2016年12月29日
雑感 〜正しく恐れよう!!感染症〜
「初詣」 OLYMPUS PEN E-P5 f=4.5 SS=1/40 ISO=1250
この時期になると必ず、「ノーウォークウイルス=ノロウイルス」等による「胃腸炎」や「インフルエンザ」などの感染症が話題になります。
「感染性胃腸炎」の原因には様々なものがあり、冒頭の「ノロウイルス」だけでなく、「ロタウイルス」や「カンピロバクター」など様々なものがあります。
壬生の某所では「ノロウイルス」の集団感染とのことで、関係者の皆様はさぞ大変な思いをされて、お疲れのことでしょう。
我々、介護関係にも対岸の火事ではないことは明白です。
職員で「胃腸炎」に感染し、出勤できない方もおられるのではないでしょうか?
施設などでは臨時で「感染症対策委員会」が開催され、頭の痛い問題の一つだと思います。
まるで「包囲網」のように忍び寄る「ウイルス」や「細菌」に、ただ「怖い」とか「感染したくない」とか騒いでも無意味です。
「私はマスクと手袋をしているから大丈夫」などとタカをくくっている方も「要注意」です!!
マスクをしているだけでは、ダメなんです。
「ノーウォーク」と言っても、確実にヒトからヒトへ、歩くどころか、飛んできています。
「ノーウォークウイルス」と表記している理由はコチラ↓の歴史欄からです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
私は「スタンダードプリコーション(Standard Precaution)、日本語で標準予防策(ひょうじゅんよぼうさく)」を職場・自宅で可能な限り、実践しています。
「スタンダードプリコーション・標準予防策」とは、病院や介護施設などで、患者と医療従事者を感染事故の危険から守るために採られる、感染予防策のことです。
患者の汗を除く分泌物(血液・体液)、排泄物、傷のある皮膚、粘膜などを感染の危険を有するものとみなすもの。
簡単に説明すると「全ての人に対して、他人の汗以外の体液は感染の危険があるので、触らない・かからないようにして、適切な方法で消毒や洗浄を行うこと」です。
↓「スタンダードプリコーション」についての詳細はコチラ↓
http://www2.huhp.hokudai.ac.jp/~ict-w/kansen/2.01_hyoujunyobousaku.pdf
さすが医療機関!!よくまとまっています。
マスクや手袋も使い方を間違えると、逆に感染症を助長してしまいます…。
実際に私はこの業界に入ってから、「インフルエンザ」や「ノーウォークウイルス」の診断を受けたことがありません。
感染予防。
言うことは簡単ですが、実践となるとナカナカ難しいものがあるので、「できる範囲で」行うことをオススメします。
「アルコール・エタノール消毒」は「正しく使用すれば」インフルエンザには有効ですが、ノーウォークウイルスへの効果は限定されます。
↓ノーウォークウイルスに対しての「アルコール・エタノール」の正しい使用方法や認識はコチラ↓
http://www.alcohol.jp/download/noroguideline1.pdf
糞便や嘔吐物の付着した環境では、金属などの腐食しやすいものを除いて「ハイター」などの「次亜塩素酸ナトリウム」を用いる必要があります。
洗濯用の「ワイドハイター」ではダメですよ!過酸化水素や界面活性剤にはノーウォークウイルスの消毒効果はありません。
突き詰めると、嘔吐物や尿、便、血液、喀痰、唾、涙、耳垢など「※湿性生体物質(しっせいせいたいぶっしつ)と言います」が環境に付着した場合は、「次亜塩素酸ナトリウム」などの消毒液で拭く。
手などは「適切に洗浄と消毒」を行えば良いということになります。
過去の事例では、「耳垢」から「MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)」が「3+(菌量が多い)」で検出された方もいました。
近年では便利な「消毒剤」が発売されるようになり、うれしい限りです。
いずれも「次亜塩素酸ナトリウム」を主成分としていて、消毒に便利です。
私はコレ↓
【2016/12/7精製】除菌剤 ハセッパー 2L【あす楽対応_東北】【あす楽対応_関東】【あす楽対応_甲信越】【あす楽対応_北陸】【あす楽対応_東海】【あす楽対応_関西】 価格:3,240円 |
や、コレ↓
ノロキラーS(400mL)【ノロキラーS】 【プロ用洗浄・除菌/ウィルス対策】【HLS_DU】【02P29Jul16】 価格:558円 |
を使用しています。
前者の「ハセッパー水」は汚れやすい「加湿器」にも入れて使用していますが、トラブルはありません。
精神衛生上も好ましい様子で、感染症に無頓着気味な家族にも好評です。
後者の「ノロキラーS」は、家庭のテーブルやドアノブなど様々な部分の消毒に効果的です。
スプレーボトルのサイズがちょうどよく、自宅内に複数置いても邪魔になりません。
このような↓
12/31まで店内全品10倍!【即納_あす楽_空きガラスビン容器・遮光瓶】消毒アルコール液対応 携帯用ミニスプレー 容量60mlサイズ 価格:907円 |
小さいスプレー容器に入れておくと、携帯にも便利ですね。
遮光式というのもポイントで、消毒液の内容によっては安心です。
携帯することで、これからの時期では「初詣」などの人ごみや、「風邪」などで通院する際も、その場で消毒することができます。
また不要不急な外出を避け、「人ごみ」に行くことがなければ、感染する確率も減少するでしょう。
その場にいる人の絶対数が多いと、感染性のウイルスや細菌を持っている人が混じっている蓋然性も高くなります。
この時期、「保育園から帰ってきた子供にうつされた!」や「デイサービスでうつされてきた」という発言をよく耳にしますが、家庭での感染予防は施設等のそれより困難なものとなります。
ざっと浮かぶ範囲で…
テーブルや机は上記のような消毒液で十分に拭き取る。※ふきんで水ぶきはNG!!
感染者が使用した「食器」は用量・用法を遵守し「ハイター」などの次亜塩素酸ナトリウムに浸す。※できれば家族全員が望ましい。
もしくは食器を紙皿・割り箸などの使い捨てにする。
手洗いは石鹸をつけてから15秒以上こする。
手拭きは「タオル」を使用しないで、「ペーパータオル」を使用する。
様々なメーカーのものを使用しましたが、コレ↓がコスト・使いやすさ共にベストでした。オススメです!
価格:3,000円 |
手荒れを防ぐ。※荒れている皮膚に細菌やウイルスが付着しやすいため。
玄関や部屋のドアノブや水道の蛇口、電気のスイッチなど、ヒトの手の触れる機会が多い場所も消毒液+ペーパータオルで拭く。
この場合、ペーパータオルは「薄手」で「やわらかめ」方が、傷が付きにくく、消毒液も浸透しやすく、拭き取りがしやすいです。
業務用/フジナップ/エコペーパータオル(中判)/1パック75円 価格:2,430円 |
ゴミ箱は↓のようなものを使用する。※フタは手を触れずに開閉できるものが良い。
価格:1,970円 |
ごみ箱にフタが付くことで、つばや鼻水などの「湿性生体物質」が飛び散りません。
パソコンを使用している方は、キーボードやマウスの消毒もお忘れなく。
いつのことかは失念しましたが、マウスはトイレの便器より5倍、「汚れている」というイギリスのデータがありました…。
外出先ではトイレの「ジェットタオル」「ハンドドライヤー」は、他人の「湿性生体物質」で汚れていることが多いので使用しない。自分のハンカチの方がマシ。
手を完全に乾かしてから、「アルコール・エタノール」消毒を行う。※濡れていると効果がない。
マスクの紐を持って捨てる。決して口に当たる部分は「両面とも」触れない。
など
家庭でも比較的、「安価」に、かつ「容易」にできる感染対策を列挙しました。
また思いついたら追記します。
「スタンダードプリコーション」という目線から、感染予防を行うと、一般の方でも予防しやすいと私は考えています。
- スタンダードプリコーションをできる範囲で行う。
- 不要不急の外出や、人ごみを避ける。
- 症状が出たら、早急に医療機関を受診する。
地味な内容ですが、感染対策としては一番、効果的だと思っています。
マイケルジャクソンが感染し有名になった「MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)」をはじめ、一般の方は聞いたこともないような「MDRP(多剤耐性緑膿菌)」、「劇症型溶血性レンサ球菌」、「クロストリジウム・ディフィシル(レ)」、「HIV」、「C型肝炎ウイルス」など、「ノーウォークウイルス」や「インフルエンザ」より「コワイ」菌やウイルスが多数、存在します。
介護福祉・医療関係者でもこれらの菌やウイルスには一歩引きます。
各種メディアが「大げさ」に報じている場合もあり、情報の精査が必要になってきています。
医療関連のキュレーションメディアが炎上していますが、今後も「正しい情報」を発信していきたいと思います。
感染症も「正しく恐れ」、地味ですが「正しい方法」で対抗してくことが一番有効だと実感しています。
最後に、施設でも在宅でも、介護というものは水を使うことが多く、手荒れは必至ですね。
↓コレを使用してから、毎日のように入浴介助等を行っても、手荒れとは無縁になりました。
【アウトレットバーゲン】【定形外郵便で送料無料!】モイスポリアホワイト75g【smtb-k】【ky】 価格:798円 |
少し高価ですが、時間が経過しても「効果が持続する」のでオススメですよ。
何時も読んでいただき、ありがとうございます。
よいお年をお迎えください。
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