ランクル70購入記

2月19日の日曜日、群馬トヨタRVパークが「LANDCRUISER FES 4WD雪上試乗会」の一環で開催したスノーチャレンジに愛車ランクル70バン（GRJ76K）で参加してみた。

このイベントの存在は一昨年に知ったものの、ランクル70を購入後、昨年まではスタッドレスすら装着してなくて行けなかった。

今年はランクル70乗りたるもの雪道走行くらいはしないといけない（と思い込まないと寒いのが苦手で腰が上がらない）と一念発起して、早々に装着していたので、1月にRVパークからイベント開催の告知があるのと同時に申込。

イベント当日のRVパークからの発表によると、30台の枠に60台ほどの応募があったらしいが、幸いにも２倍の難関を突破して当選し、参加することが叶った。

開催場所：北軽井沢旧浅間高原自動車テストコース跡地
開催時間：10:00〜15:00
集合時間：9:00-9:30
参加費：5000円

神奈川の我が家からは片道220km。

途中、朝食をとることを考えると、出発時間は・・・５時。思ったより遠くて、この事実を告知した途端、家族からブーイングを浴びたのは当然のこと。

それでも今年こそは行くのだと、寝ボケる家族をたたき起こして着替えさせて車に詰め込み、目的地へと向かった。

いつでも四駆になれるよう、ハブは出発時から気合？のロック。

新湘南バイパスから関越に入り、上里SAで朝食。

さらに上信越道へ抜けて碓氷軽井沢インターで降りたのが８時過ぎ。

軽井沢から白糸ハイランドウェイに入る。

高速道路の途中から道路脇や周囲の風景に雪がある状態になり、緊張感が増してきていたが、軽井沢に入ると、路上もところどころ積雪。この時点でビビって4Hに入れる。



白糸ハイランドウェイに入ると完全に路面凍結&積雪状態になった。





こんな道路を走るのはもう10年以上振り。

なんせ小学生の娘はまだ雪山に連れて行った事がない。

ビビりながらゆっくり走っていると、後方には白のランクル70ピックアップの姿。

目的地は同じかな？と思いつつ白糸ハイランドウェイ出口付近でその存在感に耐え切れず道をお譲りする。

そこからほど近いところに目的地の旧浅間高原自動車テストコースはあった。

到着したのはちょうどいい頃合いの9時15分。

入り口手前の道路ではFJクルーザー２、３台とランクル70の２台が並ぶように会場入りするところだったので、あとに続く。



入り口を入ると、少し下がったところが駐車スペース（集合場所）になっていて、既に15台位のランクルやFJクルーザーなどが勢ぞろい。いいね〜



青空の奥には噴煙の上がる浅間山がくっきり。

ロケーションの素晴らしさにあっけにとられながら駐車。

車から降りると、昔スキー場に行った時を思い出す寒さ。

同じ日本なのに、違うもんだなぁ〜

駐車スペースの後ろは小人の雪遊びにもってこいの積雪のある斜面。取り敢えず「雪で遊びたい」コールに沸く小人達に防寒着を着せながら受付開始を待つ。

しばらくして受付が始まった。



参加費の5000円を支払うと、車に貼るゼッケン？をもらい、養生テープでガラスに貼り付け。

縁起のいいゾロ目33。

鯖という漢字を「魚編にブルー」と説いたレジェンドと同じ番号とはありがたい。



大体車が揃ったところを見た感じでは再販ランクル70は多く見ても10台くらい、シェアとしてはFJクルーザーがかなり多くて、あとは100と丸目という感じ。



昨年は再販ランクル70が大半を占めていたらしいので、ブーム終焉のようでちと寂しい・・・

その後、ブログでお世話になっているやまさん、乱丸さんが到着してご挨拶していると、主催者による開会の挨拶とコース、ルール説明が始まった。



ちょっとマイクの調子が悪いのか、音声とぎれとぎれで、説明いただいていることの半分くらいしか理解できなかったけれど、説明としては、以下のとおりだったと思われる。

・コースは「外周コース」と「モフモフ自由走行広場」（後者は何と言ってたか分からないので勝手に命名したもの）

・コース内ならどこを走るのも自由。（昨年までは最初に外周２周とかルールがあったらしいが、今年は規制緩和されたらしい。）

・スタックしたら助けてくれるので元気に遊ばれたし。

・ただし、コース外に出たら何かあってもレスキューしないよ。

・走行可能時間は10:00-12:00、13:00-15:00

・場内の簡易トイレは使用禁止。峰の茶屋の公衆トイレ使用のこと。

ひとしきり説明が終わると、レッツゴー4WDの記念撮影があり、「さぁ、どうぞ」ということで解散。

思い切った規制緩和のおかげで自由度が高い分、初参加の自分にとっては走りに行くきっかけがつかめない・・・

車に戻り、何してんの、という家族の視線を尻目にモジモジと周囲の車の様子を窺っていると、過去２年連続参加中のやまさんが先陣を切り外周コースへ向かう。

今思うと、新雪モフモフの外周コースを満喫したんだろうなぁ〜

他の車も様子見している感じがしばし続き、まだモジモジしていると、見学に来られていた救世主↑矢印さんが登場。

ご挨拶すると、昨年参加されていたとのことで、いまいち聞こえなかった説明を補足するのような感じで昨年の事を教えてくれたので、勇気１００倍。小人用のお菓子まで頂戴してしまい、これまた神か？↑矢印さん、ありがとうございました。

取り敢えず、やまさんの走っていた外周コースに向かう。

外周コースは、既に轍ができているけれど、まだ少し外せば新雪モフモフ。

轍を走るのは２速でも全く問題なし。

手組したスタッドレスタイヤ（ブリジストン ブリザック W979 225/85R16 121/119L ）はビックリするほどガッチリとグリップしていて、多少のブレーキでは全然滑らない。

昔履いていたスタッドレスとは比べ物にならないような感じで技術の進歩を感じる。

少し余裕がでたところで、ワダチを外してモフってみても特に問題なく走れる感じ。

スタッドレススゲ〜、と思って調子にのってスピードアップしていくと、前方にゴツいカスタムを施したランクル80の姿が近づく。こういう景色の中でワイルドカスタムされた姿はハマって超カッコいい！

ワイルド80がどんな走りをするかと様子を見ていると、コース脇の新雪にハマっては後退したり、少し坂になるとななめになりながら、ズルズル音を立てながら滑り落ちそうになったり、結構苦労して走っている様子。

わざとやってるんだろうか？と思ってタイヤを見るとBFグッドリッチのATタイヤ。

スタッドレスなんて使わず遊ぶ強者なのか、チェーン使おうと思ったら想定外の使用禁止（事前にＲＶパークにチェーンをもっていかないとダメか確認したら、意外なことに禁止。使うとコースが掘れてしまうかららしい）で悪戦苦闘なのか・・・

いずれにしてもすべるランクル80の巨体をウナリを上げながら走らせる根性には脱帽。

そんな強者をながめながら初外周コースは無難に完走。

これは予想以上に楽しいぞ！と興奮してくる。

一旦駐車場に戻り落ち着いたところで、今度は新雪モフモフ自由走行広場に向かってみる。

広場入口から中を覗くと、ランクルやFJクルーザーに乗ったおじさん達が大暴れ。

朝一はまだあちこちが本当に新雪モフモフで、こちらが入った時点で既に２箇所で再販ランクル70とFJがスタックしている模様。

スコップでタイヤ周りを掘ったり楽しそうにしているので、そういうのを楽しんでいるんだろうなぁ、と横目に見ながら、自分はスタックしたらビビっちゃうので恐る恐る走行開始。

4Hは当然なのだけれど、驚いた事に、モフモフ広場の中では基本的に１速じゃないと走れない。

普段なら、パワーを持て余す２速もシフトアップすると力なく停車してしまい、役に立たないのにはビックリ！

１速で、しかもかなり踏み込み続けてようやく、走り回れるという感じ。

雪道だからセカンド発進、なんて生ぬるいのは舗装路の上の話だったのか・・・

それでもワダチのない新雪に入ると、止まってプチスタック状態になることもしばしば。
後退して脱出しては走るのを楽しむ。ここで改めて知ったけれど、バックって相当力強い。

少し慣れて速度を上げて走る時にはアクセル踏み込むとカウンターを当てないと思った方向に行けなかったりして、ステアリング操作で大わらわ。

こんなにアクセル踏んだことも、ステアリング回したこともないので、猛烈に楽しかったし、運転して疲れるって感覚を初めて体験。

走行中の様子のドライブレコーダーの映像がこちら。
長いので適当に端折りながらご覧下さい。



途中、やまさん、らんまるさんと一緒に記念撮影させてもらったりも。







そんなこんなで、午前中で切り上げる予定が、楽しすぎて午後も時間一杯堪能させてもらうことになった。

こちらは午後、スタックして牽引を楽しみながらじゃれ合うやまさんと乱丸さん。





初の雪遊び体験の小人達はというと、到着直後の朝一、他の家の小人が遊ぶソリを見て、イイなぁ、と言ってゴネかけたのだけれど、そこに神様の如く現れたやまさんから頂戴したソリのお陰で一日中、見事に遊び倒していた。



お陰でこちらもゆったりとスノーチャレンジを堪能できて、やまさんには本当に感謝。ありがとうございました。

ちなみにランチは、会場にはもちろんお店なんかないので、行く途中コンビニで買って行こうと思いつつ、気が急いてしまい買いそびれたまま到着。

車ならすぐの峰の茶屋というところにレストランがあるはずが、行ってみたらCLOSED！

それならばと近くのコンビニをナビで検索すると・・・軽井沢まで下らないと無い。

ということで車で20-30分走ったところにある軽井沢のセブンイレブンまで行く羽目に。

会場の駐車場でお昼時に他の車の人を見ていたら、お湯を沸かしてカップラーメンを食べてたりしていて、それがまた美味しそうで、準備不足を大反省。

次回があればこの経験、必ず活かしてみせる。

さて、晴天・弱風の最高の天気に恵まれての楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、午後３時。



閉会挨拶があって、お開き。



ソリ遊びに後ろ髪ひかれる小人をこれまた車に押し込むように乗せて帰路についた。

帰りは相方の少しは自分の楽しいところにも行きたい圧力に屈して軽井沢のチョコレートファクトリーというお店に渋々立ち寄り。



面倒だのぉ、と思いながら店に入ったけれど、そこで買ったソフトクリームが激ウマ。
甘味控えめのアイスにラスクが超あう〜



ランクル70オーナーに伝えても仕方ないけど、一応・・・


さて、ようやく帰ろうかと５時頃、碓氷軽井沢インターから上信越道に入るとナビの到着予想が異常に遅い。

なんで、と思ったら、花園から渋滞15kmとか・・・

後で聞いたところ事故渋滞だったらしい。

早起き&おじさん雪遊びで疲れて眠くなってきてたので、渋滞が収まるのを期待して藤岡PAに入ると、そこは偶然にも家族の大好きなガトーフェスタハラダのある「ららん藤岡」！

これ幸いと家族を買い物に行かせて、その間、車で仮眠。

６時頃まで滞在したけれど、相変わらずの渋滞なので、今度は上里SAで夕食を取ることにして渋滞解消に望みをかける。

上里SAの食事処は同じことを考える人たちで大混雑。

激しい席取合戦に参加することもできず家族一同呆然と立ち尽くしていると、見かねたおじさんが、「ここ空くからどうぞ」と救いの手。神か？この日三人目の神に感謝で男泣きするかと思った。

結局、７時頃まで上里にいて、渋滞情報は相変わらずだったものの、実際のところ渋滞はかなり解消されていて、ほぼスムーズに21:30頃には自宅に到着。

いや〜、さすがに疲れたけれど、今回のイベントは今まで参加した中で一番楽しかった。

あんな風に思い切りアクセル踏んだりステアリング回したりって普段はまずありえないし、雪の中だから多少コースを外れてもすぐに車が壊れることはないの安心感が楽しみを増幅させてくれる。





新雪の上なんて、下に何があるか分からないと恐ろしくて当方のような素人は走れないと思う。

実のところ、行くまでは雪道走るだけのイベントで会費5000円ってちょっと高いかな、と思ったのだけれど、行ってみたらとんでもない！

旧テストコースだからこそ、あんな遊びができる、しかもたった30台に制限してるからこそ、広々伸び伸び遊べる。



いくら万全を期したって事故が起こるリスクがあるし、試乗のためだけにあそこまで来る人がどれほどいるかを考えたらとても15万円じゃ割に合わないだろうに・・・むしろ太っ腹。

あんな太っ腹イベントを開催する群馬トヨタRVパーク恐るべし。
そしてその存在と活動に感謝。

また来年もこのイベントを開催していただけることを祈るばかりだ。

そして、また当選できるといいなぁ〜
楽しすぎて感想文が長くなりすぎたな・・・