2014年11月18日

年賀状

結婚してはじめての年賀状。

「結婚しました」

の文字がなんだか輝いてみえる。

「お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください」

ワクワクする。





高校の友人の幸子には、まだ結婚したこと言ってなかった。
このハガキを見たら、連絡くれるかなあ。

今までは、友人の結婚の知らせ、出産の知らせを見るばかりだった。
そんなハガキを見るたびに、なんとなく自分だけがひとりの気がして
ちょっぴり寂しかった。
でも、今年は、自分の報告。
まだ知らない、友人や知人の反応が気になる。

ミッキー.jpg

田中健一・由佳

もちろん連名。

「でも、旧姓を書いておかないと分からないかも・・・」

横に旧姓を入れてみた。

写真は、新婚旅行のツーショットがいいかなあ。
でも、自慢しているみたいにみえるかなあ。
結婚式のやつにしようかなあ。
それとも、写真なんて入れないほうがいいかなあ。
でも、夫の健一を自慢したい。

「こんないい男と結婚したんだ」

と、アピールしたい。
そして、健一の友人にも自分をアピールしておきたい。

悩んでしまう。

2014年11月17日

大掃除

「クリスマスには、帰るから」
海外に赴任している恋人の誠司からメールがきた。

「ぜったい、わたしの部屋に来る」
「やばい」

光代はあせった。
油断していた。
部屋は散らかりまくっている。

誠司と付き合い始めて3年。
出会ったのは、合コン。
お互いの住んでいるところが近くということで盛り上がった。

一緒に帰った。
「近所だし、たまにごはん誘っていい?」
誠司が別れ際に言った。
携帯のメルアドの交換。
何度が食事を一緒にした。

5度目の食事の後、誘ったのは、光代だった。
「たまには、うちでごはん食べない?」
「いいんですか?」

ふたりで鍋をした。
そして、一夜を過ごした。
それから半同棲生活。

誠司は、この春から海外転勤になった。
いつのまにか、仕事中心の生活になっていた。

まずは、本から整理。





とにかく、散らかっている書類をなんとかしなければならない。
その次には、服。
しばらく休みは、大掃除で終わりそう。

でも、なんだかワクワクしてくる。

「クリスマスは、どう過ごそうかなあ」
行きたいお店は、いっぱいある。





休みは2週間あるらしい。
お正月まで光代と過ごすと、メールに書いてあった。
おせちは、買うことに決めた。






2014年11月16日

リセット

失恋した。
と、いうより元々、手に入らない恋だった。
入社した時から一目惚れだった。

3年間、ずっとずっと好きだった。
一緒に仕事しているだけで幸せだった。
大学の時から付き合っている彼女がいるらしいことは、
分っていた。
でも、「ひょっとしたら・・・」という淡い期待があった。

「結婚する」
と、聞いた時、
「終わった」
と、思った。
悲しくて、悲しくて仕方なかった。
泣くだけ泣いた。

「せめて、独身でいて欲しかった」

忘れるために旅に出る・・・。
どこも行くあてがなかった。
そんな時に見つけた。

温泉に入って断食の記事。
ホテル「クアビオ」
なんとなくリセットできそうな気がした。
断食できなくてもマクロビュティックの食事で過ごすこともできる。
ひとりでゆっくりしたかった。





場所は、草津。
二泊三日の断食コースを選んだ。

ジュースとお味噌汁で過ごす。
なんとなく、体がリセットされていく感じがする。
何冊かの本を持ち込んで、読書。
読書に飽きたら温泉に入る。
体が軽くなると、心までリセットされてくる。

「新しい恋をみつけよう」
やっとそんな気分になれた。

2014年11月15日

オトス技術

心理学を知っておくと使える。
オトスための心理技術はある。

たとえば、「吊り橋効果」。

恐怖は、愛を芽生えさせる。

同僚と飛行機に乗ったとする。
めちゃめちゃ揺れた。
「きゃあ」
と、言った時に、
「大丈夫だよ」
と、手を握られて恋に落ちることはよくある。
実際、わたしの友人もそれで恋に落ちた。

そして、あんなに燃えた恋なのに、なぜ冷めるのか。
それも心理学で分かる。
心には、仕組みがある。
そして、その仕組みは、恋愛もビジネスも同じ。
知っていて損はない。

この心の仕組みが分かると、自分の人生が分かる。
なぜ、あの時、恋愛で失敗したか。
なぜ、あの人ともめたか。
もっと、早く知っていたら、あんなにこじれなくて済んだ
かもしれないこともある。
オススメの一冊です。

もちろん、恋愛小説を書いているのは、わたしです。

意外と、キャパ嬢に読んでもらっています。


オトす技術‐カレもカノジョも上司もお客さんもみんな振り向く心理学

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2014年11月14日

関西人の男の口説き方

「そろそろカニの季節だよね」
「カニ、食べに行こうか」
「口説き文句?」
「行かないの?」
「行く」

「ふたりで旅行しょう」
と、言われたら、どうしょうか迷う。
でも、関西人の男性は、カニで女を口説く。

「どうせ行くなら、皆生温泉あたりがいいよな」
「日帰りできないよね」
「俺が飲まなかったら、いいだけだし・・・」
「そんなの悪いやん」
「じゃあ泊まろう」
「いいよ」
「俺、予約しておくわ」

泊まるということは、きっと、やっちやうよなあ。
キスまではしたけれど、その先はまだ。
なんとなく、タイミング逃している。

でも、一郎は、そんな素振りみせない。
桃子も気づかないふりをする。

一郎が予約したのは、皆生温泉の華水亭。
チエックインしてびっくり。
温泉に入って、料理を見て、またまた感動。





「すごい、高いんじゃない?
わたしの分いくら?」

「いいよ」

「でも・・・」

「今日から、桃子は、俺のもんだから」

こんな口説かれ方、悪くない。

2014年11月13日

妥協

ぜったいに彼氏ができたら行きたい。
雑誌で見つけた時からそう思っていた。
それが伊豆の「望水」。





プライベートガゼボ。
ふたりで、海を見ながら温泉に入る。

とにかく彼氏をつくる。
そう決めた。

合コンにも行った。

「彼氏と行きたい温泉があるんだ」

と、みんなに言った。
言ってみるもので、二つ年上の職場の先輩の慎吾から声をかけられた。

「僕でどう?」

タイプじゃない。
細い男性がいいけれど、慎吾は、ちょっと・・・。
でも、悪い人じゃない。

そして、カップルで温泉に行きたい。
妥協するかどうするか。

単刀直入に尋ねてみた。
「わたしを、この温泉に連れてくれる?」
雑誌を見せた。
「いいよ」
「値段、そこそこするよ」
「そんなこと分っているよ」
そう言って慎吾が笑った。

なんとなく、慎吾が良い人に見えてきた。
別に嫌いなわけじゃない。
そういえば、いつも、優しいし、誰からも嫌われていない。

何よりも、あこがれの旅館に泊まってみたい。

望水.jpg

付き合ってみょうかなあ・・・。

あれから3年。
ふたりは、幸せな家庭を築いている。

2014年11月12日

舞浜デート

何歳になってもディズニーランドは楽しい。
たとえ、ランドに行かなくても、舞浜の駅で降りるだけでワクワクする。
宏太は、仕事都合で舞浜に出張になった。

せっかくだから、仕事の前のりして、妻とひさしぶりに舞浜デートすることに。
子供達は、高校生と大学生。
お小遣いを渡すといえば喜んで留守番を引き受けてくれた。

宿泊は、ホテルオークラ東京ベイを予約。
このホテル、こじんまりしていて、舞浜エリアなのに、あまり、混雑していない。

元々、ふたりは、デートでよく使っていた。
当時は、バブル全盛期だった。
しかも、間際だと、結構手軽なプランもある。





「でも、ディズニーランド行く暇ないんでしょ」
「午前中は、仕事だから、夕方にしか着かないから。
いいじゃん、それなりの楽しみ方あるかもしれないだろ」

「じゃあ、付いて行ってあげる」

正直、楽しめるか不安だった。

「映画でも観ようか」

イクスピアリに行ってみた。

意外と人がたくさんいる。

夕食は、東京ベイ舞浜ホテルフレンチレストラン
「シュールラ・メール」を予約。





もちろん、窓側の席。
ワインを飲んでごきげん。

「たまには、こういうのもいいね」
「お金、貯めなきゃ」
そんな会話を楽しんで、泊まるホテルまで歩いて戻った。

「手、つないでいい?」
「いいよ」
違う場所に行くと優しくなれる。


2014年11月10日

遠距離恋愛

勝と聖子は、遠距離恋愛。
就職したメーカーで、勝は、出身地の大阪勤務になった。
聖子は、東京の建設会社で事務の仕事をしている。

二人は、大学の同級生。
付き合い始めたのは、21歳の時。

ゼミのコンバの打ち上げで、三次会の店を出た時に、ふたりは、
仲間とはぐれた。

「終電もないし、朝まで飲むつもりだったのに・・・」
と、誰かの携帯を鳴らそうと思った時、勝がふいに聖子の
手を掴んだ。

「僕とこに泊まれば・・・」

あれから3年。
就職で半同棲状態だった恋愛から遠距離恋愛になった。
ふたりが会うために使うのは、ほとんど夜行バス。





値段も安いし、女性用のサービスもあって、なかなか快適。
それでも、バスに乗る瞬間、なんだか、とっても寂しくなる。
少なくとも一ヶ月は会えない。

今回も、ユニバーサルスタジオジャパンで遊んで、お好み焼きを食べて、
楽しい時間をいっぱい過ごした。
でも、聖子は、バスで帰る。楽しく遊んだ分だけ切なくなった。

ハリーポッター.jpg

バスに乗る瞬間、涙が出そうになった。
努めて明るく振舞う。

「またね」
「もういいよ」
「えっ?」

「結婚しょう。大阪に来いよ」
「ひょっとして、プロポーズ?」
また、嬉しくなって、涙が出てきた。

「今度は、結婚の打ち合わししながら、ゆっくりしょう」





2014年11月07日

共通の楽しみ


「今度は、どこに行く?」
ふたりでトリップアドバイザーをチェック。
「温泉がいいな」
「この間も温泉に行ったじゃないか」
「あんなの一ヶ月も前だもん」
ちょっとだけ恵子がすねたふりをする。

「今度はどこに行こう?」





デザイナーの恵子と、商社で働く俊。
合コンで知り合って結婚。
仕事を続けるふたりの生活は、ほとんどすれ違い。

しかも、どちらも日本全国どころか、世界各国を飛び回っている。
ふたりの趣味は温泉巡り。
温泉に行く時だけは仕事を忘れてのんびりする。

そんなふたりのもうひとつの趣味がトリップアドバイザーのサイト。
ここには、世界の旅行の口コミ情報ある。
そして、自分たちも時々口コミ情報を書く。

エバー航空.jpg

口コミサイトにコメントが採用されると航空会社のマイレージがもらえたりする。

「北海道がいいな」
「先月、熊本だったしね」

恵子がそっと、俊に顔を近づけた。
俊は、恵子の頭を左手で抱き寄せた。
右手は、パソコンのマウス。

共通の楽しみがあるっていいな。
つくづくそう感じる。

温泉ら帰ったら、また二人で口コミの投稿。

「ずっと、ふたりで仲良く温泉に行けたらいいね」
「そうだね」

そんな会話に今は幸せを感じている。

2014年11月01日

カニの季節

街は、クリスマスモード。
新婚1年目の24歳の梨花。
恋愛期間が3年あったけれど、まだまだ、ラブラブでいたい。

でも、27歳で証券会社で働く夫の浩史は、仕事ばっかり。
夜も遅い。
恋愛中は、あんなに必死で時間を作ってくれたのに、結婚すれば
「ごめん、眠い」
「今週は、家でゆっくりしたい」
と、デートもなかなかしてくれない。
なんか、ストレス。そして、今朝のけんか。

「今年のクリスマスどうする?」
「24日も25日も仕事だよ」
「そんなこときいてない」
「23日は、祝日だよ。どっか行く?」
「いいよ。どうせ高いし混んでるし」
「もういい」
なんか涙が出てきた。

どこかに行きたかったわけでもない。せめて、
「ふたりでゆっくりしょうょ」
と、優しく言って、頭でもなでてくれたら収まった。
でも、悲しくて、寂しくて、
「結婚しなきゃ良かった」
そんなことまで考えた。


家にいても退屈なので、午前中だけ、近所のスーパーでパートを
していた。パートが終わって、大学時代の友達の純子を呼び出した。
純子は、すでに2歳の子供がいる。朝の話をした。

「気持ち、分かる」
と、言ってくれるのかと思ったら、
「カニでも買ったら?」
と、言われた。
「カニ?」
「だって、浩史くん、カニ好きじゃん」






「心配しなくても、男なんて、こっちが優しくすれば、
ちゃんとなついてくるから」
「相手に幸せにしてもらおうと思うから腹立つの。自分を
幸せにできるのは、自分だけ」

なんか、純子の言葉には含蓄がある。

浩史にメールした。

「今朝は、ごめん。美味しいカニ注文した。今度の休みは、
二人でゆっくりカニ食べよ♪」

浩史から返信がきた。
「ありがとう。クリスマスははずしたけれど、レストラン予約した」



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