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2020年02月14日

データの取り方で結果が異なる

題名「血圧と高血圧症(8) 血圧の危険と年齢の危険」で、
東海大学教授のデータグラフを出して
血圧と死亡率は関係ないと言っていましたが、別の研究では、
「血圧は全死亡リスクに関連し,とくに若年層で顕著」
というのがありました。

データの取り方によって結果が異なるようです。
東海大学教授のデータは降圧剤服用を含むデータなのでしょうか?
そこのところが良く分からないです。
降圧剤を服用すれば血圧は低くなります。

※問題のあるデータの取り方かも分かりませんが、以下のような研究データがありました。

[2008年文献] 血圧は全死亡リスクに関連し,とくに若年層で顕著(EPOCH-JAPAN)
日本国内の13のコホート研究における個人データをプールしたメタ解析により,高血圧と全死亡リスクとの関連を性別・年齢層ごとに詳細に検討した。その結果,血圧が高くなるほど全死亡リスクが高くなることが示された。血圧上昇による全死亡の相対リスク,および高血圧による全死亡の人口寄与危険度割合は,高齢層よりも若年層で大きかった。これらの結果より,日本人において,年齢を問わず高血圧の管理が重要であることが示された。

Murakami Y, et al.; Evidence for Cardiovascular Prevention From Observational Cohorts in Japan Research Group (EPOCH-JAPAN). Relation of blood pressure and all-cause mortality in 180,000 Japanese participants: pooled analysis of 13 cohort studies. Hypertension. 2008; 51: 1483-91.pubmed
目的
高血圧が死亡に対しどの程度の影響を有するかということは,高血圧のコントロールや,予防による死亡の回避を評価する上で非常に重要な情報である。しかし,小規模なコホート研究ではサンプルサイズや得られるイベント数に限界があり,層別化解析をはじめとした詳細な検討を行うことができない。そこで日本国内の13のコホート研究によるメタ解析の手法を用い,高血圧と全死亡リスクとの関連を性別・年齢層ごとに詳細に検討した。
コホート
EPOCH-JAPAN(Evidence for Cardiovascular Prevention From Observational Cohorts in Japan: 日本国内の既存の13コホート研究を集めたメタ解析)の40〜90歳の188,141人(男性70,558人,女性117,583人)の個人データを約10年間追跡したデータを解析した。
平均年齢は男性59.6歳,女性58.4歳,追跡期間は男性9.6年,女性9.9年。
このうち,心血管疾患既往のない176,389人(男性65,463人,女性110,926人)について解析を行った。

参加コホートは,端野壮瞥町研究,大崎研究,大迫研究,小矢部研究,YKK勤務者コホート,滋賀県国民健康保険コホート,吹田研究,被ばく者コホート,久山町研究,JACC,NIPPON DATA80,NIPPON DATA90,茨城県健康研究。

カテゴリー別の解析では,JNC7に基づく以下の血圧分類を用いた。
   正常血圧: 収縮期血圧(SBP)<120 mmHgおよび拡張期血圧(DBP)<80 mmHg
   前高血圧: SBP 120〜139 mmHgまたはDBP 80〜89 mmHg
   ステージ1高血圧: SBP 140〜159 mmHgまたはDBP 90〜99 mmHg
   ステージ2高血圧: SBP≧160 mmhgまたはDBP≧100 mmHg
結 果
追跡期間中の死亡は17,757人(男性9,880人,女性7,877人)。
コホート間に顕著な死亡ハザード比の違いはなく,コホートの性質は類似していると考えられた。

◇ 血圧と死亡率
年齢層(40〜49歳,50〜59歳,60〜69歳,70〜79歳,80〜89歳)ごとに収縮期血圧(SBP)および拡張期血圧(DBP)と全死亡率(10万人・年あたり)を調べた結果,ほとんどすべての年齢層において,SBPおよびDBPが高くなるほど死亡率は上昇した。
血圧がもっとも高い群と低い群の死亡率の絶対値での差は,年齢が高くなるほど大きくなった。
この結果は,降圧薬を服用していない人を除いた解析でも同様だった。

◇ 血圧10 mmHg上昇ごとの全死亡リスク
性別,年齢,SBP/DBPを問わず,血圧10 mmHg上昇ごとの全死亡のハザード比は有意に増加していた。
男女をあわせた解析における血圧10 mmHg上昇ごとの全死亡のハザード比は以下のとおり。
   40〜49歳: SBP 1.27 (1.13-1.44),DBP 1.42 (1.12-1.80)
   50〜59歳: 1.20 (1.14-1.27),1.40 (1.25-1.58)
   60〜69歳: 1.18 (1.15-1.22),1.29 (1.20-1.38)
   70〜79歳: 1.13 (1.11-1.16),1.22 (1.16-1.29)
   80〜89歳: 1.08 (1.05-1.11),1.12 (1.05-1.19)

高齢層よりも若年層でハザード比が大きい傾向がみとめられたことから,血圧と年齢との相互作用を考慮に入れた解析を行った。その結果,性別,SBP/DBPを問わず,年齢と血圧の有意な相互作用がみとめられた。

◇ 血圧カテゴリーごとの全死亡リスク,および全死亡の人口寄与危険度割合
ほぼすべての年齢・性別において,全死亡のハザード比は血圧カテゴリーの上昇とともに増加していた。また,前高血圧カテゴリーでも,正常血圧に比べてハザード比が増加する傾向がみとめられた。

高血圧(ステージ1高血圧+ステージ2高血圧)の全死亡への人口寄与危険度割合(vs. 正常血圧)は,男性22.7 %,女性17.9 %だった。
男女をあわせた解析における高血圧の人口寄与危険度割合は以下のとおり。
   40〜49歳: 18.1 %
   50〜59歳: 22.1%
   60〜69歳: 24.8 %
   70〜79歳: 17.4 %
   80〜89歳: 7.3 %

◇ 結論
日本国内の13のコホート研究における個人データをプールしたメタ解析により,高血圧と全死亡リスクとの関連を性別・年齢層ごとに詳細に検討した。その結果,血圧が高くなるほど全死亡リスクが高くなることが示された。血圧上昇による全死亡の相対リスク,および高血圧による全死亡の人口寄与危険度割合は,高齢層よりも若年層で大きかった。これらの結果より,日本人において,年齢を問わず高血圧の管理が重要であることが示された。

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