2015年02月14日
ビジネス書の読み方:入社1年目に読んでおくと3年目には加速度的に成長できるかもしれない本-転職しても使える技術の習得が大切(前編)
はじめに
[2015/02/15 追加] 後編はこちら
ビジネス書の読み方:入社1年目に読んでおくと3年目には加速度的に成長できるかもしれない本-転職しても使える技術の習得が大切(後編)
2015年も2月中旬、4月に新社会人を迎える方々も慌ただしく準備を進めたり、遊んだり、有意義な生活を過ごす時期。
人によっては入社前研修等が始まっているかもしれない時期。
今回は特に、社会人になるにあたって、また、社会人になって2年、3年と経ち、いろいろ考えている方に向けて、「入社1年目の〜」を冠する書籍をまとめてみました。
これらに書いてある事柄を、日々意識して身に着けることで、5年後、10年後には大きな差がつくかもしれません。
まずはビジネス書を読むことによるメリット・デメリット(私見)
メリット:
- 若手時期は、自分のやり方を確立する時期のため、試行錯誤や導入が行いやすい
- 無意識的に行っていることを言語化することで他者に説明する技術が身に着く
- インプットが癖になり、発信したくなる
デメリット:
- インプットした内容に捉われる可能性がある
- 遊ぶ時間がなくなるように感じる
とは言え、メリットもデメリットも人次第、捉え方、扱い方次第で簡単に逆転します。
自分の性格や、思考のメカニズムを知ることで自分への影響をコントロールすることが最も重要なスキルです。
そして、自分をコントロールするスキルを身に着けるための有効な手段の1つが、先人の知恵を借りることができる読書によるインプットだと私は考えています。
※一定量読むと、なんとなく著書タイトルから内容が予測できるようになり、同様のインプットを減らすことも可能になりますがその先は自由です。
では、以下、「紹介本の読み方:簡単なポイント」と、「入社1年目」を冠する書籍の紹介です。
紹介本の読み方:簡単なポイント
重要なのは自分に負担にならない形に上手く読み替えて、出来そうなことだけを実践することです。
批判的な意識で読むことは、多くの場合で身にならず、本当に時間の浪費になってしまいます。
内容を鵜呑みにすることも避け、「なぜ○○なのか」をなるべく自問するとより深く身に着きます。
「入社1年目」を冠する書籍の紹介
1. マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書(kindle版あり)
Amazonのレビューを見ると酷評気味..ですが、読みづらさや得るものは個人の受け取り方次第です。
たとえば、以下のような内容が記載されています。
これらは、私個人として、とても強力なスキルと考えている内容であり、新人やメンバーの育成時にも必ず伝える、有益と実感している情報です。
- 逆境時の物事の捉え方
- 身の回り(かつ思考)はシンプルにする
- 心のコントロール手法を身に着ける(瞑想等)
類似本を読んだことのない人であれば十分に入門書となりえる本だと思います。
※マッキンゼーすごい、というような体験記に見て取れても、「他人の人生の一部」をトレースできたと思えば、それだけで読書は有益。
2. マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書(kindle版あり)
Amazonのレビューを見るとこれも酷評気味..
過去にロジカルシンキングやクリティカルシンキングという言葉を知らなかったり、フレームワークという言葉がピンとこなかったり、という方がきっかけとして読む分には広く浅い読みやすい本だと思います。
既に知っている人からすれば、知識の再整理になるような内容と好意的に受け取れるかと。
どちらにせよ、本書1冊で完結するものではありません。
別本を読んだ際に、「どこかで読んだことがある」というだけで抵抗感が薄まり、知識の獲得・定着には大きな差がでるので、2〜3時間で読める本書はきっかけ本として有用と思います。
3. 入社1年目で知っておきたい クリティカルシンキングの教科書(kindle版あり)
クリティカルシンキングとは、批判的思考のことを指します。
冒頭で批判的な意識で読むことは時間の浪費となる、と書きましたが、批判的思考は重要なスキルです。
批判的な意識で読み、内容を拒絶することは時間の浪費となりますが
批判的思考は、与えられた情報をただ受け入れるのではなく、自分なりの結論を導くところまでで完結します。
仕事の上でも、日常生活の中でも、自律することは重要で、本書はその自律するための要素の1つであるクリティカルシンキングの入門書として、とても良い本だと思います。
個人的には、ロジカルシンキングよりもクリティカルシンキングでの思考が多いこと、クリティカルシンキングを知ることで自覚できた経緯があります。
Amazonレビューは数が少ない...
4. 入社1年目の教科書(kindle版あり)
前述の3冊とは違い、どちらかというと「処世術」を学ぶ本に近いのかもしれません。
視点を広げる、考え方をシフトする意味で良書、ビジネスの基本である相手の気持ちを考えることが本質として伝わってきます。
Amazonのレビューは、不思議な傾向。
良書であると高評価ではあるが、同時に注意喚起がされている。
冒頭で述べたとおり、内容を鵜呑みにせず、自分流にアレンジして取り入れることが大事になる本で、本の奴隷になってはいけません。。
5. 入社1年目から始める会社に縛られないキャリアの築き方(kindle版あり)
Amazon レビュー、求めている内容と記載内容のギャップが大きい傾向が読み取れます。
個人的には、著者の人生のトレースという読み方にシフトすれば、参考になることは多いと感じます。
手に職を付け、独立出来る環境を目指す等、選択肢の持ち方や、新卒で入社した企業に拘る必要はないという点は共感が持っています。
ただ、パラレルキャリアやライフデザインを考えるという視点であれば、「入社1年目」は冠していませんが、以下の方が個人的にはおすすめできるかと...
おまけ kindle ¥4,980 (2015/02/22まで)
2015/02/14現在、2015/02/22まで キャンペーン中とのことで、Kindle が ¥4,980 で購入できるようです。新品価格 |
最後に
長々と最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
後編は近々更新予定です。
2015/02/15 以下、後編に合わせて追記
後編はこちら
ビジネス書の読み方:入社1年目に読んでおくと3年目には加速度的に成長できるかもしれない本-転職しても使える技術の習得が大切(後編)
自分に合わない環境、合わないやり方はすぐに見切りをつけ、また別の選択肢を選択することは大事です。
企業に属すこと、独立すること、「1つしかない」やり方はないので、視野を広げたり、選べる道を増やしておくことは自衛に繋がると思ってます。
会社の奴隷、本の奴隷、ブランドの奴隷、
今回、「入社1年目の〜」を冠する書籍をまとめてみましたが、
個人として紹介した本のスキルを盲信しているわけではないことを補足いたします。
自己啓発本は多く出ていますが、個々人によって付き合い方は変わると思います。
素直に見識や視点を広げるため、
自身のモチベーションを一時的に高めるカンフル剤、
自身の考えを他者と共有するための手段、
意味がないので読まない、
タイトルから想像を膨らませる、
等々、自分に合った方法で付き合えることが一番だと思います。
それでも、今回のこの紹介が1人でも多くの方の参考になれば幸いです。
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