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2016年06月30日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 79位
危険な童話・影の告発―土屋隆夫推理小説集成〈2〉 (創元推理文庫)
卓抜なプロットを詩情豊かに描く本格推理の巨星・土屋隆夫の業績を俯瞰する待望の集成第二巻。代表作『危険な童話』と、日本推理作家協会と改組して初めての協会賞(探偵作家クラブ時代から通して第十六回)を受賞した『影の告発』を収録。ともに限定された状況下で起こる殺人をテーマに、不可能興味溢れる傑作推理である。
2016年06月29日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 78位
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)
忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」……。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者――骨董屋・今川、老医師・久遠寺(くおんじ)、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹(きょさつ)=明慧寺(みょうけいじ)に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第4弾!
2016年06月28日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 77位
猫は知っていた―仁木兄妹の事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル)
時は昭和、植物学専攻の兄・雄太郎と、音大生の妹・悦子が引っ越した下宿先の医院で起こる連続殺人事件。現場に出没するかわいい黒猫は、何を見た?ひとクセある住人たちを相手に、推理マニアの凸凹兄妹探偵が、事件の真相に迫ることに―。鮮やかな謎解きとユーモラスな語り口で一大ミステリブームを巻き起こし、ベストセラーになった江戸川乱歩賞受賞作が、装いも新たに登場。
2016年06月27日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 76位
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。
2016年06月26日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 75位
悪魔の手毬唄 (角川文庫)
岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村。たまたまここを訪れた金田一耕助は、村に昔から伝わる手鞠唄の歌詞どおりに、死体が異様な構図をとらされた殺人事件に遭遇した。現場に残された不思議な暗号はいったい何を表しているのか?事件の真相を探るうちに、二十年前に迷宮入りになった事件が妖しく浮かび上がってくるが……。戦慄のメロディが予告する連続異常殺人事件に金田一耕助が挑戦する本格推理の白眉!
2016年06月25日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 74位
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
2016年06月24日
『2016年6月24日』NHKラジオ第一「すっぴん!」「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーで紹介された本
ことばおてだまジャグリング
“ことばあそび”の世界へようこそ!
2009年のデビュー以来、短歌の賞を総なめにしている気鋭の歌人、山田航さんは、実は回文(上から読んでも、下から読んでも同じ文)作りの達人でもありました。
回文以外にも、辞書1冊あれば、いえいえ、満員電車で吊り広告を見上げるしかない数分間にも、ことばあそびの入り口は無限に開かれています。
そして、アナグラム、パングラム、アクロスティック……と遊びを極めるうち、いつしかことばの超絶技巧の世界へ……。
シンプルで奥が深い“ことばあそび”の魅力へいざなうエッセイ。
和田ラヂヲさんのシュールなイラストも魅力。
著者 山田 航
1983年生まれ。北海道札幌市出身。立命館大学法学部卒業。北海学園大学大学院修士課程在学中。2008年に、歌誌「かばん」に入会。09年、「夏の曲馬団」で角川短歌賞、「樹木を詠むという思想」で現代短歌評論賞を受賞。12年、第一歌集『さよならバグ・チルドレン』で北海道新聞短歌賞、13年、現代歌人協会賞を受賞。同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。
内容は、回文が得意な山田さんが、回文だけでなく、アナグラムやパングラム、早口言葉などの“作り方”をアドバイスしたもの。「言葉遊びは、すごい。著者は、真剣に、言葉と遊んでいる。」(すっぴん!ブログ:NHK)より
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 73位
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
2016年06月23日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 72位
煙か土か食い物 (講談社文庫)
腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが? ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー! 故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。
2016年06月22日
『東西ミステリーベスト100』 2012年版 日本編 71位
哲学者の密室 (創元推理文庫)
開口部を完璧に閉ざされたダッソー家で、厳重に施錠され、監視下にあった部屋で滞在客の死体が発見される。現場に遺されていたナチス親衛隊の短剣と死体の謎を追ううちに三十年前の三重密室殺人事件が浮かび上がる。現象学的本質直感によって密室ばかりか、その背後の「死の哲学」の謎をも解き明かしていく矢吹駆。二十世紀最高のミステリ。