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2018年03月09日
授学無学人記品第九 国と国家
法華経の中では、宗教に対する国はとても大切な存在のように描かれています。しかし、修行者たちへは国王・大臣などに親近を深めることはとても危険であるとも説かれているのです。
また、不思議なことに家畜業者、漁師、娯楽などの社交性を煽る事業や論筆家などにも一切近づいてはならないという具体的な職業種類も記されています。
いわば、特殊性のある職業などは皆、直接国の管理に属しているといえるのです。
国とは国民同士の危害発生を予め防止し、その防止策に背く国民だけを取り押さえて一般国民と明確に区分することが主なる役割であり、それにより成り立っていると言っても良いでしょう。
そのような意味から、国に背いていない一般国民だけで成り立っていることを宗教国家と言っても良さそうです。
しかし、国家といえども国が単独に存在していることには変わりはありません。
国が何であるかは国家である宗教の側から知ることが出来るでしょう。
(ぶっけん成安田)
https://jouan167.jimdo.com/buddha1109/