1)冬の剪定と誘引
@誘引してある枝を全てはずし、昨年新たに伸びた枝や、シュートも含め絡み合っている枝があれば、それらをほどきます。
Aそれらの枝のうち2年以上経った古枝や細い枝、病気や枯れた枝を全て除きます。古枝でも根元に比較的近い部分から、前年に充実した良い枝(サイドシュート)が出ている場合はこの枝を活かし、その新しい枝より先の古枝は切り落とします。
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B枝が整理できたら誘引をします。株の外側の枝から順にできるだけ水平から45度くらいまでの傾きに、誘引し固定します。以降順に下の枝と30cmほど間隔をあけて並行に配置して行きます。
C最後に各枝先を20〜30cmほど、もしくは配置したつるの全体のバランスを揃える程度に切り詰めて完了。
2)咲き柄切り
つるバラの場合春から冬に至るまでの間は特に剪定は行いません。ただし花が終わる頃には種子を採る目的や、秋に実を鑑賞する目的がない限り、花柄を摘み取ります。こうすることで、樹の充実が図られます。また四季咲きの品種については花の下の最初の五枚葉をひとつ付けたあたりでカットすることで、新たな花芽が発生します。
3)シュートの管理
春の花が終わると、育成状況がよければ根元から新しい枝ベーサルシュートが、また誘引してある枝からはサイドシュートが出てきます。これらが出てきたらそれぞれに支柱を真っ直ぐに立て、そこに誘引していきます。それらのシュートは冬までそのまま育成します。ただしベーサルシュートが極端に太い場合は60〜70cm程度伸長した段階で先端を10cmほど切り戻します。こうすることで適当な太さの新しい枝が発生し、冬の誘引時に扱い易くなります。またサイドシュートがある程度伸びた段階でそこから先のもとの枝は剪定します。こうしてシュートが伸びて十分来年の開花枝を確保できることが分った時点で、株全体をみて葉が密になりすぎた部分がある場合は、風通し、日当たりをよくし病害虫を防ぐ目的で、その部分にある古枝を、冬の本剪定に先駆けて根元から取り除きます。
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