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2021年08月22日

よふぼくの心得『1 神一条の信条』

1、原典の活用
原典をはじめ、教典と教祖伝は、最も基本的な教義書で、よふぼくとしての必読書です。
私たちは、この原典を通して、親神様の思召を教祖から直接お教えいただくので、言い換えるならば、存命の教祖が原典を通して、私たちに親しく語りかけてくださっているのです。故に、原典は、私たちの信仰の定規であり、喜びの源泉であり、心の糧となるものです。
私たちは、常に原典、教典、教祖伝に親しませていただき、神一条の信念と喜びを培わせていただくことが大切で、原典、教典、教祖伝は、各教会においてのみならず、よふぼくの各家庭においても、毎日拝読させていただき、活用させていただきたいものです。



◎原典
原典とは、おふでさき、みかぐらうた、おさしづの三つを言います。
〈おふでさき〉
おふでさきは、教祖が親しく筆を執ってお書き誌しくだされたもので、一号から十七号まであり、それは千七百十一首のお歌で示されています。
おふでさきについては、
このよふハりいでせめたるせかいなり
なにかよろづを歌のりでせめ(ふ・一・21)
と、お誌しになっておりますように、この世界はすべて親神様の摂理の世界であり、この親神様の思召を歌の理でお説きくだされたのが、おふでさきです。
そして、
だんゞゝとふてにしらしてあるほどに
はやく心にさとりとるよふ(ふ・四・72)
と、お誌しくだされています。
また、
これまでどんな事も言葉に述べた処が忘れる。忘れるからふでさきに知らし置いた。
ふでさきというは、軽いようで重い。軽い心持ってはいけん。話の台であろう。取り違いありてはならん。(さ・明治三七・八・二三)
と、示されています。



〈みかぐらうた〉
みかぐらうたは、教祖が親しく筆を執ってお書き誌しくだされたもので、つとめ、即ちかぐらとてをどりの地歌で、親神様の思召が、数え歌で表現されていて、親しみ深く味わわせていただくことができます。
〈おさしづ〉
おさしづは、教祖のお口を通してお伝えくだされた親神様のお言葉を、取次が筆を執って書き誌したもので、教祖が現身(うつしみ)をかくされて後は、教祖御存命の理によって、本席飯降伊蔵様の口を通してお話しくだされたものを、同じく取次が書き誌したものです。
おさしづは、刻限と、伺いに対するお指図の二つに大別されます。即ち、刻限は、親神様が時旬に応じて、人間にお諭しくだされたお話で、伺いに対するお指図は、個人の身上、事情、また、教会の治め方などについて伺ったのに対して、お諭しくだされたものです。




教会本部公刊本は、明治二十年から明治四十年に及ぶ二十年間にわたっています。
原典と共に、よふぼくの必読すべき書物として「天理教教典」並に「稿本天理教教祖伝」があります。

◎天理教教典
教典は、おふでさき、みかぐらうた、及びおさしづに基づき、天理教教会本部において編述したもので、原典を正しく理解するための手引書であり、信仰生活の基準書です。
内容は、前編、第一章おやさま、第二章たすけ一条の道、第三章元の理、第四章天理王命、第五章ひながた、後編、第六章てびき、第七章かしもの・かりもの、第八章道すがら、第九章よふぼく、第十章陽気ぐらし、となっています。



◎稿本天理教教祖伝
稿本天理教教祖伝は、天理教教会本部において、六十年間にわたって編纂の努力を続けてきた結晶で、教祖御伝記の基準本です。
教祖は月日のやしろとして、五十年にわたって親神様の思召を伝えられ、世界一れつの人間をたすけるために御丹精くだされ、ひながたの親として、陽気ぐらしへの道を自ら歩んで、万人のたすかるひながたの道をお示しくだされました。
稿本天理教教祖伝は、この教祖のひながたの道について誌されているのでありますから、私たちは、これを常に拝読して、日々教祖のひながたの実践に努めさせていただきましょう。



親神様のお言葉は、一言一句に無限の深い意味を込められているのですから、通り一辺の上面だけの読み方では、決して真実を悟らせていただくことはできません。繰り返し反復熟読してゆくところに、だんだんと深い意味を味わうこともできるようになり、体得させていただけます。また、初めのうちは意味のよく分からないお言葉も、繰り返し拝読してゆくうちに、だんだんと理解を与えていただけるようになります。
原典をはじめ、教典、教祖伝は、毎日朝勤め・夕勤めの後などに、時間を定めて拝読させていただきたいものです。そして、自分の心に強く感銘させていただいたお言葉は、暗誦できるほどに反復して心に味わい、実行に移して自分の心の血肉にさせていただくことです。
特に、身上事情に際しては、原典のお言葉に基づいて、親神様の思召が悟れるよう努めさせていただきましょう。


天理教教会本部
修養科 発行
『よふぼくの心得』より
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