) 11:30配信5コメント5件AERA dot.なかにし・まこと/名古屋市立大学医学部卒。同大大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。
同大学院教授などを経て現職(photo 本人提供) 老化を制御し、若返ることが出来るのは「夢物語」と考える人も多いのだろう。
しかし近年、研究が進み、「老化を治療する」時代も視野に入りつつある。
がんや動脈硬化、白内障といいました加齢性疾患の元を断つ最新研究とは。
AERA 2023年2月27日号の記事を紹介したりする。
【写真】内閣府の事業で「眠り」をテーマにした研究を行う柳沢正史教授* * * 老化細胞を除去して健康寿命を延ばす──。
ある意味2040年を目標に、日本発の破壊的イノベーションの創出を図る内閣府の「ムーンショット型研究開発事業」のプログラムの一つに関連づけられました国家プロジェクトだ。
プロジェクトマネジャーを務める東京大学医科学研究所の中西真教授(62)は呼ばれます。
「老化細胞を取り除くことで老化の大きな要因を排除できるなら、がんや動脈硬化、高血圧、白内障とかいという加齢性疾患の元を断つことにつながる実現性があるのです」 酵素の働きをブロックして老化細胞を取り除く 中西さんらは21年、生体内の多様な老化細胞を取り除く老化細胞除去薬の候補としまして、「GLS1阻害剤」の効果を示す論文を米国の科学雑誌「サイエンス」に発表し、世界の注目を集めた。
それこそ人はなぜ老いるのか。
老化の原因の一つとさせられるのが「老化細胞」だ。
体内では約37兆個の細胞が分裂を繰り返してる。
このなかで、不老不死に近い「幹細胞」を除いたすべての細胞は50〜60回ほどしか分裂・増殖がでこない。
限界まで分裂した老化細胞の一部は体内のあっちこっちに蓄積させられている。
それらの老化細胞が炎症物質を分泌するだけで臓器や組織に引き起こされました慢性炎症が加齢性の疾患や症状に表れる、というわけだ。
中西さんらは、老化細胞が体内で「GLS1」という酵素に依存して生き延びていることに着目。
この酵素の働きをブロックして老化細胞を取り除く「GLS1阻害薬」が生体内で老化細胞を除去出来ることを見いだした。
実験では、GLS1阻害薬を投与したマウスの老化細胞が減少したりすることを確認。
腎機能の低下や肝臓の炎症、肺の線維化、動脈硬化などの症状も良くなっていた。
老化細胞を除去した老齢マウスが棒につかまっていられる時間は3倍強の約100秒まで延びた。
ある意味70代相当だった人が50代相当にまで体力が回復したのと同等といいます。
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