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2015年11月18日

おすすめの本 年収100万円豊かな節約生活 山崎寿人 文芸春秋

 今日は「年収100万円豊かな節約生活」を紹介します。

この本を節約本として捕らえるか 生き方の本としてとらえるかで本の評価が分かれるところだと思います。
私は「生き方」の本として紹介したいと思います。

著者は本の刊行時51歳。ブータローを続けて20年。つまり31歳くらいから無職で生活をしているという話です。経歴もすばらしい、東京大学経済学部を卒業、大手種類メーカーに入社して広報マンとして活躍。
30歳で退職し、その後日本新党の立ち上げに携わり、小説を書いて食べていこうと、その合間に料理をに目覚めてからは自宅で過ごすことが無上の楽しみとなり、定職に付くことなく、20年以上たつ。

そういう生き方もありなんだと少し安心ができる部分と著者は独身で、かつ不動産所得として年収が100万円あるということで、少し立場は違いますが、共感できる部分が大いにあります。

そこいらに出回っている節約本とは、明らかに趣が異なる一冊です。著者がこの生活を「選んで」「気に入っている」様子がありありと伝わってきます。

低予算にもかかわらず、徹底的に食べるものにこだわっています。有名店の味を再現したいという気持ちで、とにかく安い食材でも妥協無くレシピを考える態度ややりくりには脱帽です。
この著書を読んで再認識したのは、低予算でかつ充実した生活をするには、さまざまな工夫と、時間をかける努力が必要ということでしょうか。やはりほんとうの意味でゴロゴロしているだけでは、生活はできません。
著者の、年収100万円の原資は、親から譲り受けた不動産なので、そういった意味では他の方より恵まれているでしょうし、それを持たない人にとっては、この生活を同様に再現するのは難しいでしょう。

とはいえ、主婦業の方や、将来の年金生活で節約&豊かな生活を送りたい人へのヒントとしてはかなり、充実した内容になっていると思います。なにより、著者の思想も興味深い。やむない生活と言うよりは、「ゲーム感覚で挑戦している楽しい生活」であり、「天職」と書かれています。

今では徐々に変わっては来ていますが、日本は特に働かざるもの食うべからずというか、労働に対してかなり美徳の強い国で、いわゆる定職について働いていない人には、冷たい目線が向けられるお国柄でございます。でも、会社勤めにかならずしも適応した人ばかりじゃないですし、いろいろな生活スタイルや稼ぎ方がもっと認められてもいいのかなと思います。サラリーマンというのは本当によくできたしくみだと、労働の歴史を振り返ってみても感心するし、いやいや言いながらも、生活するという点においては、雇われが一番向いている人も多いのが現実です。

でも、そこからこぼれ落ちた人にもう少し選択肢が会ったほうがいいよねとは正直思うわけで、インターネットやら、各種インフラの整備でようやくその準備も揃い始めているのでしょう。こういった生き方少しずつ増えていくだけで、会社勤めの重圧で苦しんでいる人も、「いざとなったら、いろんな生き方があるよね」という心理的な逃げ道にもなるしで肩の荷が少しおりるのではと思う次第です。



働き蟻な人生にちょっとお疲れな方、低価格での激うまレシピに挑戦したい料理好きな方には問答無用でおすすめできる一冊です。


本当心が疲れている人には一読の価値があると思います。「なんとかなるさ」なんて思えてきます、本当に。






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現在休職中6ヶ月。うつ病を患い、なおかつアスペルガーでADHD(笑)妻と1歳の息子の3人暮らし。 日々の日常を切り取って役立つ情報の発信をしていきます。 自分への戒めと教訓を得るために記録し、今後このブログを多くの人に役立てていただけたらと考えております。
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